【葬送のフリーレン 1期 11話(2)】アニメのセリフで英語学習:女神と友情、心を癒す言葉の力とは?

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※本記事で使用している画像はすべて、アニメ『葬送のフリーレン』(第11話)より引用しています。セリフの英語学習および解説を目的としており、著作権はすべて©アベツカサ・山田鐘人/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会に帰属します。
  1. セリフ #6 – スクワットで生き延びろ!吹雪とエルフと女神の導き
      1. 魔法使いと会えたのは幸運だった女神様の導きだなシベア山脈を越えてきたんだが、この吹雪で火種を失ってしまってな凍える小屋の中、スクワットで命を繋いでいたんだ
  2. セリフ #7 – 冬の山小屋、友情と備蓄の静かな時間
      1. 本当にお前たちに会えてよかったこの凍った食料もなんとかなるだろう遠慮せず使ってくれ量は十分にありますねこのままシュベア山脈を超えるのは自殺行為だし、ここでしばらくは足止めかな
  3. セリフ #8 – 天国でのご褒美を夢見て
      1. 俺の成してきた偉業も正義も、知っている奴はみな死に絶えただから俺は、死んだら天国で女神様に褒めてもらうんだよく頑張ったクラフト、お前の人生は素晴らしいものだったってな
  4. セリフ #9 – 誰があなたを褒めてくれますか?
      1. あなたは女神様を信じていないようなので身の上を話していただければ、代わりに私が褒めますよダラダラと生きてきただけだよ褒められるようなことなんて何もない
  5. セリフ #10 – また会おう、百年後の再会を約束して
      1. 今生の別れとは思わん何百年後かに、またなおっさんも元気でな!楽しかったぜ!ペンダント!ありがとうございました!
  6. まとめ:記憶に残る賞賛と旅の継続

セリフ #6 – スクワットで生き延びろ!吹雪とエルフと女神の導き

魔法使いと会えたのは幸運だった女神様の導きだなシベア山脈を越えてきたんだが、この吹雪で火種を失ってしまってな凍える小屋の中、スクワットで命を繋いでいたんだ

I’m lucky that it was you mages who knocked at the door.
The Goddess must’ve led you straight to me.
I made it through the Schwer Mountains, but as you’d expect, this blizzard put out my coals.
The hut was a great find, but freezing nonetheless. I was doing squats to stay alive.

🗣️ 語彙解説

lucky /ˈlʌki/(形容詞):運が良い
 → “I’m lucky that…” の形で「〜でよかった」と幸運を表す定番表現。
lead /liːd/(動詞):導く、案内する
 → “must’ve led you to me” は女神が道を導いたという信仰的表現。
blizzard /ˈblɪzərd/(名詞):吹雪、猛吹雪
 → 雪と風が激しい天候。危険な自然現象として英語でも定番。
coals /koʊlz/(名詞):燃えた炭、火種
 → 暖を取るために使われる熱源。“put out my coals”で火が消えたという意味。
nonetheless /ˌnʌnðəˈlɛs/(副詞):それでも、それにもかかわらず
 → 文脈の逆接に使える語。TOEICやエッセイでも重宝されます。
squats /skwɑːts/(名詞・複数形):スクワット(運動)
 → 運動用語。ここでは体温維持のための身体運動として使われています。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

I’m lucky that it was you mages who knocked at the door.
→ “It was you who 〜” は強調構文。“mages” が主語の同格として補足されている。
The Goddess must’ve led you straight to me.
→ “must’ve” は “must have” の短縮。「〜だったに違いない」と確信を表す表現。
→ “straight to me” は「まっすぐ私のもとへ」と導かれたイメージ。
I made it through the Schwer Mountains, but as you’d expect, this blizzard put out my coals.
→ “made it through 〜” で「〜を無事に通過した」。
→ “put out” は火を「消す」。ここでは命の危機を象徴している。
The hut was a great find, but freezing nonetheless. I was doing squats to stay alive.
→ “nonetheless” は逆接語。「それでも凍えていた」という流れ。
→ “to stay alive” は目的表現。「生き延びるために」というシリアスな文脈に。

🔍 スラッシュリーディング

I’m lucky that it was you mages /
魔法使いであるあなたたちに
who knocked at the door. /
扉を叩かれたのは幸運だったよ。

The Goddess must’ve led you /
きっと女神様が導いてくれたんだ、
straight to me. /
私のもとにまっすぐにね。

I made it through the Schwer Mountains, /
私はシベア山脈を越えたが、
but as you’d expect, /
予想通り、
this blizzard put out my coals. /
吹雪で火種が消えてしまったんだ。

The hut was a great find, /
この小屋は素晴らしい発見だったけど、
but freezing nonetheless. /
それでも凍えるほど寒かった。
I was doing squats /
スクワットをしていたんだ、
to stay alive. /
生き延びるためにね。

セリフ #7 – 冬の山小屋、友情と備蓄の静かな時間

本当にお前たちに会えてよかったこの凍った食料もなんとかなるだろう遠慮せず使ってくれ量は十分にありますねこのままシュベア山脈を超えるのは自殺行為だし、ここでしばらくは足止めかな

Running in to you was a real blessing.
I have enough supplies here to last us for a long while.
Please, use anything you’d like.
That’s quite the stockpile you’ve got.
Trying to cross the Schwer Mountains in these conditions would be suicide. I’m afraid that we’re stuck where we are.

🗣️ 語彙解説

blessing /ˈblɛsɪŋ/(名詞):恩恵、ありがたいこと
 → 神の加護という意味から転じて「幸運な出来事」全般に使われます。
supplies /səˈplaɪz/(名詞):備蓄、必需品
 → 食料や燃料などの複数形でよく使われる生活用語。
stockpile /ˈstɑːkˌpaɪl/(名詞):大量備蓄
 → “stock”よりも量的・非常時的ニュアンスが強め。
conditions /kənˈdɪʃənz/(名詞):状況、環境
 → 天候や地理などの外的要因を表すときに使います。
suicide /ˈsuːəˌsaɪd/(名詞):自殺、無謀な行為
 → 軽々しく使うと不適切な場合もあるが、比喩的に「命取りな行為」としても使われます。
stuck /stʌk/(形容詞):動けない、立ち往生している
 → “be stuck where we are” で「ここから動けない」という意味の決まり表現。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

Running in to you was a real blessing.
→ “running into” は「偶然出会う」のカジュアル表現。“blessing” は「ありがたい出来事」。
I have enough supplies here to last us for a long while.
→ “to last us 〜” で「〜の間もつ」という目的構文。使役的で実用的な表現。
Please, use anything you’d like.
→ “you’d like” は “you would like” の省略形。丁寧な許可表現。
That’s quite the stockpile you’ve got.
→ “quite the 〜” は「なかなかの〜」という感嘆的な言い方。
Trying to cross the Schwer Mountains in these conditions would be suicide. I’m afraid that we’re stuck where we are.
→ “would be suicide” は比喩的に「命取りだ」という強調構文。“I’m afraid that 〜” は残念ながら〜だと述べる表現。

🔍 スラッシュリーディング

Running in to you /
あなたたちに出会えたのは
was a real blessing. /
本当にありがたいことだった。

I have enough supplies here /
ここには十分な備蓄があるから、
to last us for a long while. /
長い間しのげると思う。

Please, use anything you’d like. /
どうぞ遠慮せずに使ってくれ。

That’s quite the stockpile /
なかなかの量だな、
you’ve got. /
これは。

Trying to cross the Schwer Mountains /
このシュベア山脈を越えるのは、
in these conditions /
今の状況では
would be suicide. /
自殺行為だよ。
I’m afraid that we’re stuck where we are. /
しばらくここで足止めになりそうだな。

セリフ #8 – 天国でのご褒美を夢見て

俺の成してきた偉業も正義も、知っている奴はみな死に絶えただから俺は、死んだら天国で女神様に褒めてもらうんだよく頑張ったクラフト、お前の人生は素晴らしいものだったってな

Everyone else who knew of my righteous triumphs, my acts of justice, they’re long gone.
But when I die, I’ll go to heaven, and there, the Goddess will praise me at last.
“You’ve done well, Kraft. I’m proud. The life you lived was one of great worth. Good job.”

🗣️ 語彙解説

righteous /ˈraɪtʃəs/(形容詞):正義の、道義的に正しい
 → 道徳的・宗教的な正しさを示すフォーマルな表現です。
triumph /ˈtraɪəmf/(名詞):勝利、偉業
 → “righteous triumphs” は「正義の勝利」や「立派な功績」という強調。
long gone /lɔŋ ɡɔn/(表現):とうにいなくなった
 → 「死んで久しい」や「すでに過去の存在」という意味の比喩。
praise /preɪz/(動詞):称賛する、褒める
 → 宗教的・感謝的な意味もあり、“the Goddess will praise me” は希望と信仰の象徴。
great worth /ɡreɪt wɜːrθ/(名詞句):非常に価値のある
 → “a life of great worth” は「価値ある人生」という高評価の言い方。
at last /æt læst/(副詞):ついに、ようやく
 → 長い待ち時間や苦労の果てに何かが報われる場面で使われます。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

Everyone else who knew of my righteous triumphs, my acts of justice, they’re long gone.
→ 関係代名詞 “who knew of 〜” が “everyone else” を説明。“long gone” は「とっくにいない」という哀愁のある言い回し。
But when I die, I’ll go to heaven, and there, the Goddess will praise me at last.
→ “when I die” は未来の確定した出来事。“at last” で長年の報いとしての期待を強調。
“You’ve done well, Kraft. I’m proud. The life you lived was one of great worth. Good job.”
→ セリフ文内に “You’ve done well” や “Good job” など、称賛の定型表現が連発されているのが特徴的。話し言葉としても応用しやすい。

🔍 スラッシュリーディング

Everyone else who knew /
俺の偉業や正義を知っていた者たちは皆、
of my righteous triumphs, my acts of justice, /
正義の勝利、数々の善行を理解していた人たちは、
they’re long gone. /
もう皆、とうに亡くなってしまった。

But when I die, /
でも、私が死んだときには、
I’ll go to heaven, /
私は天国に行き、
and there, the Goddess will praise me at last. /
そこでようやく女神様に褒めてもらえるんだ。

“You’ve done well, Kraft. /
「よく頑張ったな、クラフト。
I’m proud. /
私は誇りに思う。
The life you lived was one of great worth. /
お前の人生は本当に価値あるものだった。
Good job.” /
よくやったな。」

セリフ #9 – 誰があなたを褒めてくれますか?

あなたは女神様を信じていないようなので身の上を話していただければ、代わりに私が褒めますよダラダラと生きてきただけだよ褒められるようなことなんて何もない

I just wonder. Who’s there to celebrate you if you don’t believe in the Goddess?
I’m sure you’ve figured it out, but if not, perhaps I could praise you instead.
I haven’t done very much with my life at all.
Certainly nothing I’d consider praiseworthy.

🗣️ 語彙解説

celebrate /ˈsɛləˌbreɪt/(動詞):称える、祝う
 → 誕生日や功績などに対して「喜びを表す」「認める」意味で使われます。
the Goddess /ðə ˈɡɑːdəs/(名詞):女神様
 → 特定の神話や宗教体系における「唯一の女神」を指す語として the をつけて使います。
figure out /ˈfɪɡjɚ aʊt/(動詞句):理解する、気づく
 → “I’m sure you’ve figured it out” は「もうわかってると思うけど」という口語的な言い回し。
instead /ɪnˈstɛd/(副詞):代わりに
 → 直前の内容を受けて「私が代わりに〜してあげる」と申し出る表現。
praiseworthy /ˈpreɪzwɝːði/(形容詞):称賛に値する
 → “worthy of praise” が1語になった形で、フォーマルな評価語です。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

I just wonder. Who’s there to celebrate you if you don’t believe in the Goddess?
→ “Who’s there to 〜?” は「誰が〜してくれるのか?」という存在を問う構文。if節が理由を補足します。
I’m sure you’ve figured it out, but if not, perhaps I could praise you instead.
→ “perhaps” によって丁寧かつ控えめな提案になっています。“instead” は「代わりに」という流れを自然に繋ぐ語。
I haven’t done very much with my life at all.
→ 完了形 “have not done” に “at all” を加えることで、強く否定的な意味合いを加えています。
Certainly nothing I’d consider praiseworthy.
→ “nothing I would consider 〜” は「〜だと自分では思えないものは何もない」という強い否定表現。

🔍 スラッシュリーディング

I just wonder. /
ちょっと気になっただけなんですが、
Who’s there to celebrate you /
あなたを褒めてくれる人は誰なんでしょう?
if you don’t believe in the Goddess? /
もしあなたが女神様を信じていないのなら。

I’m sure you’ve figured it out, /
きっとご自身でも気づいていると思いますが、
but if not, /
もしそうでないなら、
perhaps I could praise you instead. /
私が代わりに褒めて差し上げましょうか。

I haven’t done very much /
私はこれまで、
with my life at all. /
特に何もしてこなかったよ。

Certainly nothing /
とてもじゃないけど、
I’d consider praiseworthy. /
褒められるようなことなんてないさ。

セリフ #10 – また会おう、百年後の再会を約束して

今生の別れとは思わん何百年後かに、またなおっさんも元気でな!楽しかったぜ!ペンダント!ありがとうございました!

This isn’t the last time we’ll meet.
I’ll see you in a century or two.
Take care of yourself, old man!
Nice getting to know you!
Thank you for the pendant! It means very much to me!

🗣️ 語彙解説

the last time /ðə læst taɪm/(表現):最後の時
 → “This isn’t the last time” で「これが最後ではない」という希望のある別れの言い方。
century /ˈsɛntʃəri/(名詞):世紀、100年
 → “a century or two” で「100年か200年後」、長命のキャラならではの時間感覚。
take care of yourself /teɪk kɛr əv jʊrˈsɛlf/(表現):体に気をつけて
 → 別れ際の定番表現。直訳すると「自分のことを大切にしてね」。
nice getting to know you /naɪs ˈɡɛtɪŋ tə noʊ ju/(表現):会えてよかった
 → “It was nice getting to know you” の省略形で、親しみのある別れの言葉。
mean very much to me /miːn ˈvɛri mʌtʃ tə miː/(表現):とても大切
 → “It means very much to me” は「それは私にとってとても大切です」という感謝の気持ちを表す表現。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

This isn’t the last time we’ll meet.
→ “isn’t the last time” で未来の再会を前提とした別れ。“we’ll meet” は未来形。
I’ll see you in a century or two.
→ “in 時間” は「〜後に」。“a century or two” は時間のスケールの大きさをユーモラスに表現。
Take care of yourself, old man!
→ “Take care of yourself” は丁寧な別れの挨拶。“old man” を加えることで親しみと軽口が混ざる。
Nice getting to know you!
→ 省略形の “It was nice 〜” を用いたカジュアルな表現。初対面の相手ともすぐに打ち解けた印象を与える。
Thank you for the pendant! It means very much to me!
→ “Thank you for 〜” の定型句。“It means very much to me” で感謝の度合いを強調。

🔍 スラッシュリーディング

This isn’t the last time /
これが最後の
we’ll meet. /
出会いじゃない。

I’ll see you /
また会おう、
in a century or two. /
100年か200年後にな。

Take care of yourself, /
体に気をつけてね、
old man! /
おっさん!

Nice getting to know you! /
楽しかったぜ!

Thank you for the pendant! /
ペンダント、ありがとう!
It means very much to me! /
とても大切にするよ!

まとめ:記憶に残る賞賛と旅の継続

Frieren meets Kraft, /
フリーレンはクラフトという
an old monk who has lived for centuries, /
何世紀も生きてきた老僧と出会い、
in a snowy mountain shelter. /
雪山の避難小屋で交流を深める。

They talk about /
二人は語り合う。
faith, memory, /
信仰と記憶、
and the pain of being forgotten /
そして忘れられることの苦しさ、
after living such long lives. /
長い時を生きた者だけが抱える思いを。

Kraft hopes /
クラフトは願っている。
that the Goddess will remember his deeds, /
女神が自分の行いを覚えていてくれることを。
but he also offers to praise Frieren /
しかし同時に、彼はフリーレンを称賛する。
if she has no one else to do so. /
他にそれをしてくれる人がいないなら。

Frieren realizes /
フリーレンは気づく。
that someone already praised her /
すでに自分を褒めてくれた者がいたことに。
—a dear friend now in heaven. /
それは、今は天にいる大切な友人。

With renewed strength, /
新たな力を胸に、
the group continues their journey /
彼女たちは旅を続ける。
toward the first-class mage exam. /
一級魔法使いの試験が待つ地へ向かって。

🗣️ Waku Waku Word Dive

shelter /ˈʃɛltər/(名詞):避難所、シェルター
→ 安全な場所。雪山や災害時によく使われます。
faith /feɪθ/(名詞):信仰、信頼
→ 宗教的な意味だけでなく、人や考えを信じる気持ちにも使えます。
deeds /diːdz/(名詞):行為、功績
→ “good deeds” で「良い行い」。童話や宗教でも頻出。
praise /preɪz/(動詞):称賛する、褒める
→ 詩的・宗教的文脈でも使われる上品な言葉です。
realize /ˈriːəˌlaɪz/(動詞):気づく、実感する
→ 「ふと気づく」「心で理解する」ニュアンスを含む動詞。
renewed /rɪˈnuːd/(形容詞):新たな、再び力を得た
→ “with renewed strength” は「再び力を得て」という表現でよく使われます。

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