【葬送のフリーレン 1期 5話(2)】アニメのセリフで英語学習:「仲間になる覚悟」の本当の意味とは?

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※本記事で使用している画像はすべて、アニメ『葬送のフリーレン』(第5話)より引用しています。セリフの英語学習および解説を目的としており、著作権はすべて©アベツカサ・山田鐘人/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会に帰属します。
  1. セリフ6:変わったのは、私自身かもしれない
      1. ヒンメルが出てくるんだてっきりまた先生が出てくるものかと思っていたけど私も少しは変わっているってことかなフリーレン、撃てそうだね、ヒンメルならそう言う
  2. セリフ7:変な魔法?でも実用的です
      1. フリーレン様、あの魔道書にはどのような魔法が記されているのですか?服が透けて見える魔法フリーレン様は本当に変な魔法ばかり集めていますね趣味だからねー、でも実用性はあるよ
  3. セリフ8:竜が去った日からの、平穏な三年
      1. あの方は竜を前にしても一歩も引かず長い睨み合いの末に竜は去っていきましたそれ以来あの方がここにいてくれているおかげで我々は竜に襲われることなく平穏に過ごせているのです
  4. セリフ9:恐怖と戦う、それでも戦う
      1. 助けてくれよ フリーレン俺だって最初は立ち向かったんだよでも怖くて一歩も動けなかったんだよあいつ、家を野菜みたいに輪切りにしちまうんだぜ人間が戦っていいような相手じゃねえよ!
  5. セリフ10:臆病だった少年が、誰かのために戦える今
      1. あいつは昔、故郷の村が魔族に襲われたとき、一人だけ逃げ出した臆病者だ俺と同じだだからあいつには俺のすべてを叩き込んだ今のあいつは誰かのために戦える奴だ
  6. 📝 まとめ:「恐怖」と「信頼」が交差するとき

セリフ6:変わったのは、私自身かもしれない

ヒンメルが出てくるんだてっきりまた先生が出てくるものかと思っていたけど私も少しは変わっているってことかなフリーレン、撃てそうだね、ヒンメルならそう言う

Ah? I didn’t expect to see Himmel.
I was sure it would show me my master, like the last one I defeated did.
Perhaps this means I’ve changed since I last encountered one.
Frieren, shoot.
Impressive. That’s just what he’d say.

🗣️ 語彙解説

expect /ɪkˈspɛkt/(動詞):予期する、期待する
→ 何かが起こるだろうと「思っていた」「想定していた」気持ちを表します。
encounter /ɪnˈkaʊntɚ/(動詞):出会う、遭遇する
→ 意図せずに何かと出会う、特に困難や敵との遭遇に使われます。
defeat /dɪˈfiːt/(動詞):打ち負かす、敗北させる
→ 敵や問題などに勝つこと、試合や戦いの文脈で使います。
impressive /ɪmˈprɛsɪv/(形容詞):印象的な、感動的な
→ 「思わず感心してしまうような」強い印象を与えるときに使います。
master /ˈmæstɚ/(名詞):師匠、熟練者
→ 指導者的存在や、高度な技能を持つ人を指します。
since /sɪns/(接続詞):〜して以来
→ 過去のある時点から今までの継続を表す時に使われます。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

I didn’t expect to see Himmel.
→ 「expect to ~」は「~することを期待する/予期する」の構文。「予想外だった」というニュアンスが出ている。
I was sure it would show me my master.
→ 「it would show me」は未来の仮定的な表現で、「きっと見せるはずだった」と思い込んでいた心情。
Perhaps this means I’ve changed.
→ 「I’ve changed」は現在完了形。「変わった状態が今も続いている」ことを示す。
That’s just what he’d say.
→ 「what + 主語 + would say」は「(人が)言いそうなこと」という定型句。”he’d”は “he would” の短縮で仮定的なニュアンスを含む。

📘 スラッシュリーディング訳

Ah? I didn’t expect to see Himmel. /
あれ?ヒンメルが出てくるとは思わなかった。
I was sure it would show me my master, /
てっきりまた先生が出てくるものかと
like the last one I defeated did. /
前に倒した幻影みたいにね。

Perhaps this means I’ve changed /
もしかすると、これは私が少し変わったってことかも
since I last encountered one. /
最後に幻影と出会ったときから

Frieren, shoot. /
フリーレン、撃て。

Impressive. /
すごいね。
That’s just what he’d say. /
ヒンメルなら、まさにそう言うよ。

セリフ7:変な魔法?でも実用的です

フリーレン様、あの魔道書にはどのような魔法が記されているのですか?服が透けて見える魔法フリーレン様は本当に変な魔法ばかり集めていますね趣味だからねー、でも実用性はあるよ

I’ve been meaning to ask, what sort of spell does that grimoire contain, anyway?
One that lets you see through clothes.
Hmm? You really do gather only the strangest of spells, Mistress Frieren.
That is my hobby. But this one is practical, too.

🔤 語彙解説

grimoire /ˈɡrɪm.wɑːr/(名詞):魔道書、呪文書
→ 魔法や呪文の知識が書かれた書物。ファンタジー作品でよく登場します。
see through /siː θruː/(句動詞):透けて見える、見抜く
→ 光を通して中身が見える、または本質を見抜く意味でも使われます。
gather /ˈɡæðɚ/(動詞):集める、収集する
→ 興味・必要性から何かを集める行動全般に使われる基本語。
strange /streɪndʒ/(形容詞):奇妙な、変わった
→ 普通ではない・異質なものに対してよく使われます。
practical /ˈpræktɪkəl/(形容詞):実用的な、現実的な
→ 理論ではなく、実際の生活や用途で役に立つものを指します。
hobby /ˈhɑːbi/(名詞):趣味
→ 自分の楽しみや興味からする活動。リラックスや個性を示す場面でよく使われます。

🧠 文法・構文解説

what sort of spell does that grimoire contain?
→ 疑問詞「what sort of ~」で「どんな種類の~?」を尋ねる表現。”does contain” は強調の現在形。
One that lets you see through clothes.
→ 「One that~」は関係代名詞による限定。「服が透けて見える魔法」という説明的構文。
You really do gather only the strangest of spells.
→ 「do gather」は強調の助動詞do。「本当に集めているんだね」と強調している。
That is my hobby. But this one is practical, too.
→ 「this one」は前述の魔法を指す。対比的に「変な趣味だけど、実用性もある」と述べている構文。

📘 スラッシュリーディング訳

I’ve been meaning to ask, /
ずっと聞こうと思ってたんですが、
what sort of spell /
どんな種類の魔法が
does that grimoire contain, anyway? /
あの魔道書には記されているんですか?

One that lets you see through clothes. /
服が透けて見える魔法。

Hmm? /
ん?
You really do gather /
本当に集めてるんですね
only the strangest of spells, /
変な魔法ばっかりを
Mistress Frieren. /
フリーレン様。

That is my hobby. /
それが私の趣味だからねー。
But this one is practical, too. /
でもこの魔法、ちゃんと実用性もあるよ。

セリフ8:竜が去った日からの、平穏な三年

あの方は竜を前にしても一歩も引かず長い睨み合いの末に竜は去っていきましたそれ以来あの方がここにいてくれているおかげで我々は竜に襲われることなく平穏に過ごせているのです

The dragon was fierce, but our brave hero didn’t break.
After a long standoff, the monster flew away! It was a sight to behold.
Since that day… he has lived alongside us in the village, and that dragon has been too scared to rear its ugly head ever again.
Three whole years of peace.

🔤 語彙解説

fierce /fɪɚs/(形容詞):激しい、荒々しい
→ 動物や戦いなどが非常に攻撃的で手強い様子を表します。
break /ˈbreɪk/(動詞):屈する、心が折れる
→ 精神的・肉体的なプレッシャーに耐えられなくなることを指します。
standoff /ˈstændˌɔːf/(名詞):にらみ合い、膠着状態
→ どちらも動かず決着がつかない状態を表します。
rear /rɪr/(動詞):(頭や姿などを)もたげる、持ち上げる
→ 動物や存在が目立つ形で現れる、という文脈で使われます。
ugly /ˈʌɡli/(形容詞):醜い、不快な
→ 外見が醜いだけでなく、恐ろしいものや嫌なものにも用いられます。
alongside /əˌlɔːŋˈsaɪd/(副詞・前置詞):〜と一緒に、〜のそばで
→ 同じ場所・立場で共に存在することを示します。

🧠 文法・構文解説

The dragon was fierce, but our brave hero didn’t break.
→ 接続詞 “but” で逆接を強調。「didn’t break」は「屈しなかった」の比喩的表現。
After a long standoff, the monster flew away!
→ “After” は接続詞、”a long standoff” が主語に近い副詞句で「長いにらみ合いのあとに」。
It was a sight to behold.
→ “a sight to behold” は決まり文句で「一見の価値があるもの」という意味の熟語。
he has lived alongside us
→ 現在完了形で「それ以来ずっと住んでいる」ことを示す。”alongside” は「〜と共に」。
has been too scared to rear its ugly head
→ “too ~ to…” の構文で「〜すぎて…できない」。”rear its ugly head” は慣用表現で「(嫌なものが)姿を現す」の意味。

📘 スラッシュリーディング訳

The dragon was fierce, /
その竜は荒々しかったが、
but our brave hero didn’t break. /
我らの勇敢な英雄は一歩も引かなかった

After a long standoff, /
長いにらみ合いの末に、
the monster flew away! /
その竜は去っていった!

It was a sight to behold. /
それは一見の価値がある光景だった

Since that day… /
その日以来、
he has lived alongside us in the village, /
彼はこの村で我々と共に暮らしている
and that dragon has been too scared /
あの竜はあまりに恐れていて
to rear its ugly head ever again. /
二度と姿を現そうとしなかった

Three whole years of peace. /
まる三年もの平穏な日々が続いている

セリフ9:恐怖と戦う、それでも戦う

助けてくれよ フリーレン俺だって最初は立ち向かったんだよでも怖くて一歩も動けなかったんだよあいつ、家を野菜みたいに輪切りにしちまうんだぜ人間が戦っていいような相手じゃねえよ!

Don’t abandon me, Frieren. I need your help!
I worked up the guts to confront the dragon.
But I was so terrified, I couldn’t move a muscle!
I mean, come on. That thing slices through houses like they’re veggies!
A human being doesn’t stand a chance against it!

🔤 語彙解説

abandon /əˈbændən/(動詞):見捨てる、放棄する
→ 人や物事を助けずに置き去りにする行為を表します。感情的な場面でよく使われます。
work up /wɝːk ʌp/(句動詞):奮い立たせる、勇気を出す
→ 自分の中で徐々に感情や勇気を高めていくことを指します。
confront /kənˈfrʌnt/(動詞):立ち向かう、対峙する
→ 怖いものや困難に「正面から向かう」強い動詞です。
terrified /ˈterəˌfaɪd/(形容詞):ひどく怯えた、恐怖でいっぱいの
→ 「afraid」より強く、圧倒されるほどの恐怖を表現します。
slice through /slaɪs θruː/(句動詞):〜を切り裂く、スパッと通過する
→ ナイフなどで一気に切るイメージ。破壊的な描写に使われます。
stand a chance /stænd ə ʧæns/(表現):見込みがある、勝ち目がある
→ 「〜に勝つ可能性がある」「勝ち目があるか」というときの定型表現です。

🧠 文法・構文解説

Don’t abandon me, Frieren.
→ 命令形 + “me” で「私を見捨てるな」。”abandon” は感情的な語で重みがある。
I worked up the guts to confront the dragon.
→ “work up the guts to ~” はイディオムで「勇気を出して〜する」。
But I was so terrified, I couldn’t move a muscle!
→ “so 〜 that…” 構文で「〜すぎて…できなかった」ことを強調。”move a muscle” は「体を少しも動かせない」慣用句。
That thing slices through houses like they’re veggies!
→ “like they’re veggies” は比喩表現で、竜の力の恐ろしさを表現。
A human being doesn’t stand a chance against it!
→ “stand a chance” は勝てる可能性があること。”doesn’t stand a chance” で「勝ち目がない」。

📘 スラッシュリーディング訳

Don’t abandon me, Frieren. /
助けてくれよ フリーレン

I need your help! /
俺にはお前の助けが必要なんだ

I worked up the guts /
俺だって勇気を出して
to confront the dragon. /
あの竜に立ち向かったんだ

But I was so terrified, /
でも怖くて
I couldn’t move a muscle! /
一歩も動けなかったんだよ

That thing slices through houses /
あいつは家を
like they’re veggies! /
まるで野菜みたいに輪切りにしちまうんだよ

A human being /
人間なんて
doesn’t stand a chance against it! /
到底勝てるような相手じゃねえよ!

セリフ10:臆病だった少年が、誰かのために戦える今

あいつは昔、故郷の村が魔族に襲われたとき、一人だけ逃げ出した臆病者だ俺と同じだだからあいつには俺のすべてを叩き込んだ今のあいつは誰かのために戦える奴だ

When his village was attacked by monsters, he fled and never looked back.
He’s a coward who left his home to burn.
He’s like me.
That’s why I hammered everything I know into the boy.
Now, he’s finally ready to fight for someone other than himself.

🔤 語彙解説

flee /fliː/(動詞):逃げる、逃走する
→ 危険から一刻も早く離れる「逃げ出す」動詞で、panicやfearの文脈で使われます。
coward /ˈkaʊɚd/(名詞):臆病者
→ 危険や困難を極端に避ける人への強い否定的な表現です。
hammer ~ into /ˈhæmɚ ~ ˈɪntuː/(句動詞):〜を叩き込む、教え込む
→ 繰り返し強く教えることを「ハンマーで叩く」ように表現した比喩です。
ready /ˈrɛdi/(形容詞):準備ができている、覚悟がある
→ 状況や挑戦に「対応できる状態」であることを表します。
fight for ~ /faɪt fɔːr/(動詞句):〜のために戦う
→ 「自分のため」ではなく「誰かのために戦う」意志のある行動を表します。
other than /ˈʌðɚ ðən/(前置詞):〜以外の
→ 除外や対比を表す表現で、”someone other than himself” は「自分以外の誰か」となります。

🧠 文法・構文解説

When his village was attacked by monsters, he fled and never looked back.
→ “When S + V” は過去の出来事を説明する時の文脈。”never looked back” は比喩的に「後悔もせずに逃げた」。
He’s a coward who left his home to burn.
→ “who left his home to burn” は関係代名詞節。”to burn” は結果を示す不定詞で「家が焼かれるままにした」。
He’s like me.
→ 単純な比較文。”like” は「〜のような」で、話者自身と同じだと認めている。
That’s why I hammered everything I know into the boy.
→ “That’s why S + V” で「だから〜した」。”hammered everything I know into the boy” は「徹底的に教え込んだ」の強い表現。
Now, he’s finally ready to fight for someone other than himself.
→ “ready to fight” は「戦う準備ができている」。”someone other than himself” は「自分以外の誰かのために」。

📘 スラッシュリーディング訳

When his village was attacked by monsters, /
あいつの村が魔族に襲われたとき、
he fled /
あいつは逃げ出した
and never looked back. /
後ろを振り返ることすらしなかった

He’s a coward /
あいつは臆病者だ
who left his home to burn. /
故郷が焼かれるままにして逃げた奴だ

He’s like me. /
俺と同じだ

That’s why /
だからこそ、
I hammered everything I know into the boy. /
俺の知っているすべてを、あいつに叩き込んだ

Now, /
今のあいつは、
he’s finally ready /
ついに準備が整った
to fight for someone /
誰かのために戦う
other than himself. /
自分以外の誰かのために

📝 まとめ:「恐怖」と「信頼」が交差するとき

Frieren and her companions /
フリーレンたちは /
encounter stories of courage and regret /
勇気と後悔の物語に触れる。

Stark, despite his fear, /
スタークは恐れながらも /
chooses to stand up for the people he protects. /
自分が守りたい人々のために立ち上がることを選んだ。

Frieren reflects on Himmel’s words /
フリーレンはヒンメルの言葉を思い返し、 /
and begins to understand the importance of others. /
他人を知ることの大切さを理解し始める。

The group sets off toward Aureole, /
一行はオレオールを目指して旅立つ。
where Frieren hopes to meet Himmel once more. /
フリーレンは再びヒンメルに会えることを願っている。

Though their journey is long, /
旅は長くても、
it is filled with purpose and quiet hope. /
そこには確かな目的と静かな希望がある。

🧩 重要語句

regret /rɪˈɡret/(名詞):後悔
→ 取り返しのつかないことを悔やむ気持ち。感情描写に頻出。
stand up for /stænd ʌp fɔːr/(表現):〜のために立ち上がる、守る
→ 誰かを守る姿勢や勇気を表現する定番表現。
reflect on /rɪˈflɛkt ɒn/(表現):〜を振り返る、熟考する
→ 心の中で思い返す、静かに考える行為。
companions /kəmˈpænjənz/(名詞):仲間たち、同行者
→ 一緒に旅をする仲間や大切な人々を表す柔らかい語。
filled with /fɪld wɪð/(表現):〜で満ちている
→ 感情や雰囲気、希望などが心にあふれている様子を描くときに便利。
purpose /ˈpɜːrpəs/(名詞):目的、意義
→ ただの「目標」ではなく、人生や行動の「意味・信念」にも使われる。

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