【葬送のフリーレン 1期 5話】英語セリフで学ぶ:「仲間になる覚悟」の本当の意味とは?

セリフで学ぶ英語
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※本記事で使用している画像はすべて、アニメ『葬送のフリーレン』(第5話)より引用しています。セリフの英語学習および解説を目的としており、著作権はすべて©アベツカサ・山田鐘人/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会に帰属します。
  1. ✨あらすじ:絆を試すドラゴンとの対峙
  2. セリフ1:魂が眠る場所、オレオールへ
      1. 大陸の遥か北の果て、この世界の人々が天国と呼ぶ場所魂の眠る地、オレオールにたどり着いたそこは多くの魂が集まる場所で私はかつての戦友たちと対話した
  3. セリフ2:たった“100分の1”が変えたもの
      1. そんなことも言ったっけね面白いものだな何が?その100分の1がお前を変えたんだ
  4. セリフ3:ずる賢さも、成長のしるし?
      1. さもないと?死んだ後に化けて出ますハイター様、私が悪い子になれば、化けて出てきてくれるのですか?ずる賢くなりましたね。誰に似たんだか。
  5. セリフ4:それは“アンデッド”ではない
      1. 話をまとめると死んだ身内や知り合いの幽霊が目撃されていてどれも生前の姿のまま話しかけられたという人もいたようですねこれはアンデッドの仕業じゃないね
  6. セリフ5:命乞いの幻影、その引き金の重さ
      1. 私は命乞いをする先生の幻影を撃ったよまあ先生の命乞いは聞き慣れていたからそこまで罪悪感とかはなかったけどねだとしても気分のいいものじゃない命乞いを聞き慣れるってどういうことなんですか
  7. セリフ6:変わったのは、私自身かもしれない
      1. ヒンメルが出てくるんだてっきりまた先生が出てくるものかと思っていたけど私も少しは変わっているってことかなフリーレン、撃てそうだね、ヒンメルならそう言う
  8. セリフ7:変な魔法?でも実用的です
      1. フリーレン様、あの魔道書にはどのような魔法が記されているのですか?服が透けて見える魔法フリーレン様は本当に変な魔法ばかり集めていますね趣味だからねー、でも実用性はあるよ
  9. セリフ8:竜が去った日からの、平穏な三年
      1. あの方は竜を前にしても一歩も引かず長い睨み合いの末に竜は去っていきましたそれ以来あの方がここにいてくれているおかげで我々は竜に襲われることなく平穏に過ごせているのです
  10. セリフ9:恐怖と戦う、それでも戦う
      1. 助けてくれよ フリーレン俺だって最初は立ち向かったんだよでも怖くて一歩も動けなかったんだよあいつ、家を野菜みたいに輪切りにしちまうんだぜ人間が戦っていいような相手じゃねえよ!
  11. セリフ10:臆病だった少年が、誰かのために戦える今
      1. あいつは昔、故郷の村が魔族に襲われたとき、一人だけ逃げ出した臆病者だ俺と同じだだからあいつには俺のすべてを叩き込んだ今のあいつは誰かのために戦える奴だ
  12. 📝 まとめ:「恐怖」と「信頼」が交差するとき

✨あらすじ:絆を試すドラゴンとの対峙

Stark, a timid young warrior, /
臆病な若き戦士スタークは /
has lived for years /
何年も /
in the shadow of a dragon’s attack. /
ドラゴンの脅威に怯えながら暮らしてきた。

Though hailed as a hero by villagers, /
村人からは英雄と称えられていたが /
he’s haunted by his own cowardice. /
本人は臆病だった自分に苦しんでいた。

When Frieren and Fern arrive, /
フリーレンとフェルンが訪れたとき /
they seek his help /
彼に助力を求めるが /
in defeating the dragon. /
目的はドラゴンを倒すことだった。

Terrified but determined, /
恐怖に震えながらも決意を固め、 /
Stark prepares for battle. /
スタークは戦いの準備を始める。

As the battle begins, /
戦いが始まり、 /
he realizes /
彼は気づく /
that true strength /
本当の強さとは /
isn’t about being fearless /
恐れを知らないことではなく /
but choosing to stand firm /
恐れてもなお立ち向かうことだと。

After the fierce showdown, /
激闘の末、 /
Stark finally proves himself /
スタークはついに自分を証明し /
and joins the journey /
旅に加わることになる /
as Frieren’s new companion. /
フリーレンの新たな仲間として。

🧠語彙解説

timid /ˈtɪmɪd/(形容詞):臆病な、気の弱い
→ 人前での行動や挑戦に対して怖がる性格を表します。
hailed /heɪld/(動詞):称賛される、歓迎される(hailの過去分詞)
→ “hailed as a hero” は「英雄として称えられる」の定型表現です。
cowardice /ˈkaʊərdɪs/(名詞):臆病、弱気
→ 感情としての「弱さ」や「逃げ腰」を意味します。
stand firm /stænd fɜːrm/(表現):踏みとどまる、勇気を持って立ち向かう
→ 困難や恐怖に負けずに行動する意志を強調する表現。
showdown /ˈʃəʊdaʊn/(名詞):対決、決着の場
→ クライマックスとなる戦いや話し合いの決着点を表します。
prove oneself /pruːv wʌnˈsɛlf/(表現):自分の力を証明する
→ 実力や勇気を見せて認められる場面で使います。

セリフ1:魂が眠る場所、オレオールへ

大陸の遥か北の果て、この世界の人々が天国と呼ぶ場所魂の眠る地、オレオールにたどり着いたそこは多くの魂が集まる場所で私はかつての戦友たちと対話した

On the very northernmost end of the continent,
I arrived at the place the people of this world call Heaven.
I now know it as Aureole, the land where souls rest.
Many spirits have gathered there.
I spoke with friends whom I once fought alongside.

🔤 語彙解説

northernmost /ˈnɔːrðərnməʊst/(形容詞):最北の
→ 「north(北)」の最上級で「最も北に位置する」という意味です。
arrive /əˈraɪv/(動詞):到着する
→ 「arrive at」で特定の場所に着く、「arrive in」は都市や国に着くときに使います。
soul /soʊl/(名詞):魂、霊魂
→ 人の内面や死後も存在するとされる「魂」を表す語です。
rest /rest/(動詞):休む、安らぐ
→ この文では「魂が安らぐ=眠る」という比喩的な意味で使われています。
gather /ˈɡæðɚ/(動詞):集まる、集める
→ 人や物が自然に集まること、あるいは意図的に集めることを表します。
alongside /əˈlɔːŋˌsaɪd/(前置詞):〜と並んで、〜と一緒に
→ 戦友や仲間などと「肩を並べて」行動した状況を表す語です。

🧠 文法・構文解説

On the very northernmost end of the continent
→ 「On + the + 最上級 + 名詞」で「大陸のもっとも〜な場所に」という位置表現。
the place the people of this world call Heaven
→ 「the place + 名詞節」で「人々が◯◯と呼ぶ場所」。関係代名詞thatが省略されている。
the land where souls rest
→ 「where」は関係副詞で「〜する場所」を表し、「rest」はここでは「眠る」という意味。
friends whom I once fought alongside
→ 関係代名詞「whom」は目的格で、「alongside」が後置されている点が重要。
I spoke with friends whom I once fought alongside
→ 「speak with + 人」で「〜と話す」。目的語が関係代名詞whomで導かれている。

📘 スラッシュリーディング訳

On the very northernmost end of the continent, /
大陸の最北端に、
I arrived at the place /
私は場所にたどり着いた
the people of this world call Heaven. /
この世界の人々が天国と呼ぶ

I now know it as Aureole, /
私は今、それをオレオールと呼ぶ
the land where souls rest. /
魂が眠る地と呼ばれる場所だ

Many spirits have gathered there. /
多くの魂がそこに集まっていた

I spoke with friends /
私は友と語り合った
whom I once fought alongside. /
かつて共に戦った友と

セリフ2:たった“100分の1”が変えたもの

そんなことも言ったっけね面白いものだな何が?その100分の1がお前を変えたんだ

Sounds like me, I suppose.
It’s funny, don’t you think?
What is?
How much that one one-hundredth has changed you.

🔤 語彙解説

suppose /səˈpoʊz/(動詞):〜だと思う、〜と仮定する
→ 自分の発言や意見に対して「まあ、そうかもね」と控えめに述べるときに使います。
funny /ˈfʌni/(形容詞):面白い、奇妙な
→ 笑えるというより「不思議」「妙だ」というニュアンスで使われることも多い語です。
one one-hundredth /wʌn wʌnˈhʌndrədθ/(名詞句):100分の1
→ 「100分の1の割合」という意味で、非常に小さい一部を強調する表現です。
change /tʃeɪndʒ/(動詞):変える、変わる
→ 性格や考え方、行動などに変化があったときに使う一般的な語です。

🧠 文法・構文解説

Sounds like me, I suppose.
→ 「sounds like 〜」は「〜のように聞こえる」という表現。”I suppose” は控えめに同意を表す語。
It’s funny, don’t you think?
→ 「It is funny」が主文で、「don’t you think?」は相手の同意を求める付加疑問文。
that one one-hundredth has changed you
→ 「that」は関係詞ではなく接続詞で「どれだけ〜が〜したか」を表す内容を導く。”has changed you” が主節。
How much that one one-hundredth has changed you.
→ 「how much」は量や程度を尋ねたり感嘆したりするときに使い、ここでは変化の大きさを強調。

📘 スラッシュリーディング訳

Sounds like me, I suppose. /
まあ、そんなことも言った気がするな

It’s funny, don’t you think? /
面白いと思わないか?

What is? /
何が?

How much that one one-hundredth has changed you. /
その100分の1が、どれだけお前を変えたのかってことさ

セリフ3:ずる賢さも、成長のしるし?

さもないと?死んだ後に化けて出ますハイター様、私が悪い子になれば、化けて出てきてくれるのですか?ずる賢くなりましたね。誰に似たんだか。

If I don’t, what?
I’ll come back as a ghost and haunt you.
So just to make certain, you’re saying that if I’m a bad girl, you’ll pay me a visit after you’re gone?
You’ve grown into quite the sly young lady. Wherever did you pick that up?

🗣️ 語彙解説

haunt /hɔːnt/(動詞):取り憑く、出没する
→ 幽霊が場所や人に現れて離れないときに使います。「化けて出る」の定番表現です。
sly /slaɪ/(形容詞):ずる賢い、狡猾な
→ 子供などがこっそり賢くふるまうときに、ユーモアを込めて使われることもあります。
pay a visit /peɪ ə ˈvɪzɪt/(熟語):訪れる、訪問する
→ 人を訪ねるときに使う丁寧な言い方で、比喩的に使われることもあります。
pick up /pɪk ʌp/(句動詞):身につける、覚える
→ 自然と習得する・無意識に学ぶという意味のカジュアルな表現です。
just to make certain /dʒəst tə meɪk ˈsɜːrtən/(表現):念のために確認すると
→ 念押しで相手に確認したいときに使う丁寧なフレーズです。

🧠 文法・構文解説

If I don’t, what?
→ 条件節の省略構文で、”what?” が後ろに来ることで「そうしなかったらどうなるの?」という意味を強調。
I’ll come back as a ghost and haunt you.
→ “come back as ~” は「〜として戻る」という意味。”haunt you” で「お前に取り憑く」。
you’re saying that if I’m a bad girl, you’ll pay me a visit after you’re gone?
→ “that” 節で相手の発言を引用。未来の仮定 “if I’m…” に対して未来形 “you’ll pay…” を使用。
You’ve grown into quite the sly young lady.
→ “grow into ~” は「〜になるよう成長する」。”quite the 〜” で「なかなかの〜」という強調表現。
Wherever did you pick that up?
→ “Wherever” に “did you pick that up?” を続けた強調疑問文。”pick up” は習得の意味。

📘 スラッシュリーディング訳

If I don’t, what? /
さもないとどうなるって?

I’ll come back as a ghost /
幽霊になって戻ってきて
and haunt you. /
お前を化けて出て呪ってやる

So just to make certain, /
念のために確認するけど、
you’re saying that if I’m a bad girl, /
私が悪い子になったら
you’ll pay me a visit /
あなたは私に会いに来るのね
after you’re gone? /
死んだ後に?

You’ve grown into quite the sly young lady. /
ずいぶんずる賢い子に育ったな

Wherever did you pick that up? /
いったい誰に似たんだか?

セリフ4:それは“アンデッド”ではない

話をまとめると死んだ身内や知り合いの幽霊が目撃されていてどれも生前の姿のまま話しかけられたという人もいたようですねこれはアンデッドの仕業じゃないね

Here’s what we’ve learned.
The ghosts take on the form of the beholder’s dead family member or friend.
They look just as they did in life.
A couple of witnesses even claim that the ghosts spoke to them.
We can conclude this isn’t the work of the undead.

🔤 語彙解説

beholder /bɪˈhoʊldər/(名詞):見る人、目撃者
→ 「見る人」という意味で、物語などでは「目撃者」や「観察者」という文脈で使われます。
in life /ɪn laɪf/(表現):生前に、生きていたころの
→ 「死後」と対比して、「生きていたときの姿・状態」を表す言い回しです。
witness /ˈwɪtnəs/(名詞):目撃者、証人
→ 事件や出来事を直接見た人のこと。「証言する人」という意味もあります。
claim /kleɪm/(動詞):主張する、言い張る
→ 証拠の有無に関わらず「〜だと断言する・主張する」ときに使います。
undead /ʌnˈdɛd/(名詞/形容詞):アンデッド、不死の存在
→ 吸血鬼・ゾンビなど「死んでいるはずなのに動く存在」を指すファンタジー用語。
conclude /kənˈkluːd/(動詞):結論づける、断定する
→ 複数の情報をもとに「〜だと判断する」ことを表します。

🧠 文法・構文解説

Here’s what we’ve learned.
→ “Here is + 関係代名詞 what” で「これが私たちが知ったことです」という強調構文。
take on the form of ~
→ 「〜の姿になる」という表現。”take on” は「(性質や形を)帯びる」。
just as they did in life
→ “just as ~” は「まさに〜のように」。”in life” で「生前の状態」を指す。
even claim that the ghosts spoke to them
→ “even” が「〜でさえ」と強調。”that” 節で内容を説明。過去形で一致。
this isn’t the work of the undead
→ “the work of ~” は「〜の仕業」。”isn’t” で断定的に否定している。

📘 スラッシュリーディング訳

Here’s what we’ve learned. /
わかったことをまとめよう

The ghosts take on the form /
幽霊は姿をとる
of the beholder’s dead family member or friend. /
目撃者の死んだ家族や知人の姿を

They look /
彼らは見える
just as they did in life. /
生きていたときとまったく同じように

A couple of witnesses /
何人かの目撃者が
even claim /
〜とさえ主張している
that the ghosts spoke to them. /
幽霊に話しかけられたと

We can conclude /
私たちは結論づけられる
this isn’t the work of the undead. /
これはアンデッドの仕業ではないと

セリフ5:命乞いの幻影、その引き金の重さ

私は命乞いをする先生の幻影を撃ったよまあ先生の命乞いは聞き慣れていたからそこまで罪悪感とかはなかったけどねだとしても気分のいいものじゃない命乞いを聞き慣れるってどういうことなんですか

I once had to shoot an illusion of my master begging for her life.
Though, to be fair, her begging not to die was a regular occurrence.
So, I can’t say that I felt particularly guilty.
Regardless, it certainly isn’t fun.
Why? Were you accustomed to hearing her beg for her life?

🔤 語彙解説

illusion /ɪˈluːʒən/(名詞):幻影、幻想
→ 実際には存在しないが、そう見えるもの。魔法や幻術などでも使われる語です。
beg /bɛɡ/(動詞):懇願する、命乞いする
→ 「必死にお願いする」という強い願望を表し、「beg for one’s life」は定型表現です。
accustomed /əˈkʌstəmd/(形容詞):慣れている、なじんでいる
→ “be accustomed to ~ing” で「〜に慣れている」という意味になります。
guilty /ˈɡɪlti/(形容詞):罪悪感のある、後ろめたい
→ 「悪いことをした気がする」ときの気持ちを表します。法律的な「有罪」の意味もあります。
regardless /rɪˈɡɑːrdləs/(副詞):それでもなお、関係なく
→ 「たとえそうでも」という逆接的なつなぎに使う文語表現です。
accustomed to ~ing /əˈkʌstəmd tu/(表現):〜することに慣れている
→ 「〜することが普通のこととして感じられる」という意味です。

🧠 文法・構文解説

I once had to shoot an illusion of my master begging for her life.
→ “had to + 動詞の原形” は「〜しなければならなかった」、”begging for her life” は分詞で master を修飾。
her begging not to die was a regular occurrence
→ “her begging” は動名詞句で主語、”was” が動詞。”a regular occurrence” で「いつものこと」。
I can’t say that I felt particularly guilty.
→ “I can’t say that…” で「〜とは言えない」、”particularly” で「特に」。婉曲的な否定。
it certainly isn’t fun
→ “certainly” は強調、副詞的に「確かに」「明らかに」を示す。
Were you accustomed to hearing her beg for her life?
→ “be accustomed to ~ing” の疑問形。to の後は動名詞 “hearing”。]

📗 スラッシュリーディング訳

I once had to shoot /
私はかつて撃たなければならなかった
an illusion of my master /
師匠の幻影を
begging for her life. /
命乞いする姿の

Though, to be fair, /
でも、正直なところ
her begging not to die /
彼女の「死にたくない」という命乞いは
was a regular occurrence. /
いつものことだった

So, I can’t say /
だから私は〜とは言えない
that I felt particularly guilty. /
特に罪悪感があったとは

Regardless, /
それでも
it certainly isn’t fun. /
いい気分にはならない

Why? /
どうして?
Were you accustomed to /
あなたは慣れていたの?
hearing her beg for her life? /
彼女の命乞いを聞くことに

セリフ6:変わったのは、私自身かもしれない

ヒンメルが出てくるんだてっきりまた先生が出てくるものかと思っていたけど私も少しは変わっているってことかなフリーレン、撃てそうだね、ヒンメルならそう言う

Ah? I didn’t expect to see Himmel.
I was sure it would show me my master, like the last one I defeated did.
Perhaps this means I’ve changed since I last encountered one.
Frieren, shoot.
Impressive. That’s just what he’d say.

🗣️ 語彙解説

expect /ɪkˈspɛkt/(動詞):予期する、期待する
→ 何かが起こるだろうと「思っていた」「想定していた」気持ちを表します。
encounter /ɪnˈkaʊntɚ/(動詞):出会う、遭遇する
→ 意図せずに何かと出会う、特に困難や敵との遭遇に使われます。
defeat /dɪˈfiːt/(動詞):打ち負かす、敗北させる
→ 敵や問題などに勝つこと、試合や戦いの文脈で使います。
impressive /ɪmˈprɛsɪv/(形容詞):印象的な、感動的な
→ 「思わず感心してしまうような」強い印象を与えるときに使います。
master /ˈmæstɚ/(名詞):師匠、熟練者
→ 指導者的存在や、高度な技能を持つ人を指します。
since /sɪns/(接続詞):〜して以来
→ 過去のある時点から今までの継続を表す時に使われます。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

I didn’t expect to see Himmel.
→ 「expect to ~」は「~することを期待する/予期する」の構文。「予想外だった」というニュアンスが出ている。
I was sure it would show me my master.
→ 「it would show me」は未来の仮定的な表現で、「きっと見せるはずだった」と思い込んでいた心情。
Perhaps this means I’ve changed.
→ 「I’ve changed」は現在完了形。「変わった状態が今も続いている」ことを示す。
That’s just what he’d say.
→ 「what + 主語 + would say」は「(人が)言いそうなこと」という定型句。”he’d”は “he would” の短縮で仮定的なニュアンスを含む。

📘 スラッシュリーディング訳

Ah? I didn’t expect to see Himmel. /
あれ?ヒンメルが出てくるとは思わなかった。
I was sure it would show me my master, /
てっきりまた先生が出てくるものかと
like the last one I defeated did. /
前に倒した幻影みたいにね。

Perhaps this means I’ve changed /
もしかすると、これは私が少し変わったってことかも
since I last encountered one. /
最後に幻影と出会ったときから

Frieren, shoot. /
フリーレン、撃て。

Impressive. /
すごいね。
That’s just what he’d say. /
ヒンメルなら、まさにそう言うよ。

セリフ7:変な魔法?でも実用的です

フリーレン様、あの魔道書にはどのような魔法が記されているのですか?服が透けて見える魔法フリーレン様は本当に変な魔法ばかり集めていますね趣味だからねー、でも実用性はあるよ

I’ve been meaning to ask, what sort of spell does that grimoire contain, anyway?
One that lets you see through clothes.
Hmm? You really do gather only the strangest of spells, Mistress Frieren.
That is my hobby. But this one is practical, too.

🔤 語彙解説

grimoire /ˈɡrɪm.wɑːr/(名詞):魔道書、呪文書
→ 魔法や呪文の知識が書かれた書物。ファンタジー作品でよく登場します。
see through /siː θruː/(句動詞):透けて見える、見抜く
→ 光を通して中身が見える、または本質を見抜く意味でも使われます。
gather /ˈɡæðɚ/(動詞):集める、収集する
→ 興味・必要性から何かを集める行動全般に使われる基本語。
strange /streɪndʒ/(形容詞):奇妙な、変わった
→ 普通ではない・異質なものに対してよく使われます。
practical /ˈpræktɪkəl/(形容詞):実用的な、現実的な
→ 理論ではなく、実際の生活や用途で役に立つものを指します。
hobby /ˈhɑːbi/(名詞):趣味
→ 自分の楽しみや興味からする活動。リラックスや個性を示す場面でよく使われます。

🧠 文法・構文解説

what sort of spell does that grimoire contain?
→ 疑問詞「what sort of ~」で「どんな種類の~?」を尋ねる表現。”does contain” は強調の現在形。
One that lets you see through clothes.
→ 「One that~」は関係代名詞による限定。「服が透けて見える魔法」という説明的構文。
You really do gather only the strangest of spells.
→ 「do gather」は強調の助動詞do。「本当に集めているんだね」と強調している。
That is my hobby. But this one is practical, too.
→ 「this one」は前述の魔法を指す。対比的に「変な趣味だけど、実用性もある」と述べている構文。

📘 スラッシュリーディング訳

I’ve been meaning to ask, /
ずっと聞こうと思ってたんですが、
what sort of spell /
どんな種類の魔法が
does that grimoire contain, anyway? /
あの魔道書には記されているんですか?

One that lets you see through clothes. /
服が透けて見える魔法。

Hmm? /
ん?
You really do gather /
本当に集めてるんですね
only the strangest of spells, /
変な魔法ばっかりを
Mistress Frieren. /
フリーレン様。

That is my hobby. /
それが私の趣味だからねー。
But this one is practical, too. /
でもこの魔法、ちゃんと実用性もあるよ。

セリフ8:竜が去った日からの、平穏な三年

あの方は竜を前にしても一歩も引かず長い睨み合いの末に竜は去っていきましたそれ以来あの方がここにいてくれているおかげで我々は竜に襲われることなく平穏に過ごせているのです

The dragon was fierce, but our brave hero didn’t break.
After a long standoff, the monster flew away! It was a sight to behold.
Since that day… he has lived alongside us in the village, and that dragon has been too scared to rear its ugly head ever again.
Three whole years of peace.

🔤 語彙解説

fierce /fɪɚs/(形容詞):激しい、荒々しい
→ 動物や戦いなどが非常に攻撃的で手強い様子を表します。
break /ˈbreɪk/(動詞):屈する、心が折れる
→ 精神的・肉体的なプレッシャーに耐えられなくなることを指します。
standoff /ˈstændˌɔːf/(名詞):にらみ合い、膠着状態
→ どちらも動かず決着がつかない状態を表します。
rear /rɪr/(動詞):(頭や姿などを)もたげる、持ち上げる
→ 動物や存在が目立つ形で現れる、という文脈で使われます。
ugly /ˈʌɡli/(形容詞):醜い、不快な
→ 外見が醜いだけでなく、恐ろしいものや嫌なものにも用いられます。
alongside /əˌlɔːŋˈsaɪd/(副詞・前置詞):〜と一緒に、〜のそばで
→ 同じ場所・立場で共に存在することを示します。

🧠 文法・構文解説

The dragon was fierce, but our brave hero didn’t break.
→ 接続詞 “but” で逆接を強調。「didn’t break」は「屈しなかった」の比喩的表現。
After a long standoff, the monster flew away!
→ “After” は接続詞、”a long standoff” が主語に近い副詞句で「長いにらみ合いのあとに」。
It was a sight to behold.
→ “a sight to behold” は決まり文句で「一見の価値があるもの」という意味の熟語。
he has lived alongside us
→ 現在完了形で「それ以来ずっと住んでいる」ことを示す。”alongside” は「〜と共に」。
has been too scared to rear its ugly head
→ “too ~ to…” の構文で「〜すぎて…できない」。”rear its ugly head” は慣用表現で「(嫌なものが)姿を現す」の意味。

📘 スラッシュリーディング訳

The dragon was fierce, /
その竜は荒々しかったが、
but our brave hero didn’t break. /
我らの勇敢な英雄は一歩も引かなかった

After a long standoff, /
長いにらみ合いの末に、
the monster flew away! /
その竜は去っていった!

It was a sight to behold. /
それは一見の価値がある光景だった

Since that day… /
その日以来、
he has lived alongside us in the village, /
彼はこの村で我々と共に暮らしている
and that dragon has been too scared /
あの竜はあまりに恐れていて
to rear its ugly head ever again. /
二度と姿を現そうとしなかった

Three whole years of peace. /
まる三年もの平穏な日々が続いている

セリフ9:恐怖と戦う、それでも戦う

助けてくれよ フリーレン俺だって最初は立ち向かったんだよでも怖くて一歩も動けなかったんだよあいつ、家を野菜みたいに輪切りにしちまうんだぜ人間が戦っていいような相手じゃねえよ!

Don’t abandon me, Frieren. I need your help!
I worked up the guts to confront the dragon.
But I was so terrified, I couldn’t move a muscle!
I mean, come on. That thing slices through houses like they’re veggies!
A human being doesn’t stand a chance against it!

🔤 語彙解説

abandon /əˈbændən/(動詞):見捨てる、放棄する
→ 人や物事を助けずに置き去りにする行為を表します。感情的な場面でよく使われます。
work up /wɝːk ʌp/(句動詞):奮い立たせる、勇気を出す
→ 自分の中で徐々に感情や勇気を高めていくことを指します。
confront /kənˈfrʌnt/(動詞):立ち向かう、対峙する
→ 怖いものや困難に「正面から向かう」強い動詞です。
terrified /ˈterəˌfaɪd/(形容詞):ひどく怯えた、恐怖でいっぱいの
→ 「afraid」より強く、圧倒されるほどの恐怖を表現します。
slice through /slaɪs θruː/(句動詞):〜を切り裂く、スパッと通過する
→ ナイフなどで一気に切るイメージ。破壊的な描写に使われます。
stand a chance /stænd ə ʧæns/(表現):見込みがある、勝ち目がある
→ 「〜に勝つ可能性がある」「勝ち目があるか」というときの定型表現です。

🧠 文法・構文解説

Don’t abandon me, Frieren.
→ 命令形 + “me” で「私を見捨てるな」。”abandon” は感情的な語で重みがある。
I worked up the guts to confront the dragon.
→ “work up the guts to ~” はイディオムで「勇気を出して〜する」。
But I was so terrified, I couldn’t move a muscle!
→ “so 〜 that…” 構文で「〜すぎて…できなかった」ことを強調。”move a muscle” は「体を少しも動かせない」慣用句。
That thing slices through houses like they’re veggies!
→ “like they’re veggies” は比喩表現で、竜の力の恐ろしさを表現。
A human being doesn’t stand a chance against it!
→ “stand a chance” は勝てる可能性があること。”doesn’t stand a chance” で「勝ち目がない」。

📘 スラッシュリーディング訳

Don’t abandon me, Frieren. /
助けてくれよ フリーレン

I need your help! /
俺にはお前の助けが必要なんだ

I worked up the guts /
俺だって勇気を出して
to confront the dragon. /
あの竜に立ち向かったんだ

But I was so terrified, /
でも怖くて
I couldn’t move a muscle! /
一歩も動けなかったんだよ

That thing slices through houses /
あいつは家を
like they’re veggies! /
まるで野菜みたいに輪切りにしちまうんだよ

A human being /
人間なんて
doesn’t stand a chance against it! /
到底勝てるような相手じゃねえよ!

セリフ10:臆病だった少年が、誰かのために戦える今

あいつは昔、故郷の村が魔族に襲われたとき、一人だけ逃げ出した臆病者だ俺と同じだだからあいつには俺のすべてを叩き込んだ今のあいつは誰かのために戦える奴だ

When his village was attacked by monsters, he fled and never looked back.
He’s a coward who left his home to burn.
He’s like me.
That’s why I hammered everything I know into the boy.
Now, he’s finally ready to fight for someone other than himself.

🔤 語彙解説

flee /fliː/(動詞):逃げる、逃走する
→ 危険から一刻も早く離れる「逃げ出す」動詞で、panicやfearの文脈で使われます。
coward /ˈkaʊɚd/(名詞):臆病者
→ 危険や困難を極端に避ける人への強い否定的な表現です。
hammer ~ into /ˈhæmɚ ~ ˈɪntuː/(句動詞):〜を叩き込む、教え込む
→ 繰り返し強く教えることを「ハンマーで叩く」ように表現した比喩です。
ready /ˈrɛdi/(形容詞):準備ができている、覚悟がある
→ 状況や挑戦に「対応できる状態」であることを表します。
fight for ~ /faɪt fɔːr/(動詞句):〜のために戦う
→ 「自分のため」ではなく「誰かのために戦う」意志のある行動を表します。
other than /ˈʌðɚ ðən/(前置詞):〜以外の
→ 除外や対比を表す表現で、”someone other than himself” は「自分以外の誰か」となります。

🧠 文法・構文解説

When his village was attacked by monsters, he fled and never looked back.
→ “When S + V” は過去の出来事を説明する時の文脈。”never looked back” は比喩的に「後悔もせずに逃げた」。
He’s a coward who left his home to burn.
→ “who left his home to burn” は関係代名詞節。”to burn” は結果を示す不定詞で「家が焼かれるままにした」。
He’s like me.
→ 単純な比較文。”like” は「〜のような」で、話者自身と同じだと認めている。
That’s why I hammered everything I know into the boy.
→ “That’s why S + V” で「だから〜した」。”hammered everything I know into the boy” は「徹底的に教え込んだ」の強い表現。
Now, he’s finally ready to fight for someone other than himself.
→ “ready to fight” は「戦う準備ができている」。”someone other than himself” は「自分以外の誰かのために」。

📘 スラッシュリーディング訳

When his village was attacked by monsters, /
あいつの村が魔族に襲われたとき、
he fled /
あいつは逃げ出した
and never looked back. /
後ろを振り返ることすらしなかった

He’s a coward /
あいつは臆病者だ
who left his home to burn. /
故郷が焼かれるままにして逃げた奴だ

He’s like me. /
俺と同じだ

That’s why /
だからこそ、
I hammered everything I know into the boy. /
俺の知っているすべてを、あいつに叩き込んだ

Now, /
今のあいつは、
he’s finally ready /
ついに準備が整った
to fight for someone /
誰かのために戦う
other than himself. /
自分以外の誰かのために

📝 まとめ:「恐怖」と「信頼」が交差するとき

Frieren and her companions /
フリーレンたちは /
encounter stories of courage and regret /
勇気と後悔の物語に触れる。

Stark, despite his fear, /
スタークは恐れながらも /
chooses to stand up for the people he protects. /
自分が守りたい人々のために立ち上がることを選んだ。

Frieren reflects on Himmel’s words /
フリーレンはヒンメルの言葉を思い返し、 /
and begins to understand the importance of others. /
他人を知ることの大切さを理解し始める。

The group sets off toward Aureole, /
一行はオレオールを目指して旅立つ。
where Frieren hopes to meet Himmel once more. /
フリーレンは再びヒンメルに会えることを願っている。

Though their journey is long, /
旅は長くても、
it is filled with purpose and quiet hope. /
そこには確かな目的と静かな希望がある。

🧩 重要語句

regret /rɪˈɡret/(名詞):後悔
→ 取り返しのつかないことを悔やむ気持ち。感情描写に頻出。
stand up for /stænd ʌp fɔːr/(表現):〜のために立ち上がる、守る
→ 誰かを守る姿勢や勇気を表現する定番表現。
reflect on /rɪˈflɛkt ɒn/(表現):〜を振り返る、熟考する
→ 心の中で思い返す、静かに考える行為。
companions /kəmˈpænjənz/(名詞):仲間たち、同行者
→ 一緒に旅をする仲間や大切な人々を表す柔らかい語。
filled with /fɪld wɪð/(表現):〜で満ちている
→ 感情や雰囲気、希望などが心にあふれている様子を描くときに便利。
purpose /ˈpɜːrpəs/(名詞):目的、意義
→ ただの「目標」ではなく、人生や行動の「意味・信念」にも使われる。

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