【葬送のフリーレン 1期 1話】アニメ英語セリフで学ぶ英語表現・感情表現・別れの意味とは?

セリフで学ぶ英語
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※本記事で使用している画像はすべて、アニメ『葬送のフリーレン』(第1話)より引用しています。セリフの英語学習および解説を目的としており、著作権はすべて©アベツカサ・山田鐘人/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会に帰属します。
  1. あらすじ:英語で読む別れと時間、記憶の物語
    1. 💡 語彙解説
  2. セリフ1:魔王を倒しても終わりじゃない ― フリーレンの旅が始まる
      1. 魔王を倒したからといって終わりじゃない。この先の人生の方が長いんだ。
      2. Slaying the Demon King was one chapter, but read on, for we’ve stories yet to tell and lives yet to live.
    1. 💡 語彙解説
    2. 🧠 文法・構文解説
    3. 📘 スラッシュリーディング訳
  3. セリフ2:フリーレンに託される時間 ― 長命のエルフが背負う未来
      1. フリーレン、君のこの先の人生は僕たちには想像もできないほど長いものになるんだろうね。
      2. Frieren, the life that lies ahead of you will be far longer than the rest of us could know or that we could begin to comprehend.
    1. 💡 語彙解説
    2. 🧠 文法・構文解説
    3. 📘 スラッシュリーディング訳
  4. セリフ3:冒険の重み ― 10年の旅に込められた想い
      1. 僕は君たちと冒険ができてよかった。そうですね。短い間だったけどね。短い? 何を言ってるんだ、10年だぞ。
      2. You made this quest the journey of my lifetime. Thank you, all.I feel the same way.Our adventure was a mere ten years.A mere ten? But that’s a full decade spent on one job.
    1. 💡 語彙解説
    2. 🧠 文法・構文解説
    3. 📘 スラッシュリーディング訳
  5. セリフ4:静かな感動のやり取り ― フリーレンとヒンメルの空の会話
      1. 綺麗だなぁ。街中だと見えにくいね。人が感動しているんだ。空気を読みたまえ。じゃあ次、50年後もっと綺麗に見える場所知ってるから案内するよ。
      2. Beautiful.The view from inside the city isn’t very good.I’m trying to have a moment here.Don’t spoil the mood.Next time, then. I know a good place. I’ll take us there when the opportunity arises in 50 years.
    1. 💡 語彙解説
    2. 🧠 文法・構文解説
    3. 📘 スラッシュリーディング訳
  6. セリフ5:再会の静かな驚き ― 変わらない姿と過ぎた年月
      1. 老いぼれてる。言い方ひどくない?歳をとった僕もなかなかイケメンだろ。50年ぶりだね。君は昔の姿のままだ。もう一生会えないのかと思っていたよ。
      2. You’re near ancient.Must you be so blunt?Considering my advanced age, I’m still quite handsome, yes?Hard to believe it’s been so long when you show up looking the same as the day we met.I’d convinced myself I would never see you again.
    1. 💡 語彙解説
    2. 🧠 文法・構文解説
    3. 📘 スラッシュリーディング訳
  7. セリフ6:最後の冒険 ― 感謝と別れの言葉
      1. 僕はね、全員がそろうこの日を待ち望んでいたんだ。ありがとう、フリーレン。君のおかげで最後にとても楽しい冒険ができた。
      2. I have lived my life waiting for the day that we would be together once more.I thank you, Frieren.It’s solely because of you that this retired hero could have one final adventure.
    1. 💡 語彙解説
    2. 🧠 文法・構文解説
    3. 📘 スラッシュリーディング訳
  8. セリフ7:知ることの尊さ ― フリーレンの後悔と想い
      1. だって私、この人のこと何も知らないし。たった10年、一緒に旅しただけだし。人間の寿命は短いって分かっていたのに。なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう。
      2. In all truthfulness, I hardly knew anything about him.Ten years with him. Wasn’t nearly enough time to learn.I was aware that human lives are short.But this? Why didn’t I try to… try to better know and understand you?
    1. 💡 語彙解説
    2. 🧠 文法・構文解説
    3. 📘 スラッシュリーディング訳
  9. セリフ8:託された未来 ― フェルンの可能性と拒絶の理由
      1. フェルンには魔法使いとしての素質があります。あなたの旅に連れて行ってくれませんか。ごめん、ハイター。それだけはできない。足手まといになるから。
      2. Fern has potential as a mage, but needs adequate training.Will you bring her with you and strengthen her skills?Forgive me, Heiter, but I must draw a line.She’d only get in my way.
    1. 💡 語彙解説
    2. 🧠 文法・構文解説
    3. 📘 スラッシュリーディング訳
  10. セリフ9:努力と才能 ― フェルンの魔法制御と決意
      1. やっぱり、魔力探知にほとんど引っかからない。卓越した魔力の操作技術だ。この年で一体どれだけの研鑽を積んだんだ。ハイター様に、あの一番岩を打ち抜けば一人前になれると言われました。
      2. It’s true. I can barely detect her presence.Her control over her mana is exceptional.How much could she have studied at such a young age?Master Heiter said, once I’m able to blast a hole in that rock, I’ll be a proper mage.
    1. 💡 語彙解説
    2. 🧠 文法・構文解説
    3. 📘 スラッシュリーディング訳
  11. まとめ:別れと成長の物語 ― フリーレンが学んだこと
    1. 💡 まとめ語彙解説

あらすじ:英語で読む別れと時間、記憶の物語

The legendary hero party /
伝説の勇者パーティーは /
defeated the Demon King, /
魔王を倒し /
bringing peace to the world. /
世界に平和をもたらした。 /

After their long journey ended, /
長い旅の終わりに /
the elven mage Frieren /
エルフの魔法使いフリーレンは /
parted ways with her companions. /
仲間たちと別れた。 /

For her, /
彼女にとっては /
a decade spent with humans /
人間たちと過ごした10年は /
felt like only a brief moment. /
ほんの一瞬のようだった。 /

Fifty years later, /
50年後、 /
she visits an aging Heiter /
老いたハイターを訪れた彼女は /
and meets his apprentice, Fern. /
弟子のフェルンに出会う。 /

As time passes, /
時が流れるにつれて /
the concept of farewell /
別れという概念は /
begins to change meaning for Frieren. /
フリーレンにとって意味を変えていく。 /

She starts a new journey /
彼女は新たな旅に出る /
to understand emotions /
かつて無視していた /
she once ignored. /
感情を理解するために。 /

This is the beginning /
これは始まりである /
of a slow, emotional tale /
ゆっくりとした感情の物語の /
about memory, time, and connection. /
記憶と時間、つながりを描く。 /

💡 語彙解説

  • legendary /ˈledʒəndɛri/(形容詞):伝説的な
     → 「すごく有名で語り継がれるような」という意味で使われます。
  • defeat /dɪˈfiːt/(動詞):倒す、打ち負かす
     → 試合や戦いで「勝つ」ことを表す基本動詞です。
  • part ways with /pɑːrt weɪz wɪð/(表現):〜と別れる
     → 直訳は「道を分かつ」で、物理的にも心理的にも別れるときに使われます。
  • farewell /ˌferˈwel/(名詞):別れ、送別
     → フォーマルな「さようなら」の意味でも使われます。
  • connection /kəˈnɛkʃən/(名詞):つながり、関係
     → 人との心のつながりや意味のある関係を指すときによく使われます

セリフ1:魔王を倒しても終わりじゃない ― フリーレンの旅が始まる

魔王を倒したからといって終わりじゃない。この先の人生の方が長いんだ。

Slaying the Demon King was one chapter, but read on, for we’ve stories yet to tell and lives yet to live.

💡 語彙解説

  • slay /sleɪ/(動詞):(文語)殺す、討つ
     → 過去形は「slew」、ファンタジー作品でよく使われます。
  • chapter /ˈtʃæptər/(名詞):章、区切り
     → 「人生の一章」というように、比喩的にも使われます。
  • read on /riːd ɒn/(句動詞):読み進める
     → 「話の続きを読みなさい」という命令の形で使われます。
  • yet to /jet tuː/(表現):まだ〜していない
     → 「これから〜する予定」といった前向きな意味を持ちます。
  • tale /teɪl/(名詞):物語、語り
     → story よりも感情や詩的な雰囲気がある言葉です。

🧠 文法・構文解説

【1】Slaying the Demon King は「魔王を倒すこと」という意味で、文の主語になっています。英語では動詞に ing をつけると「?すること」という意味の言葉(=動名詞)になります。
【2】read on は「続きを読みなさい」という命令文です。read(読む)に on(続けて)をつけた句動詞です。英語では命令するとき、主語(You)を省略するのが普通です。
【3】yet to tell は「yet to + 動詞」で「まだ?していない(これから?する)」という意味の決まり文句です。「語っていない話があるよ」という、これからの展開を感じさせる表現です。for は「?だから」という意味の接続詞です。because に近いですが、少しフォーマルで、文の途中や後ろでよく使われます。

📘 スラッシュリーディング訳

Slaying the Demon King /
魔王を倒したことは /
was one chapter, /
一章にすぎない /
but read on, /
でも物語は続く /
for we’ve stories yet to tell /
まだ語るべき物語があり /
and lives yet to live. /

セリフ2:フリーレンに託される時間 ― 長命のエルフが背負う未来

フリーレン、君のこの先の人生は僕たちには想像もできないほど長いものになるんだろうね。

Frieren, the life that lies ahead of you will be far longer than the rest of us could know or that we could begin to comprehend.

💡 語彙解説

  • lie ahead /laɪ əˈhɛd/(句動詞):先にある、これから起こる
     → 「ahead」は「前に」、lie は「ある・存在する」の意味です。
  • comprehend /ˌkɒmprɪˈhɛnd/(動詞):理解する、把握する
     → understand より少し硬めで深い理解を示します。
  • far longer than /fɑː ˈlɒŋɡər ðæn/(構文):〜よりずっと長い
     → 比較表現で、「ずっと〜」を表します。

🧠 文法・構文解説

【1】the life that lies ahead of you は「君の前にある人生」という意味で、関係代名詞 that を使って life を詳しく説明しています。
【2】will be far longer than … は「?よりずっと長くなるでしょう」という未来の比較表現です。
【3】or that we could begin to comprehend は、「僕たちが理解し始めることさえできないほどに」という意味の比較対象の補足で、that が省略されずに2つ続いています。

📘 スラッシュリーディング訳

Frieren, /
フリーレン、 /
the life that lies ahead of you /
君のこれからの人生は /
will be far longer than /
ずっと長いでしょう /
the rest of us could know /
私たちが知ることのできる範囲よりも /
or that we could begin to comprehend. /
あるいは私たちが想像すらできないほどに。

セリフ3:冒険の重み ― 10年の旅に込められた想い

僕は君たちと冒険ができてよかった。そうですね。短い間だったけどね。短い? 何を言ってるんだ、10年だぞ。

You made this quest the journey of my lifetime. Thank you, all.I feel the same way.Our adventure was a mere ten years.A mere ten? But that’s a full decade spent on one job.

💡 語彙解説

  • quest /kwest/(名詞):冒険、探求の旅
     → ファンタジーやRPGでよく使われる「冒険の旅」を指す単語です。
  • journey of my lifetime /ˈdʒɜːrni əv maɪ ˈlaɪftaɪm/(表現):人生で最高の旅
     → 一生に一度の、最も印象深い旅という意味になります。
  • mere /mɪər/(形容詞):たった〜、わずか〜
     → 数や期間を少なく感じさせる語。皮肉や驚きを伴うことも。
  • decade /ˈdɛkeɪd/(名詞):10年間
     → 「10年」という期間を表す基本単語。

🧠 文法・構文解説

【1】You made this quest the journey of my lifetime は「SVOC構文」で、「君はこの冒険を、私の人生の旅にした」という意味になります。
【2】Our adventure was a mere ten years は、「be動詞+a mere ten years」で「たった10年だった」という控えめな表現をしています。
【3】But that’s a full decade spent on one job は、「a full decade(まる10年)」と「spent on one job(1つの仕事に費やした)」を使い、10年が長いことを強調しています。

📘 スラッシュリーディング訳

You made this quest /
君はこの冒険を /
the journey of my lifetime. /
私の人生で最高の旅にしてくれた。
Thank you, all. /
ありがとう、みんな。
I feel the same way. /
私も同じ気持ちだよ。
Our adventure /
僕たちの冒険は /
was a mere ten years. /
たった10年だった。
A mere ten? /
たった10年だって? /
But that’s a full decade /
でもそれは10年もある /
spent on one job. /
1つの冒険に費やした年月だよ

セリフ4:静かな感動のやり取り ― フリーレンとヒンメルの空の会話

綺麗だなぁ。街中だと見えにくいね。人が感動しているんだ。空気を読みたまえ。じゃあ次、50年後もっと綺麗に見える場所知ってるから案内するよ。

Beautiful.The view from inside the city isn’t very good.I’m trying to have a moment here.Don’t spoil the mood.Next time, then. I know a good place. I’ll take us there when the opportunity arises in 50 years.

💡 語彙解説

  • have a moment /hæv ə ˈmoʊmənt/(表現):感動している、しんみりしている
     → 特別な気持ちに浸っている状態を表します。
  • spoil the mood /spɔɪl ðə muːd/(表現):雰囲気を壊す
     → 楽しい、感動的な気分を壊すという意味。
  • opportunity arises /ˌɒpərˈtjuːnəti əˈraɪzɪz/(表現):機会が訪れる
     → arise は「生じる、起こる」の意味。

🧠 文法・構文解説

【1】I’m trying to have a moment here は現在進行形で、「今ちょうど感動してるんだけど」といった意味になります。
【2】Don’t spoil the mood は「雰囲気を壊すな」という命令文で、日常英語でよく使われるカジュアルな表現です。
【3】when the opportunity arises は「機会が訪れたら」という時を表す副詞節で、未来の約束を含んだ言い回しです。

📘 スラッシュリーディング訳

Beautiful. /
綺麗だなぁ。
The view from inside the city isn’t very good. /
街中だと見えにくいね。
I’m trying to have a moment here. /
人が感動しているんだ。
Don’t spoil the mood. /
空気を読みたまえ。
Next time, then. /
じゃあ次、
I know a good place. /
もっと綺麗に見える場所知ってるよ。
I’ll take us there /
案内するよ。
when the opportunity arises in 50 years. /
50年後、機会があればね。

セリフ5:再会の静かな驚き ― 変わらない姿と過ぎた年月

老いぼれてる。言い方ひどくない?歳をとった僕もなかなかイケメンだろ。50年ぶりだね。君は昔の姿のままだ。もう一生会えないのかと思っていたよ。

You’re near ancient.Must you be so blunt?Considering my advanced age, I’m still quite handsome, yes?Hard to believe it’s been so long when you show up looking the same as the day we met.I’d convinced myself I would never see you again.

💡 語彙解説

  • ancient /ˈeɪnʃənt/(形容詞):とても年老いた、古代の
     → ここでは冗談っぽく「おじいちゃんレベル」の意味で使われています。
  • blunt /blʌnt/(形容詞):ぶっきらぼうな、率直な
     → 遠慮のない言い方を表す。やや否定的に使われることが多い。
  • advanced age /ədˈvɑːnst eɪdʒ/(名詞):高齢、かなりの年齢
     → 礼儀正しく年齢を表現する丁寧な言い方。

🧠 文法・構文解説

【1】You’re near ancient は「君はほとんど古代人みたいなものだ」という冗談混じりの言い回しで、「near」が比喩的な強調になっています。
【2】Must you be so blunt? は「どうしてそんなに率直なの?」という意味で、助動詞 must を使った皮肉まじりの疑問文。
【3】Hard to believe … when … は「?とは信じがたい、?のに」という構文で、文全体が感情を込めた複文になっています。

📘 スラッシュリーディング訳

You’re near ancient. /
老いぼれてる。
Must you be so blunt? /
言い方ひどくない?
Considering my advanced age, /
歳をとった僕としては /
I’m still quite handsome, yes? /
まだなかなかイケてるだろ?
Hard to believe it’s been so long /
そんなに長い時が経ったとは信じがたいけど /
when you show up looking the same /
君が現れてみると、昔のままだ。
as the day we met. /
初めて会った日の姿そのままだよ。
I’d convinced myself /
僕は思い込んでいたんだ /
I would never see you again. /
もう一生会えないんじゃないかって。

セリフ6:最後の冒険 ― 感謝と別れの言葉

僕はね、全員がそろうこの日を待ち望んでいたんだ。ありがとう、フリーレン。君のおかげで最後にとても楽しい冒険ができた。

I have lived my life waiting for the day that we would be together once more.I thank you, Frieren.It’s solely because of you that this retired hero could have one final adventure.

💡 語彙解説

  • wait for the day /weɪt fɔː ðə deɪ/(表現):〜の日を待ち望む
     → 特別な瞬間が来るのを心待ちにしているときの表現。
  • solely /ˈsəʊlli/(副詞):ただ〜だけのために、もっぱら
     → 他の理由や人を含まず、単独でという強調語。
  • retired /rɪˈtaɪərd/(形容詞):引退した、退職した
     → 主に職業や役職を引退した人に使います。

🧠 文法・構文解説

【1】I have lived my life waiting for … は現在完了形+現在分詞で「?を待ち望んで生きてきた」という意味。
【2】that we would be together once more は「私たちがもう一度一緒になれる」という仮定的・過去的な願望を表しています。
【3】It’s solely because of you that … は強調構文。「まさに君のおかげで?できたんだ」と原因・理由を強く印象づけています。

📘 スラッシュリーディング訳

I have lived my life /
僕は生きてきたんだ /
waiting for the day /
この日を待ちながら /
that we would be together once more. /
もう一度みんなで会える日を。
I thank you, Frieren. /
ありがとう、フリーレン。
It’s solely because of you /
君のおかげなんだ /
that this retired hero /
この引退した勇者が /
could have one final adventure. /
最後の冒険ができたのは。

セリフ7:知ることの尊さ ― フリーレンの後悔と想い

だって私、この人のこと何も知らないし。たった10年、一緒に旅しただけだし。人間の寿命は短いって分かっていたのに。なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう。

In all truthfulness, I hardly knew anything about him.Ten years with him. Wasn’t nearly enough time to learn.I was aware that human lives are short.But this? Why didn’t I try to… try to better know and understand you?

💡 語彙解説

  • truthfulness /ˈtruːθfʊlnəs/(名詞):正直さ、誠実さ
     → 自分の気持ちや本音を正直に伝える場面で使われます。
  • hardly /ˈhɑːrdli/(副詞):ほとんど〜ない
     → 否定の意味を持つ副詞で、強調するときによく使われます。
  • be aware /əˈweər/(形容詞):〜を自覚している、分かっている
     → 自分の中で「理解していた」と言いたいときに使います。

🧠 文法・構文解説

【1】In all truthfulness は「正直に言うと」という副詞句で、文頭で気持ちの強調に使われます。
【2】Wasn’t nearly enough time は強調構文の一種で、「全然足りなかった」という意味を込めています。
【3】Why didn’t I try to…? は後悔を表す疑問文で、「なぜしなかったのか」と自分を責めるときの表現です。

📘 スラッシュリーディング訳

In all truthfulness, /
正直に言うと、
I hardly knew anything about him. /
私はこの人のことをほとんど知らなかった。
Ten years with him. /
彼と一緒に過ごした10年。
Wasn’t nearly enough time to learn. /
知るにはまったく足りなかった。
I was aware /
私は分かっていた /
that human lives are short. /
人間の寿命が短いことを。
But this? /
でもこれは?
Why didn’t I try to… /
なぜ私はもっと知ろうとしなかったの?
try to better know and understand you? /
もっと深く理解しようとしなかったの?

セリフ8:託された未来 ― フェルンの可能性と拒絶の理由

フェルンには魔法使いとしての素質があります。あなたの旅に連れて行ってくれませんか。ごめん、ハイター。それだけはできない。足手まといになるから。

Fern has potential as a mage, but needs adequate training.Will you bring her with you and strengthen her skills?Forgive me, Heiter, but I must draw a line.She’d only get in my way.

💡 語彙解説

  • potential /pəˈtenʃl/(名詞):可能性、素質
     → 将来の能力や成長の余地を表すときに使います。
  • adequate /ˈædɪkwət/(形容詞):十分な、適切な
     → 条件を満たす、必要な水準という意味です。
  • draw a line /drɔː ə laɪn/(慣用表現):一線を引く、断る
     → 「ここまで」と区切りや拒否の意志を示すときに使われます。

🧠 文法・構文解説

【1】Fern has potential as a mage は「?として素質がある」という as の使い方。
【2】Will you bring her with you …? は丁寧な依頼表現で、未来の行動について相手に尋ねています。
【3】She’d only get in my way は would を使った仮定的な拒絶の表現。「?するだろう(だからダメ)」という語調です。

📘 スラッシュリーディング訳

Fern has potential as a mage, /
フェルンには魔法使いとしての素質があります。
but needs adequate training. /
でも、十分な訓練が必要です。
Will you bring her with you /
あなたの旅に連れて行ってくれませんか /
and strengthen her skills? /
そして、彼女の技術を鍛えてくれませんか?
Forgive me, Heiter, /
ごめん、ハイター、
but I must draw a line. /
でも、それだけはできない。
She’d only get in my way. /
彼女はただ足手まといになるから。

セリフ9:努力と才能 ― フェルンの魔法制御と決意

やっぱり、魔力探知にほとんど引っかからない。卓越した魔力の操作技術だ。この年で一体どれだけの研鑽を積んだんだ。ハイター様に、あの一番岩を打ち抜けば一人前になれると言われました。

It’s true. I can barely detect her presence.Her control over her mana is exceptional.How much could she have studied at such a young age?Master Heiter said, once I’m able to blast a hole in that rock, I’ll be a proper mage.

💡 語彙解説

  • barely /ˈbɛərli/(副詞):かろうじて、ほとんど〜ない
     → 「I can barely detect…」のように、否定的に使われることが多いです。
  • detect /dɪˈtɛkt/(動詞):感知する、探知する
     → 魔力の気配や変化など、目に見えないものを「見つける」ときに使います。
  • exceptional /ɪkˈsɛpʃənl/(形容詞):卓越した、非常に優れた
     → 平均をはるかに上回る能力を表します。
  • blast /blæst/(動詞):爆破する、打ち抜く
     → 魔法や攻撃で何かを吹き飛ばすときに使われます。

🧠 文法・構文解説

【1】I can barely detect her presence は「ほとんど感知できない」という否定的副詞表現です。
【2】once I’m able to blast a hole … は「?できたら」の意味の時を表す接続詞 once を使った条件文です。
【3】I’ll be a proper mage は未来の結果を表す will + be 構文で、「私は一人前の魔法使いになる」と宣言しています。

📘 スラッシュリーディング訳

It’s true. /
確かにそうだ。
I can barely detect her presence. /
彼女の気配はほとんど感じ取れない。
Her control over her mana is exceptional. /
魔力のコントロールは卓越している。
How much could she have studied /
この年でどれほどの修練を積んだのか /
at such a young age? /
若さでこれだけとは驚きだ。
Master Heiter said, /
ハイター様は言っていた、
once I’m able to blast a hole in that rock, /
あの岩を打ち抜けたら、
I’ll be a proper mage. /
私は一人前の魔法使いになれると。

まとめ:別れと成長の物語 ― フリーレンが学んだこと

The legendary hero party / defeated the Demon King, / bringing peace to the world.
伝説の勇者パーティーは / 魔王を倒し / 世界に平和をもたらした。

After their long journey ended, / the elven mage Frieren / parted ways with her companions.
長い旅の終わりに / エルフの魔法使いフリーレンは / 仲間たちと別れた。

To Frieren, / ten years with humans / passed in the blink of an eye.
フリーレンにとっては / 人間たちとの10年は / 一瞬だった。

But as she watched them grow old and die, / her heart began to change.
しかし彼らが老いて死んでいくのを見て / 彼女の心は変わり始めた。

She began to wonder / why she never tried to understand them more.
彼女は思い始めた / なぜもっと知ろうとしなかったのかと。

Through a new journey with Fern, / she steps forward / to face the meaning of farewell.
フェルンとの新たな旅を通じて / 彼女は歩き出す / 別れの意味と向き合うために。

💡 まとめ語彙解説

  • parted ways /ˈpɑːrtɪd weɪz/(表現):別れる、別々の道を進む
     → 「別れた」という意味の表現で、物理的にも精神的にも使われます。
  • in the blink of an eye /ɪn ðə blɪŋk əv ən aɪ/(表現):一瞬で
     → 時間の速さを強調する言い回しです。
  • farewell /ˌfɛəˈwɛl/(名詞):別れ、送別
     → フォーマルな「さようなら」「別れ」を表します。
  • understand /ˌʌndərˈstænd/(動詞):理解する、分かる
     → 感情や状況を理解するというニュアンスも含みます。
  • step forward /stɛp ˈfɔːrwərd/(句動詞):前に進む、踏み出す
     → 物理的・精神的な前進の比喩としてもよく使われます。

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