【葬送のフリーレン 1期 4話】英語セリフで学ぶ:「亡き仲間と向き合う勇気」の本当の意味とは?

セリフで学ぶ英語
この記事は約34分で読めます。
※本記事で使用している画像はすべて、アニメ『葬送のフリーレン』(第4話)より引用しています。セリフの英語学習および解説を目的としており、著作権はすべて©アベツカサ・山田鐘人/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会に帰属します。
  1. あらすじ:亡き仲間と向き合う勇気
  2. セリフ1:過去の後悔と死者への想い
      1. 30年前のあの日、お前はヒンメルを知っておけばと口にした。あの言葉、ヒンメルに直接伝えてやるべきものだ。大魔法使いフランメの手記には、死者と対話したという記録が残っているとされている。
  3. セリフ2:私は母親ではありません
      1. フリーレン様って、もしかしてすごくだらしがない人なのでしょうか。毎朝フリーレン様のことを起こして、ご飯食べさせて、服着せて。これ私、完全にお母さんですよね。
  4. セリフ3:夜明け前の決意
      1. 正気ですかフリーレン様、太陽が昇る前に起きるんですよ。不可能でございます。徹夜するから大丈夫だよ。そこまでして日の出が見たいのですか?正直興味はないよ。だから見て確かめるんだ。
  5. セリフ4:変化の理由はフェルンの怖さ?
      1. でもフェルンが嫌がるから早めに終わらせようか。なるべく効率的に探しましょう。変わったな。お前は人の時間を気にするような奴じゃなかった。だってフェルン、怒ると怖いんだよ。
  6. セリフ5:ヒンメルに伝えるべき言葉
      1. お前とヒンメルがかわいそうだと思ったんだ。30年前のあの日、お前はヒンメルを知っておけばと口にした。あの言葉、ヒンメルに直接伝えてやるべきものだ。大魔法使いフランメの手記には、死者と対話したという記録が残っているとされている。
  7. セリフ6:千年後にも届く後悔
      1. こいつが成長すれば、千年だろうがこの場所を守り続ける。その頃には先生死んでるでしょ。だがお前は違う。お前はいつか大きな過ちを犯し、人を知りたいと考えるようになる。
  8. セリフ7:死者との対話とフランメの先見
      1. 死者との対話についての記述はあるか?ご丁寧にそのページが開かれている。千年も前から私がここに来ることがわかっていたのか。相変わらず嫌味な奴だ。
  9. セリフ8:旅の目的地と再会の約束
      1. フリーレン、オレオールを探してヒンメルと話すんだ。俺を手伝ってくれるんだろ?悪知恵をつけたね、アイゼン。ハイターのおかげだな。わかったよ、どうせ当てのない旅だ。
  10. セリフ9:人生の百分の一
      1. 時間の無駄だからね。いろいろ教えてもすぐ死んじゃうでしょ。フリーレン、人との関係はそういうものじゃない。そういうものだよ。みんなとの冒険だって、私の人生の100分の1にも満たない。
  11. セリフ10:たった10年の冒険
      1. すまんな、長い旅路になる。俺たちは10年かかった。そうか、ヒンメル様たちが魔王城を目指した道のりと同じなんですね。そうだね。たった10年の冒険だよ。
  12. ✨まとめ:「過去との対話」が導く、心の成長

あらすじ:亡き仲間と向き合う勇気

Frieren and Fern /
フリーレンとフェルンは /
visit a remote village /
辺境の村を訪れる。

This village once revered Himmel as a hero, /
この村はかつてヒンメルを英雄として崇拝していた、
but now, /
しかし今では、
his statue stands neglected, /
彼の像は放置され、
symbolizing how time erodes even cherished memories. /
時がいかにして大切な記憶を風化させるかを象徴している。

Moved by this sight, /
この光景に心を動かされ、
Frieren uses her magic /
フリーレンは魔法を使って /
to restore the statue, /
像を修復し、
quietly honoring the past. /
静かに過去を偲ぶ。

At the same time, /
同時に、
Fern reflects on her growth /
フェルンは自分の成長を振り返り、
and her role in their journey. /
旅の中での自分の役割を見つめ直す。

Through a quiet exchange, /
静かな会話を通じて、
the two share their thoughts /
二人は思いを交わし合い、
about memories, magic, and the meaning of moving forward. /
記憶、魔法、そして前へ進む意味について語り合う。

🔤 語彙解説

admire /ˈædˌmaɪɚ/(動詞):称賛する
→ 人や功績を心から「すごい」「尊敬する」と思うときに使います。
disrepair /ˌdɪsrɪˈpɛə/(名詞):荒廃、破損状態
→ 長年放置されて壊れている建物や像などに使います。
erode /ɪˈrəʊd/(動詞):徐々に失わせる、侵食する
→ 時間・風雨・感情などが「じわじわと削る」ニュアンスを持ちます。
restore /rɪˈstɔːr/(動詞):修復する、復元する
→ 元の状態に戻すときに使います。魔法や修理などの文脈でよく出ます。
reflect /rɪˈflɛkt/(動詞):映す、反映する
→ 鏡のように映すほか、「状況や感情を示す」という意味でも使われます。
cherished /ˈtʃɛrɪʃt/(形容詞):大切にされた
→ 心から大事にされている物や思い出を形容する際に用います。

セリフ1:過去の後悔と死者への想い

30年前のあの日、お前はヒンメルを知っておけばと口にした。あの言葉、ヒンメルに直接伝えてやるべきものだ。大魔法使いフランメの手記には、死者と対話したという記録が残っているとされている。

30 years ago, at his funeral, you said that you wished you would have gotten to know him better.
In my humble opinion, you should tell that to Himmel himself.
According to legend, Flamme’s notes discuss her conversations with the dead and how she achieved those meetings.

🔤 語彙解説

funeral /ˈfjuːnərəl/(名詞):葬儀
→ 人の死後に行う儀式。感情的な文脈でよく使われる。
in my humble opinion /ˈhʌmbəl əˈpɪnjən/(表現):控えめな言い方ですが
→ 自分の意見を遠慮がちに述べるときに使う定型表現。
conversations /ˌkɒnvəˈseɪʃənz/(名詞):会話、対話
→ 日常的なやり取りや深い話まで幅広く使われる語。
legend /ˈlɛdʒənd/(名詞):伝説、語り継がれる話
→ 本当かどうか曖昧でも、多くの人が信じている古い話。
achieve /əˈtʃiːv/(動詞):成し遂げる、達成する
→ 努力して何かを実現したときに使う動詞。
notes /nəʊts/(名詞):記録、メモ
→ 書き残された文章や知識の集積に関してよく使われる。

🧠 文法・構文解説

30 years ago, at his funeral, you said that you wished you would have gotten to know him better.
“you said that…” 以下が目的節で、”you wished you would have gotten to know” は仮定法過去完了の表現。「もっと知っておけばよかった」と過去の後悔を表す。
In my humble opinion, you should tell that to Himmel himself.
“In my humble opinion” は「私見では」と丁寧な言い回し。”should tell” は提案や忠告のニュアンスで、「〜に言うべきだ」。
According to legend, Flamme’s notes discuss her conversations with the dead and how she achieved those meetings.
“According to legend” は「伝説によれば」。”discuss A and B” で「AとBについて述べている」。”how she achieved those meetings” が「どのようにして死者との対話を実現したか」の説明になっている。

📘 スラッシュリーディング訳

30 years ago, /
30年前、
at his funeral, /
彼の葬儀で
you said /
お前は言った
that you wished you would have gotten to know him better. /
彼をもっと知っておけばよかったと。
In my humble opinion, /
私の控えめな意見では、
you should tell that /
それは伝えるべきだ
to Himmel himself. /
ヒンメル本人に。
According to legend, /
伝説によると、
Flamme’s notes discuss /
フランメの手記には書かれている
her conversations with the dead /
彼女が死者と対話したことが
and how she achieved those meetings. /
そしてその方法について。

セリフ2:私は母親ではありません

フリーレン様って、もしかしてすごくだらしがない人なのでしょうか。毎朝フリーレン様のことを起こして、ご飯食べさせて、服着せて。これ私、完全にお母さんですよね。

I wonder if you might actually be a rather irresponsible sort of person.
I wake you up at a reasonable hour every morning, then get you dressed and feed you.
You do know, that I am not your mother, don’t you?

🔤 語彙解説

irresponsible /ˌɪrɪˈspɒnsəbəl/(形容詞):無責任な
→ 自分の行動や義務に責任を持たない人に対して使います。
sort of /sɔːrt əv/(表現):~のような人(もの)
→ 「タイプ」や「種類」を指す口語表現です。
wake up /weɪk ʌp/(句動詞):起こす、目を覚ます
→ 日常会話でも頻出の基本的な句動詞。
reasonable /ˈriːzənəbəl/(形容詞):適切な、ほどよい
→ 「常識的な範囲での」時間や判断に使われます。
feed /fiːd/(動詞):食事を与える
→ 人や動物にご飯を食べさせる行為を表す一般的な動詞。
mother /ˈmʌðər/(名詞):母親
→ 会話で「I’m not your mother」は、皮肉や冗談の定番表現です。

🧠 文法・構文解説

I wonder if you might actually be a rather irresponsible sort of person.
“I wonder if…” は「〜かしら/〜ではないかと思う」柔らかい表現。”a rather irresponsible sort of person” は「かなりだらしないタイプの人」という少し婉曲な批判。
I wake you up at a reasonable hour every morning, then get you dressed and feed you.
“at a reasonable hour” は「常識的な時間に」。“get you dressed” は使役構文で「あなたに服を着せる」、続く “feed you” と並列されている。
You do know, that I am not your mother, don’t you?
“do know” は強調のための助動詞。”don’t you?” は付加疑問文で、皮肉や念押しのニュアンスが込められている。

📘 スラッシュリーディング訳

I wonder /
私は思う
if you might actually be /
もしかしてあなたが〜なのではないかと
a rather irresponsible sort of person. /
かなりだらしないタイプの人間じゃないかと。
I wake you up /
私はあなたを起こして
at a reasonable hour /
常識的な時間に
every morning, /
毎朝、
then get you dressed /
それから服を着せて
and feed you. /
食事までさせている。
You do know, /
わかってるよね、
that I am not your mother, /
私があなたの母親ではないってこと、
don’t you? /
そうでしょ?

セリフ3:夜明け前の決意

正気ですかフリーレン様、太陽が昇る前に起きるんですよ。不可能でございます。徹夜するから大丈夫だよ。そこまでして日の出が見たいのですか?正直興味はないよ。だから見て確かめるんだ。

Have you lost your mind? That’s so early. There’s no way you’ll be able to wake up in time.
It would be impossible.
Not if I simply don’t sleep.
You’re that intent on seeing the sunrise?
To be honest, I couldn’t care less. That’s the reason I’d like to see it.

🔤 語彙解説

lose your mind /luːz jɔːr maɪnd/(表現):気が狂う、正気を失う
→ 驚きやあきれたときに「正気か?」という意味で使われる。
wake up /weɪk ʌp/(句動詞):目を覚ます
→ 日常会話で非常によく使われる基本句動詞。
simply /ˈsɪmpli/(副詞):単に、ただ~するだけ
→ 強調や反対条件を述べるときにもよく使われる。
intent on /ɪnˈtɛnt ɒn/(表現):~に強く意欲的である
→ 「~したくてたまらない」という強い意思を表す。
sunrise /ˈsʌnˌraɪz/(名詞):日の出
→ 「the sunrise」で特定の“日の出の瞬間”を指すことが多い。
couldn’t care less /ˈkʊdnt keə lɛs/(表現):全く興味がない
→ 直訳「これ以上どうでもよくなれない」=「本当に興味がない」

🧠 文法・構文解説

Have you lost your mind? That’s so early. There’s no way you’ll be able to wake up in time.
“Have you lost your mind?” は「正気ですか?」という驚き・非難の口語表現。”There’s no way…” は「絶対に〜できない」という強い否定。
It would be impossible.
仮定法現在に近い表現で「それは無理だろう」の意。現実に起こりそうな未来に対して使われることも多い。
Not if I simply don’t sleep.
“Not if…” は「もし〜しなければ」という条件文の否定形で、”I simply don’t sleep” が「単に寝なければ」の意。
You’re that intent on seeing the sunrise?
“that intent on” は「そこまでして〜したいの?」という驚きを含む言い回し。”intent” は形容詞で「〜に熱中している」。
To be honest, I couldn’t care less. That’s the reason I’d like to see it.
“I couldn’t care less” は「全然興味がない」の意味の決まり文句。”That’s the reason…” で「だからこそ見たい」という逆説的な理由づけ。

📘 スラッシュリーディング訳

Have you lost your mind? /
正気ですか?
That’s so early. /
そんなに早い時間なんて。
There’s no way /
絶対に無理です
you’ll be able to wake up in time. /
時間通りに起きるなんて。

It would be impossible. /
それは不可能です。

Not if I simply don’t sleep. /
寝なければ、大丈夫だよ。

You’re that intent /
そこまで意欲的なんですか
on seeing the sunrise? /
日の出を見ることに対して。

To be honest, /
正直に言えば、
I couldn’t care less. /
まったく興味はないよ。
That’s the reason /
それが理由なんだ
I’d like to see it. /
だからこそ見て確かめたいんだ。

セリフ4:変化の理由はフェルンの怖さ?

でもフェルンが嫌がるから早めに終わらせようか。なるべく効率的に探しましょう。変わったな。お前は人の時間を気にするような奴じゃなかった。だってフェルン、怒ると怖いんだよ。

But Fern doesn’t like when I work leisurely, so I’ll try to be quick.
Let’s search as efficiently as possible.
You’ve changed.
You never cared about other people’s time before.
That’s all Fern. She’s scary when she’s mad.

🔤 語彙解説

leisurely /ˈleʒərli/(副詞):のんびりと、ゆっくりと
→ 時間に追われず「気ままにする」行動を表す。
efficiently /ɪˈfɪʃəntli/(副詞):効率的に
→ 無駄を省いてスムーズに物事を行うこと。
change /tʃeɪndʒ/(動詞):変わる、変化する
→ 状態・考え・行動が変わったときに使う基本語。
care about /keə əˈbaʊt/(句動詞):~を気にする、重要に思う
→ 他人の感情や状況に対する思いやりの表現。
other people’s time /ˈʌðə ˈpiːpəlz taɪm/(名詞句):他人の時間
→ 自分以外の人の時間を配慮すること。
scary /ˈskeəri/(形容詞):怖い、恐ろしい
→ 怖がらせる対象に対して日常的に使われる単語。

🧠 文法・構文解説

But Fern doesn’t like when I work leisurely, so I’ll try to be quick.
“doesn’t like when…” は「〜するのを好まない」構文。”work leisurely” は「のんびり作業する」の意。”so I’ll try to…” で「だから〜するようにするよ」。
Let’s search as efficiently as possible.
“as efficiently as possible” は「できるだけ効率的に」という比較構文。”Let’s” によって提案の意味を持つ。
You’ve changed.
“have changed” は現在完了形で「変わったね」という意味の定番フレーズ。変化が現在に影響していることを示す。
You never cared about other people’s time before.
“never cared about” は「〜を全く気にしなかった」意。”before” で過去との対比を表している。
That’s all Fern. She’s scary when she’s mad.
“That’s all Fern.” は「それは全部フェルンの影響」という口語表現。”when she’s mad” は「彼女が怒っているとき」で、”scary” の理由を示す副詞節。

📘 スラッシュリーディング訳

But Fern doesn’t like /
でもフェルンは嫌がるんだ
when I work leisurely, /
私がのんびり作業するのを
so I’ll try to be quick. /
だから早く終わらせようと思う。

Let’s search /
探しましょう
as efficiently as possible. /
できるだけ効率的に。

You’ve changed. /
変わったな。

You never cared /
お前は気にしなかった
about other people’s time /
他人の時間なんて。
before. /
以前は。

That’s all Fern. /
それは全部フェルンのせい。
She’s scary /
彼女って怖いんだ
when she’s mad. /
怒るときは。

セリフ5:ヒンメルに伝えるべき言葉

お前とヒンメルがかわいそうだと思ったんだ。30年前のあの日、お前はヒンメルを知っておけばと口にした。あの言葉、ヒンメルに直接伝えてやるべきものだ。大魔法使いフランメの手記には、死者と対話したという記録が残っているとされている。

Not just you, I suppose. I felt sorry for Himmel, too.
30 years ago, at his funeral, you said that you wished you would have gotten to know him better.
In my humble opinion, you should tell that to Himmel himself.
According to legend, Flamme’s notes discuss her conversations with the dead and how she achieved those meetings.

🔤 語彙解説

feel sorry for /fiːl ˈsɒri fɔːr/(表現):~を気の毒に思う
→ 相手に同情や哀れみを感じるときに使われます。
funeral /ˈfjuːnərəl/(名詞):葬儀
→ 死者を弔う儀式。フォーマルかつ感情的な文脈で頻出。
in my humble opinion /ˈhʌmbəl əˈpɪnjən/(表現):あくまで私見ですが
→ 意見を遠慮がちに述べるときに使う丁寧な言い方。
legend /ˈlɛdʒənd/(名詞):伝説
→ 古くから語り継がれる物語や記録のこと。
conversations /ˌkɒnvəˈseɪʃənz/(名詞):会話、対話
→ 特に内容のある、意味深いやり取りに使われることが多い。
achieve /əˈtʃiːv/(動詞):達成する
→ 困難なことを成し遂げるときに用いる基本語。

🧠 文法・構文解説

ot just you, I suppose. I felt sorry for Himmel, too.
“Not just you” は「君だけじゃなくて」という対比を示す表現。”I suppose” で語り手の思考をやわらげている。”feel sorry for” は「〜が気の毒だと思う」。
30 years ago, at his funeral, you said that you wished you would have gotten to know him better.
“you wished you would have gotten to know him better” は仮定法過去完了の構文で「もっと知っておけばよかった」という後悔を表している。
In my humble opinion, you should tell that to Himmel himself.
“In my humble opinion” は「僭越ながら私見ですが」という丁寧な前置き。”should tell that to…” は提案や忠告の意。
According to legend, Flamme’s notes discuss her conversations with the dead and how she achieved those meetings.
“According to legend” は「伝説によれば」。”how she achieved those meetings” は疑問詞 “how” を用いた名詞節で「それらの対話をどう実現したか」。

📘 スラッシュリーディング訳

Not just you, I suppose. /
お前だけじゃない、ヒンメルもだと思う。

I felt sorry for Himmel, too. /
ヒンメルにも同情したよ。

30 years ago, /
30年前、
at his funeral, /
彼の葬儀で、
you said /
お前は言った
that you wished /
〜しておけばよかったと
you would have gotten to know him better. /
彼のことをもっと知っておけばよかったと。

In my humble opinion, /
あくまで私見だけど、
you should tell that /
その言葉は伝えるべきだ
to Himmel himself. /
ヒンメル本人に。

According to legend, /
伝説によれば、
Flamme’s notes discuss /
フランメの手記には書かれている
her conversations with the dead /
彼女が死者と対話したことが
and how she achieved those meetings. /
そして、その対話をどう実現したかも。

セリフ6:千年後にも届く後悔

こいつが成長すれば、千年だろうがこの場所を守り続ける。その頃には先生死んでるでしょ。だがお前は違う。お前はいつか大きな過ちを犯し、人を知りたいと考えるようになる。

This little sapling’ll grow. In a thousand years, it’ll still be protecting this place.
Probably so, but you’ll be dead by then.
Well, sure, but you won’t be.
Someday down the line, you’re going to make a horrid mistake, and you’ll wish you had gotten to know the people around you.

🔤 語彙解説

sapling /ˈsæplɪŋ/(名詞):若木、苗木
→ 成長中の小さな木。比喩として「成長する存在」も表す。
protect /prəˈtɛkt/(動詞):守る、保護する
→ 危険や損傷から誰かや何かを守るときに使う動詞。
probably /ˈprɒbəbli/(副詞):たぶん、おそらく
→ 断言ではないが可能性が高いときの表現。
horrid /ˈhɒrɪd/(形容詞):ひどい、恐ろしい
→ 感情的に強い嫌悪を伴うネガティブな語。
wish you had gotten /wɪʃ juː həd ˈɡɒtn/(構文):~しておけばよかったと思う
→ 仮定法過去完了で、過去への後悔を表す。
people around you /ˈpiːpəl əˈraʊnd juː/(名詞句):周囲の人々
→ 「自分の身の回りにいる人たち」という柔らかい表現。

🧠 文法・構文解説

This little sapling’ll grow. In a thousand years, it’ll still be protecting this place.
“sapling’ll” は “sapling will” の短縮形で口語的。”it’ll still be protecting” は未来進行形で「守り続けているだろう」という継続の予測。
Probably so, but you’ll be dead by then.
“Probably so” は「おそらくそうだろう」の意味。”by then” は「その時までに」という時点を表す副詞句。
Well, sure, but you won’t be.
“you won’t be” の “be” は省略されているが、「死んでいない(生きている)」という意味で前文を受けた省略表現。
Someday down the line, you’re going to make a horrid mistake, and you’ll wish you had gotten to know the people around you.
“Someday down the line” は「いつか将来」。“you’re going to make” は確信をもった未来の予測。”you’ll wish you had gotten to know…” は仮定法過去完了で「もっと知っておけばよかったと思うようになる」という後悔の構文。

📘 スラッシュリーディング訳

This little sapling’ll grow. /
この小さな苗木は成長して、
In a thousand years, /
千年経っても、
it’ll still be protecting this place. /
この場所を守り続けているはずだ。

Probably so, /
たぶんそうだろう、
but you’ll be dead by then. /
でもその頃には君は死んでいる。

Well, sure, /
まあ確かに、
but you won’t be. /
でも君は違うだろう。

Someday down the line, /
いつか将来、
you’re going to make a horrid mistake, /
ひどい過ちを犯すことになる。
and you’ll wish /
そして願うようになるだろう、
you had gotten to know the people around you. /
周囲の人々のことをもっと知っておけばよかったと。

セリフ7:死者との対話とフランメの先見

死者との対話についての記述はあるか?ご丁寧にそのページが開かれている。千年も前から私がここに来ることがわかっていたのか。相変わらず嫌味な奴だ。

Does it say anything about speaking with the dead?
It was already open to that very page.
So she knew a thousand years ago that I would come back here someday.
What an unpleasant woman.

🔤 語彙解説

say /seɪ/(動詞):~と書いてある、述べる
→ 書物や文章に情報が「記されている」ことを表す。
very /ˈvɛri/(形容詞):まさにその
→ 強調を表す語で、「まさに〜そのもの」というニュアンス。
someday /ˈsʌmˌdeɪ/(副詞):いつか
→ 明確な時は未定だが将来に起こるであろうことを表す。
unpleasant /ʌnˈplɛzənt/(形容詞):嫌な、不快な
→ 性格や雰囲気が不快・意地悪であるときに使う。
page /peɪdʒ/(名詞):ページ
→ 書籍の1つの紙面を指す、基本的な語。
speaking with the dead /ˈspiːkɪŋ wɪð ðə dɛd/(表現):死者との対話
→ スピリチュアルやファンタジー文脈で使われる定番表現。

🧠 文法・構文解説

Does it say anything about speaking with the dead?
“Does it say anything about…” は「〜について何か書いてある?」という定型表現。”speaking with the dead” が質問の主語的対象。
It was already open to that very page.
“that very page” は「まさにそのページ」を意味し、”very” によって強調されている。”open to” は「〜のページが開かれている」状態を示す。
So she knew a thousand years ago that I would come back here someday.
“that I would come back here someday” は従属節で未来の動作を過去形 “would” で表現。”someday” は「いつか」の意味。
What an unpleasant woman.
“What a(n)+形容詞+名詞” の感嘆文構文で、「なんて〜なんだ」という意味。”unpleasant” は「嫌味な・感じの悪い」。

📘 スラッシュリーディング訳

Does it say /
何か書かれているかい
anything about speaking with the dead? /
死者と話すことについて。

It was already open /
すでに開かれていた
to that very page. /
まさにそのページに。

So she knew /
つまり彼女は知っていたんだ
a thousand years ago /
千年前に
that I would come back here someday. /
私がいつかここに戻ってくることを。

What an unpleasant woman. /
本当に嫌味な女だ。

セリフ8:旅の目的地と再会の約束

フリーレン、オレオールを探してヒンメルと話すんだ。俺を手伝ってくれるんだろ?悪知恵をつけたね、アイゼン。ハイターのおかげだな。わかったよ、どうせ当てのない旅だ。

Frieren… you must go to Aureole and speak with Himmel.
You said you would help me, did you not?
You’ve picked up a few tricks.
Where? I think we both know the answer to that.
I’ll do it then. We needed a destination.

🔤 語彙解説

must /mʌst/(助動詞):~しなければならない
→ 強い意志や命令、義務のニュアンスをもつ。
speak with /spiːk wɪð/(動詞句):~と話す
→ 「to」よりも対等で親密な印象のある言い回し。
pick up /pɪk ʌp/(句動詞):身につける、覚える
→ 技術・知識・癖などを自然に習得することを表す。
trick /trɪk/(名詞):小技、策略
→ 技やずる賢さを表す語。口語では「テクニック」的な使い方も。
destination /ˌdɛstɪˈneɪʃən/(名詞):目的地
→ 旅や行動の「最終的に向かう場所」を意味する語。
help /hɛlp/(動詞):助ける、手伝う
→ 会話でも頻出。助動詞的にも使われる柔らかい動詞。

🧠 文法・構文解説

Frieren… you must go to Aureole and speak with Himmel.
“must” は強い義務・必要性を示す助動詞。”go to A and B” の構文で「オレオールへ行き、ヒンメルと話す」という2つの動作を表している。
You said you would help me, did you not?
“did you not?” は付加疑問文の丁寧・強調表現。”you said you would…” は「〜してくれるって言ったよね」という確認の構文。
You’ve picked up a few tricks.
“pick up” は「身につける・覚える」の意味で、”a few tricks” によって「一枚上手になったな」という含みをもたせた表現。
Where? I think we both know the answer to that.
“Where?” は一語で投げかける問い。”we both know the answer to that” は「その答えはお互い分かっている」という確信を含んだ表現。
I’ll do it then. We needed a destination.
“I’ll do it then” は前文を受けた納得・同意の意。”We needed a destination” は「どうせ行き先も決まってなかった」という軽い皮肉を込めた説明。

📘 スラッシュリーディング訳

Frieren… /
フリーレン、
you must go /
行かなきゃならない
to Aureole /
オレオールへ
and speak with Himmel. /
そしてヒンメルと話すんだ。

You said /
君は言ったよね
you would help me, /
手伝ってくれるって
did you not? /
そうだろ?

You’ve picked up a few tricks. /
悪知恵がついたな。

Where? /
どこからだと思う?
I think we both know the answer to that. /
答えはお互いわかってるよな。

I’ll do it then. /
じゃあやるよ。
We needed a destination. /
どうせ旅に目的地が必要だったし。

セリフ9:人生の百分の一

時間の無駄だからね。いろいろ教えてもすぐ死んじゃうでしょ。フリーレン、人との関係はそういうものじゃない。そういうものだよ。みんなとの冒険だって、私の人生の100分の1にも満たない。

I fear it would be a waste of time.
No matter how much I teach them, they’ll surely die.
How cheery. That’s not how relationships work.
That’s how they work for me.
Just consider our adventure. It’s taken up less than one one-hundredth of my life.

🔤 語彙解説

waste of time /weɪst əv taɪm/(表現):時間の無駄
→ 無意味な努力や行動を指す、よく使われる表現。
no matter how /nəʊ ˈmætə haʊ/(構文):どれだけ~しても
→ 条件を問わず結果が変わらないことを示す。
cheery /ˈtʃɪəri/(形容詞):陽気な(※皮肉としても使われる)
→ ここでは「明るいな」と皮肉交じりの意味。
relationship /rɪˈleɪʃənʃɪp/(名詞):人間関係
→ 対人関係全般に使える基本語。
one one-hundredth /wʌn wʌnˈhʌndrɛdθ/(数詞):百分の一
→ 比率や割合を表す表現。非常に小さい時間の比喩として使われている。
consider /kənˈsɪdər/(動詞):~と見なす、~を考慮する
→ 状況や事実をどう捉えるかを示すときに使う。

🧠 文法・構文解説

I fear it would be a waste of time.
“I fear…” は「〜ではないかと懸念している」という丁寧な表現。”would be” は仮定的な予測を表す。
No matter how much I teach them, they’ll surely die.
“No matter how much…” は譲歩構文で「どんなに〜しても」。”surely” は「確実に/きっと」の意味で死を避けられないことを強調。
How cheery. That’s not how relationships work.
“How cheery.” は皮肉で「なんて前向きな考え方だ」と逆の意味。”That’s not how…” は「〜ってそういうものじゃない」の定型表現。
That’s how they work for me.
前文に対して “for me” を加えることで「私にとってはそうなんだ」と主観的な反論になっている。
Just consider our adventure. It’s taken up less than one one-hundredth of my life.
“Just consider…” は「〜を考えてみて」という呼びかけ。”less than one one-hundredth” は「100分の1以下」で、時間感覚の違いを際立たせている。

📘 スラッシュリーディング訳

I fear /
私は思う
it would be a waste of time. /
それは時間の無駄だと。

No matter how much I teach them, /
どれだけ教えたとしても、
they’ll surely die. /
彼らはいずれ必ず死んでしまう。

How cheery. /
明るい考えだな(皮肉)。
That’s not how /
それは違うよ
relationships work. /
人との関係って、そういうものじゃない。

That’s how /
そういうものなんだ
they work for me. /
少なくとも私にとってはね。

Just consider our adventure. /
私たちの冒険を考えてみてよ。
It’s taken up /
それが占めたのは
less than one one-hundredth of my life. /
私の人生の百分の一にも満たないんだ。

セリフ10:たった10年の冒険

すまんな、長い旅路になる。俺たちは10年かかった。そうか、ヒンメル様たちが魔王城を目指した道のりと同じなんですね。そうだね。たった10年の冒険だよ。

Forgive me. You have a long journey ahead.
It took the four of us ten years.
I see. So, we’ll be following the same route you took to the Demon King’s castle on your first journey.
That we will. Another brief, ten-year adventure.

🔤 語彙解説

forgive me /fərˈɡɪv mi/(表現):許してくれ
→ 軽く謝罪したいときに使われる定番のフレーズ。
journey /ˈdʒɜːni/(名詞):旅路、道のり
→ 長くて困難な旅に使われることが多い語。
route /ruːt/(名詞):経路、道筋
→ 特定の目的地に向かう道や方法を示す語。
brief /briːf/(形容詞):短い、簡潔な
→ 文脈によっては皮肉的に使われることもある(ここでは「10年を短いと表現」)。
ahead /əˈhɛd/(副詞):前方に、先に
→ 空間的・時間的に先のことを表す。

🧠 文法・構文解説

Forgive me. You have a long journey ahead.
“Forgive me.” は謝罪や前置きで使われる表現。”have A ahead” は「これから〜が待っている」という意味で、”a long journey ahead” は「長い旅路が控えている」。
It took the four of us ten years.
“take 人 時間” の構文で「〜に時間がかかる」。”the four of us” は「私たち4人全員」を指している。
I see. So, we’ll be following the same route you took to the Demon King’s castle on your first journey.
“we’ll be following” は未来進行形で「〜していく予定」。”the same route you took to…” は「君たちが通ったのと同じ道」。
That we will. Another brief, ten-year adventure.
“That we will.” は強調の倒置表現で「まさにその通りだね」。“brief, ten-year adventure” は皮肉的に「たった10年の旅」を表現している。

📘 スラッシュリーディング訳

Forgive me. /
すまない。
You have a long journey ahead. /
君には長い旅が待っている。

It took /
かかったんだ
the four of us /
私たち4人には
ten years. /
10年も。

I see. /
そうですか。
So, we’ll be following /
つまり私たちはたどることになる
the same route you took /
あなたたちが通った道筋を
to the Demon King’s castle /
魔王城へ向かう
on your first journey. /
最初の冒険で。

That we will. /
そのとおり。
Another brief, /
もう一度の、短い
ten-year adventure. /
10年の冒険だよ。

✨まとめ:「過去との対話」が導く、心の成長

Frieren reads the ancient notes of Flamme, /
フリーレンはフランメの古文書を読み、
which mention conversations with the dead. /
そこには死者との対話が記されていた。

Eisen urges her /
アイゼンは彼女に促す
to speak to Himmel directly. /
ヒンメルに直接想いを伝えるようにと。

Though hesitant at first, /
最初はためらっていたが、
Frieren agrees /
フリーレンは決意する
to visit Aureole, /
オレオールを目指し
where souls are said to rest. /
魂が眠るとされる場所へ。

Meanwhile, /
一方で
Fern begins to notice changes in Frieren. /
フェルンはフリーレンの変化に気づき始める。

She sees how Frieren tries /
フリーレンが努力している姿を見る
to understand others more deeply. /
他者をもっと深く理解しようと。

Their bond grows stronger /
二人の絆は強くなっていき、
as they journey together. /
共に旅をするなかで。

With the past as her guide /
過去を道しるべに、
and regret in her heart, /
後悔を胸に抱きながら、
Frieren takes another step forward. /
フリーレンはまた一歩、前へと進む。

💡 まとめ語彙解説

ancient /ˈeɪnʃənt/(形容詞):古代の、昔の
→ 非常に古い文書や建物などを指すときに使います。
urge /ɜːrdʒ/(動詞):促す、強く勧める
→ 相手に強く何かをしてほしいときに使う動詞です。
hesitant /ˈhezɪtənt/(形容詞):ためらう、決断できない
→ 心の迷いや不安を含む態度を表します。
regret /rɪˈɡret/(名詞):後悔
→ 過去の出来事に対する悔やみや未練を意味します。
bond /bɑːnd/(名詞):絆、結びつき
→ 人と人との深い心のつながりを表現します。
guide /ɡaɪd/(名詞):導き、手引き
→ 方向や道を示す存在(人・考え・過去など)に使われます。

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