【葬送のフリーレン 1期 11話(1)】アニメのセリフで英語学習:女神と友情、心を癒す言葉の力とは?

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※本記事で使用している画像はすべて、アニメ『葬送のフリーレン』(第11話)より引用しています。セリフの英語学習および解説を目的としており、著作権はすべて©アベツカサ・山田鐘人/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会に帰属します。

🟦 あらすじ:資格と信仰、吹雪の中の邂逅

Frieren and her companions /
フリーレンたちは
return to town /
町へ戻り、
where their victory over Aura /
アウラ討伐の勝利を
is quietly recognized. /
静かに称えられる。

Though the battle has ended, /
戦いは終わったが、
a new challenge awaits: /
新たな問題が待っている。
To cross the harsh northern lands, /
北方の過酷な大地を越えるには、
Frieren must obtain /
フリーレンは取得しなければならない、
a first-class mage certification. /
一級魔法使いの資格を。

As they prepare to depart, /
旅立ちの準備をする中で、
a snowstorm forces them /
吹雪によって彼らは
to seek shelter /
避難所を探し、
in a mountain hut. /
山小屋へと避難する。

There, they encounter Kraft, /
そこで出会ったのはクラフト、
an elf monk /
エルフの僧侶で、
who has survived the storm alone /
ひとりで嵐を生き延びていた男。
by sheer will and squats. /
スクワットと根性で。

Kraft, /
クラフトは、
finding kinship in Frieren, /
フリーレンとの間に共鳴を感じ、
shares his belief in the Goddess /
女神への信仰を語る。
and the loneliness of being forgotten. /
そして、忘れられる孤独も。

Through quiet conversations /
静かな対話を通して、
Frieren begins to reflect /
フリーレンは少しずつ思いを馳せていく、
on what it means /
何を意味するのか、
to be remembered. /
誰かに覚えられるということは。

🗣️ 語彙解説

certification /ˌsɝːtɪfɪˈkeɪʃən/(名詞):資格、認定
 → 公式な能力証明。TOEICや英検の「認定証」もこの語です。
shelter /ˈʃɛltər/(名詞):避難所、シェルター
 → 危険や悪天候から一時的に身を守る場所。災害英語にも登場します。
monk /mʌŋk/(名詞):僧侶、修道士
 → 特に宗教的誓いを立てた男性を指し、仏教やファンタジー両方で使われます。
kinship /ˈkɪnʃɪp/(名詞):血縁関係、親近感
 → 血のつながりだけでなく、「心のつながり」にも使える表現です。
be remembered /bi rɪˈmɛmbərd/(動詞句):覚えられる、記憶に残る
 → “remember”の受動態。「忘れられない存在である」ことを意味します。
grueling /ˈɡruːəlɪŋ/(形容詞):過酷な、厳しい
 → 肉体的・精神的に消耗させるほど厳しい状況に対して使います。

セリフ #1 – 派手すぎた魔法とヒンメルの優しさ

前はもっと派手にやっていたんだけどねヒンメルに怒られたからそりゃそうだろうな、怒られて当然だ

I used to cast flashy and destructive spells,
but Himmel would always throw a fit.
The man had every right to. We should all respect the dead.

🗣️ 語彙解説

cast /kæst/(動詞):(呪文・魔法を)使う
 → 魔法や呪文を「唱える」「発動する」という意味で使われます。
flashy /ˈflæʃi/(形容詞):派手な、けばけばしい
 → 目立つことを意識した外見や行動に使います。魔法描写にピッタリの語。
destructive /dɪˈstrʌktɪv/(形容詞):破壊的な
 → 建物や環境などを壊す力を持つ行動や性質に対して使います。
throw a fit /θroʊ ə fɪt/(表現):激怒する、かんしゃくを起こす
 → くだけた言い回しで「ひどく怒る」。ややコミカルな表現です。
have every right to /hæv ˈɛvri raɪt tu/(表現):〜する正当な理由がある
 → 道理として当然、という正当性を強調します。
respect the dead /rɪˈspɛkt ðə dɛd/(表現):死者を敬う
 → 慣用表現としてよく使われ、追悼のマナーなどに関わる語です。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

I used to cast flashy and destructive spells,
→ “used to 〜” は「以前はよく〜していた」。過去の習慣的行動を示す基本構文。
→ “cast spells” は「魔法を使う」の決まり表現。“cast” は不規則動詞で要注意。
but Himmel would always throw a fit.
→ “would always 〜” も過去の習慣を表す形。“always” によって頻度が強調されています。
→ “throw a fit” はイディオムで「怒る」「ヒステリーを起こす」の意味。少し冗談めいた口調にもなります。
The man had every right to. We should all respect the dead.
→ “have every right to 〜” は「〜する当然の権利がある」。ここでは怒る理由の正当性を表現。
→ “respect the dead” は宗教的・文化的にも重要な表現で、直訳以上の重みがあります。

🔍 スラッシュリーディング(日本語訳付き)

I used to cast flashy and destructive spells, /
昔は、派手で破壊的な魔法を使っていたんだ。
but Himmel would always throw a fit. /
でもヒンメルが毎回、激怒してたんだよ。

The man had every right to. /
そりゃ怒って当然だったよね。
We should all respect the dead. /
死者は敬うべきなんだ。

セリフ #2 – 望んだ報酬はただ一冊の魔導書

フリーレン、確かにわしはお前にできうる限りの褒美を取らすと言ったお前が望んだのは、防護結界について記された、グラナト家に代々伝わる大魔法使いフランメの魔導書、本当にこんな魔導書でいいのか?

Frieren, for that all you’ve done for our city, I vowed to repay you in any way I could.
You requested one thing. Flamme’s grimoire detailing the defensive barrier,
an artifact that’s been passed down my family tree for generations on end.
Before it’s too late to take back your request,

🗣️ 語彙解説

vow /vaʊ/(動詞):誓う、約束する
 → 強い決意や正式な約束に使われるフォーマルな表現です。
repay /rɪˈpeɪ/(動詞):報いる、恩返しをする
 → 助けられたことへの返礼など、感謝の行動に使われます。
grimoire /ˈɡrɪmwɑːr/(名詞):魔導書、呪文書
 → 魔法の知識が記された本。RPGやファンタジーで定番。
defensive barrier /dɪˈfɛnsɪv ˈbæriər/(名詞句):防護結界
 → 外敵から守るための魔法の障壁。“defensive” は「防御の」。
pass down /pæs daʊn/(動詞句):受け継ぐ、伝承する
 → 財産や知識、伝統を世代間で伝える表現です。
take back /teɪk bæk/(動詞句):取り消す、撤回する
 → 一度した発言や要求を「やっぱりやめる」時に使います。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

Frieren, for that all you’ve done for our city, I vowed to repay you in any way I could.
→ “for all you’ve done” は「あなたがしてくれたすべてに対して」。“vowed to repay” は誓い表現の定型。
→ “in any way I could” は「自分にできるどんな形でも」という丁寧な表現。
You requested one thing.
→ 短く強調した文。主語+動詞だけのシンプルな構文で、“one thing” に焦点を置いています。
Flamme’s grimoire detailing the defensive barrier, an artifact that’s been passed down my family tree for generations on end.
→ “detailing 〜” は分詞で「〜について詳しく記述している」。
→ “passed down my family tree” は「家系を通じて受け継がれてきた」という古風な表現。
Before it’s too late to take back your request,
→ “Before it’s too late to 〜” は「もう〜できなくなる前に」。“take back” は「取り消す」という意味。

🔍 スラッシュリーディング

Frieren, /
フリーレン、
for all you’ve done for our city, /
この街のために尽くしてくれたことへの感謝として、
I vowed to repay you /
私はお前に報いると誓った、
in any way I could. /
自分にできる限りの方法で。

You requested one thing. /
お前が望んだのは、たった一つ。

Flamme’s grimoire /
フランメの魔導書だ。
detailing the defensive barrier, /
防護結界について記されたもの、
an artifact that’s been passed down /
それは代々受け継がれてきた遺物で、
my family tree for generations on end. /
グラナト家の血筋の中で何世代にもわたって。

Before it’s too late /
手遅れになる前に、
to take back your request. /
お前の願いを取り消すなら今のうちだぞ。

セリフ #3 – 方便の裏にあった優しさ

まああれだ、あの時言ったのは小僧を逃がすための方便だタメ口程度で牢に放り込むような法はこの町にはない気にせず楽にしてくれ

Don’t worry, kid. I only said that so you wouldn’t waste valuable time saving me.
I won’t chop your head off or throw you in jail for forgetting your sirs and ma’ams.
So relax, adventurers.

🗣️ 語彙解説

waste /weɪst/(動詞):無駄にする
 → 時間や労力などを無意味に費やすこと。よく使われる基本語。
valuable /ˈvæljuəbl/(形容詞):貴重な、大切な
 → “valuable time” で「貴重な時間」。時間との組み合わせが定番。
chop one’s head off /ʧɑːp wʌnz hɛd ɔf/(表現):首をはねる
 → 冗談まじりに「処刑する」という強い表現。文脈でユーモアにもなる。
sir and ma’am /sɜːr ənd mæm/(名詞):目上の人への敬称
 → 丁寧な言葉遣いの例。呼びかけに使われ、礼儀正しさの象徴。
relax /rɪˈlæks/(動詞):くつろぐ、力を抜く
 → 肩の力を抜いて安心させたいときに使う定番語。
adventurer /ədˈvɛntʃərər/(名詞):冒険者
 → ファンタジー作品で定番の職業語。旅をする者という広い意味も。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

Don’t worry, kid. I only said that so you wouldn’t waste valuable time saving me.
→ “so you wouldn’t 〜” は「〜しないように」という目的の表現。仮定法的で丁寧な構文。
→ “valuable time saving me” は “time” に “saving me” がかかる、やや複雑な構造。

I won’t chop your head off or throw you in jail for forgetting your sirs and ma’ams.
→ “won’t A or B” は「AもBもしない」という否定の並列。
→ “sirs and ma’ams” のような表現を “forget” する=タメ口で話す、という婉曲表現。
So relax, adventurers.
→ 命令形の“relax”で親しみのある呼びかけ。
→ “adventurers” を加えることで、軽いジョークと場の緩和が伝わります。

🔍 スラッシュリーディング(日本語訳付き)

Don’t worry, kid. /
心配するな、小僧。
I only said that /
あのとき言ったのは、
so you wouldn’t waste valuable time saving me. /
お前が俺を助けようと貴重な時間を無駄にしないようにってだけだ。

I won’t chop your head off /
首をはねたりなんてしないし、
or throw you in jail /
牢に放り込んだりもしない、
for forgetting your sirs and ma’ams. /
敬語を忘れたくらいでな。

So relax, adventurers. /
だから気楽にしていいぞ、冒険者たちよ。

セリフ #4 – 無資格!? 魔法使いの資格制度の闇

フリーレン様、まさか無資格の闇魔法使いだったんですか?闇医者みたいに言わないでよだって魔法使いを管理する団体ってしょっちゅう変わるんだもんいちいち資格なんて取ってらんないよ

Mistress Frieren, please don’t tell me you’re an unlicensed, underground mage.
You make it sound like I’m some back-alley doctor.
The organizations that regulate mages are constantly changing.
I can’t obtain a new certification every time they bat an eye.

🗣️ 語彙解説

unlicensed /ʌnˈlaɪsənst/(形容詞):無許可の、資格を持たない
 → “licensed”(公認の)の否定形。医者や業者などに対してよく使われます。
underground mage /ˌʌndərˈɡraʊnd meɪdʒ/(表現):闇の魔法使い
 → 非合法・裏社会で活動する魔法使いというニュアンスのジョーク表現。
back-alley /ˈbæk ˌæli/(形容詞):裏通りの、非正規の
 → “back-alley doctor” で「闇医者」のように使われます。スラングに近い言い方。
regulate /ˈrɛɡjəˌleɪt/(動詞):規制する、管理する
 → 法律や組織などによる統制。TOEICなどでも頻出。
certification /ˌsɝːtɪfɪˈkeɪʃən/(名詞):資格、認定
 → 公式な能力の証明。“certificate”は証明書本体、“certification”は制度そのもの。
bat an eye /bæt ən aɪ/(表現):目をぱちっとする(比喩的に「ちょっとしたこと」で)
 → “every time they bat an eye” は「ちょっとしたことで何かが変わる」ことへの皮肉。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

You’re an unlicensed, underground mage.
→ “unlicensed” と “underground” の2つの形容詞が “mage” を修飾。あえて強調する順番。
You make it sound like I’m some back-alley doctor.
→ “make it sound like 〜” は「まるで〜のように聞こえる」。“some” の使い方が皮肉っぽさを出します。The organizations that regulate mages are constantly changing.
→ “that regulate mages” は関係代名詞節で “organizations” を説明。“constantly changing” は進行形での状態の継続。
I can’t obtain a new certification every time they bat an eye.
→ “every time 〜” は「〜するたびに」。“bat an eye” は比喩表現で「しょっちゅう変える」の意味に。

🔍 スラッシュリーディング(日本語訳付き)

Mistress Frieren, /
フリーレン様、
please don’t tell me /
まさか言わないでくださいよ、
you’re an unlicensed, underground mage. /
無資格の闇魔法使いだったなんて。

You make it sound like /
まるであなた、
I’m some back-alley doctor. /
私を闇医者みたいに言わないで。

The organizations that regulate mages /
魔法使いを管理する団体って
are constantly changing. /
しょっちゅう変わるんだから。

I can’t obtain a new certification /
毎回資格を取り直すなんて
every time they bat an eye. /
そのたびにやってられないよ。

セリフ #5 – 変態注意報!避難小屋の思わぬ侵入者

お邪魔しますフリーレン様、ここはダメでございますほかを探しましょうえぇ なんで?中に変態がいるからです

Pardon the intrusion.
Not a chance.
We need to keep looking around. We cannot stay here.
Huh? Why not?
Because there’s a pervert inside.

🗣️ 語彙解説

pardon the intrusion /ˈpɑːrdn ði ɪnˈtruːʒən/(表現):お邪魔します
 → 丁寧に室内へ入るときの表現。「お邪魔しました」も同様に使えます。
not a chance /nɑːt ə ʧæns/(表現):絶対にダメ、ありえない
 → 提案や要望を即座に拒否するカジュアルな否定表現。
look around /lʊk əˈraʊnd/(動詞句):周囲を探す、見て回る
 → “keep looking around” で「引き続き探す」という意味に。
stay /steɪ/(動詞):滞在する、とどまる
 → “cannot stay here” は「ここにはいられない」の丁寧な断り。
pervert /ˈpɜːrvɜːrt/(名詞):変態
 → 冗談めかしても侮辱的に聞こえることがあるので注意して使う単語。
why not /waɪ nɑːt/(表現):なぜダメなの?
 → 理由を問い返すときの定型句。軽い驚きを込めた語調でも使える。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

Pardon the intrusion.
→ “pardon” は「許す」、名詞 “intrusion” は「立ち入り」。直訳で「立ち入りを許してね」→「お邪魔します」。
Not a chance.
→ “No.” より強いニュアンスの否定表現。丁寧さより即答の勢いを重視した言い方。
We need to keep looking around. We cannot stay here.
→ “keep ~ing” で「〜し続ける」。2文構成で理由説明に繋げるのが自然。
Because there’s a pervert inside.
→ “inside” は「中に」。会話文としてストレートだが、唐突な告白のようでコメディ的ニュアンスも強い。

🔍 スラッシュリーディング

Pardon the intrusion. /
お邪魔します。
Not a chance. /
絶対にダメです。
We need to keep looking around. /
まだほかを探す必要があります。
We cannot stay here. /
ここにはいられません。

Huh? Why not? /
えっ? なんで?
Because there’s a pervert inside. /
中に変態がいるんです。

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