【葬送のフリーレン 1期 16話(2)】アニメのセリフで英語学習:忘れられる英雄と残る記憶とは?

この記事は約17分で読めます。
※本記事で使用している画像はすべて、アニメ『葬送のフリーレン』(第16話)より引用しています。セリフの英語学習および解説を目的としており、著作権はすべて©アベツカサ・山田鐘人/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会に帰属します。
  1. セリフ #6 – 旅の行き先
      1. ところで、お前たちの旅の目的地はどこなんだ魂の眠る地、オレオールを目指しているよそれはどこだ?エンデ、魔王城がある場所だよそうか、ついに魔王を倒しに行くのか平和な時代が訪れるといいな
  2. セリフ #7 – 手がかりをたどる旅路
      1. 足取りはつかめているの?俺たちが通ってきたのは、北側諸国の主要な街道だ今までも目撃情報があったこのまま北上で問題ないだろうな
  3. セリフ #8 – ゴリラ様の行方を追って
      1. インパクトがすごかったので覚えています村の近くに出た魔物を退治してくださいましたその後どこに向かったか分かるか?どうでしたかな、ゴリラ様は高台に住んでいる頑固婆さんと仲が良かったようなので、聞いてみるといいでしょう
  4. セリフ #9 – ヒンメルとの旅を思い出すね
      1. ヒンメルとの旅を思い出すねこんなこともされていたんですか?お使いみたいな人助けは日常茶飯事だったよこういうのが面倒な探し物や、厄介な魔物退治に発展していくんだよね不吉なこと言うなよ
  5. セリフ #10 – 忘れられない英雄を目指すなら
      1. 俺も鍛えればこれくらいいくかな戦士ゴリラ、俺は今日からそう名乗るなんでだよ忘れられない英雄を目指すなら、名前のインパクトは大事だろ
  6. まとめ:小さな頼まれごとが、大きな冒険の始まりに

セリフ #6 – 旅の行き先

ところで、お前たちの旅の目的地はどこなんだ魂の眠る地、オレオールを目指しているよそれはどこだ?エンデ、魔王城がある場所だよそうか、ついに魔王を倒しに行くのか平和な時代が訪れるといいな

By the way… what brings you all the way out here? Where is your party headed?
We’re going to Aureole. The land where souls rest.
And where is that?
Ende, where the Demon King’s castle is.
I see. So you’re finally setting off to defeat the Demon King.
That era of peace she talked about. I hope it’s everything she dreamed of.

🗣️語彙解説

bring someone out here /brɪŋ aʊt hɪə/(句動詞):こんな場所まで来させる
→ 「what brings you out here」は「なぜここまで来たのか」と問いかける定番表現です。
headed /ˈhɛdɪd/(形容詞):向かっている、行き先にしている
→ 「be headed for〜」で「〜へ向かっている」の意味。方向を表す表現です。
Aureole /ˈɔːriəʊl/(固有名詞):オレオール
→ 魂の眠る地とされる架空の地名。文脈的に神聖な印象を与える言葉です。
set off /sɛt ɒf/(句動詞):出発する
→ 旅や冒険、任務の開始に使われる動詞句です。
era /ˈɪərə/(名詞):時代
→ 歴史やテーマ性を持つ一定期間を指します。「era of peace」で「平和の時代」。
dreamed of /driːmd ɒv/(動詞句):夢見た、願っていた
→ 「everything she dreamed of」で「彼女が思い描いていたすべて」の意味になります。

📘文法・構文・訳しにくい点の解説

By the way… what brings you all the way out here?
→ 「what brings you〜」は目的を問う定番表現。「all the way out here」で「わざわざこんなところまで」という距離感を強調。
Where is your party headed?
→ 「be headed for/to」は進行方向を表す。ここでは目的地を尋ねるシンプルな疑問文。
We’re going to Aureole. The land where souls rest.
→ 「where souls rest」は関係副詞「where」の文。「魂が眠る場所」という意味で名詞句を修飾している。
Ende, where the Demon King’s castle is.
→ 「Ende」は地名。「where以下」は関係副詞で場所の説明を加える節。「〜がある場所」。
So you’re finally setting off to defeat the Demon King.
→ 「setting off to 動詞」で「〜しに出発する」。旅立ちの目的を明確にしている。
I hope it’s everything she dreamed of.
→ 「everything she dreamed of」は「彼女が思い描いたすべて」。hope節内で願望が込められた表現。

📗スラッシュリーディング訳

By the way… /
ところで…
what brings you all the way out here? /
お前たちは何のためにこんな場所まで来たんだ?

Where is your party headed? /
旅の目的地はどこだ?

We’re going to Aureole. /
オレオールに向かっている
The land where souls rest. /
魂が眠る地だ

And where is that? /
それはどこにあるんだ?

Ende, /
エンデだ、
where the Demon King’s castle is. /
魔王城のある場所だ

I see. /
そうか
So you’re finally setting off /
ついに出発するんだな
to defeat the Demon King. /
魔王を倒すために

That era of peace she talked about. /
彼女が語っていた平和の時代
I hope it’s everything she dreamed of. /
その願いがすべて叶うといいな

セリフ #7 – 手がかりをたどる旅路

足取りはつかめているの?俺たちが通ってきたのは、北側諸国の主要な街道だ今までも目撃情報があったこのまま北上で問題ないだろうな

Do you have any leads on where he went?
It seems we’re following the same roads. I’ve actually met several people who’ve seen him.
The Northern Lands are much smaller than they look.
We can probably keep going north and run into him eventually.

🗣️ 語彙解説

lead /liːd/(名詞):手がかり、糸口
→ 特に人や物の行方を追うときに使う調査上のヒント。detective物でもよく登場します。
follow /ˈfɒləʊ/(動詞):たどる、追う
→ 誰かの足跡・道筋・行動パターンを追跡すること。
several /ˈsɛvrəl/(形容詞):いくつかの、複数の
→ three〜five程度の曖昧な数を表す便利な語。
run into /rʌn ˈɪntuː/(句動詞):偶然出会う
→ 偶然人に出会ったり、物事に遭遇するという意味で使います。
eventually /ɪˈvɛntʃuəli/(副詞):最終的には、いずれ
→ 過程があっての「やがて」「最終的に」といったニュアンスを持つ副詞です。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

Do you have any leads on where he went?
→ 「any leads on ~」で「~に関する手がかり」。疑問文では「何かつかめてる?」という含みになる。
It seems we’re following the same roads.
→ 「It seems」は主観的な判断。「we’re following〜」は現在進行形で「同じ道を進んでいるようだ」と示唆。
I’ve actually met several people who’ve seen him.
→ 現在完了形で「これまでに何人か会った」経験を示す。「who’ve seen him」は関係代名詞節で「彼を見た人」。
The Northern Lands are much smaller than they look.
→ 「much+比較級」で強調。「than they look」は「見た目よりも」という意味の省略構文。
We can probably keep going north and run into him eventually.
→ 「keep going+方向」で進み続ける。「run into him」は「偶然出会う」。eventuallyで「そのうちに」という期待を表現。

📗 スラッシュリーディング訳

Do you have any leads /
何か手がかりはある?
on where he went? /
彼がどこへ行ったのかについて

It seems /
〜のようだ
we’re following the same roads. /
俺たちは同じ道をたどっているらしい

I’ve actually met several people /
実際、何人かの人に会ったんだ
who’ve seen him. /
彼を見かけたという人たちに

The Northern Lands /
北側諸国は
are much smaller than they look. /
見た目よりずっと狭い

We can probably /
たぶん俺たちは
keep going north /
このまま北へ進んで
and run into him eventually. /
いずれ彼に会えるだろう

セリフ #8 – ゴリラ様の行方を追って

インパクトがすごかったので覚えています村の近くに出た魔物を退治してくださいましたその後どこに向かったか分かるか?どうでしたかな、ゴリラ様は高台に住んでいる頑固婆さんと仲が良かったようなので、聞いてみるといいでしょう

He’s the type to leave an impression, and he has such a unique name.
It was a long time ago, but he defeated a monster for us.
You wouldn’t happen to know where he went after that, would you?
That’s a little harder to recall. Huh. Mister Gorilla had a pretty good relationship with the stubborn old woman who lives up on the plateau.
You should try asking her.

🗣️ 語彙解説

leave an impression /liːv ən ɪmˈprɛʃən/(表現):強い印象を残す
→ 「印象に残る人」「忘れがたい人」というニュアンス。
unique /juːˈniːk/(形容詞):独特な、唯一の
→ 他に類のない特徴を持つ人や物に使われます。
defeat /dɪˈfiːt/(動詞):倒す、やっつける
→ 魔物や敵を完全に打ち負かすイメージ。
recall /rɪˈkɔːl/(動詞):思い出す、記憶する
→ 思い出そうとしてもすぐには出てこないときに使われます。
stubborn /ˈstʌbərn/(形容詞):頑固な、意地っ張りの
→ 考えや態度を変えない人を指す性格描写。
plateau /ˈplætəʊ/(名詞):高台、高原
→ 山の上にある平らな地形を意味します。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

He’s the type to leave an impression.
→ 「the type to〜」は「〜するタイプの人」。「印象を残すような人物」という構文。
and he has such a unique name.
→ 「such a〜」は感嘆を込めた強調表現。「なんてユニークな名前なんだ」というニュアンス。
You wouldn’t happen to know〜, would you?
→ 丁寧で婉曲な疑問。「ひょっとしてご存知ではないですか?」という控えめな聞き方。
That’s a little harder to recall.
→ 「a little harder」は婉曲的な表現で、思い出せないことをやんわり伝える。
who lives up on the plateau.
→ 「up on」は高台などの場所を指すときの自然な組み合わせ。「plateau」は「高台」。
You should try asking her.
→ 「should try 動名詞」で「試しに〜してみるといいよ」というアドバイス表現。

📗 スラッシュリーディング訳

He’s the type /
あの人は〜なタイプだ
to leave an impression, /
印象に残るような
and he has /
それに彼にはある
such a unique name. /
とてもユニークな名前が

It was a long time ago, /
昔のことだけど
but he defeated a monster /
彼は魔物を倒してくれた
for us. /
私たちのために

You wouldn’t happen to know /
もしかしてご存知ないですか?
where he went after that, /
そのあと彼がどこへ行ったのか
would you? /
どうでしょうか?

That’s a little harder /
それはちょっと難しいな
to recall. /
思い出すのは

Huh. Mister Gorilla /
ふむ、ゴリラ様は
had a pretty good relationship /
とても仲が良かったようだ
with the stubborn old woman /
あの頑固な老婆と
who lives up on the plateau. /
高台に住んでいる

You should try asking her. /
彼女に聞いてみるといいよ

セリフ #9 – ヒンメルとの旅を思い出すね

ヒンメルとの旅を思い出すねこんなこともされていたんですか?お使いみたいな人助けは日常茶飯事だったよこういうのが面倒な探し物や、厄介な魔物退治に発展していくんだよね不吉なこと言うなよ

It reminds me of my adventures with Himmel.
You did things like this with the great Hero?
Helping people with ordinary tasks was a daily occurrence for us.
And most of the time, those errands evolved into troublesome hunts for either treasure or monsters.
Oh! Please, don’t jinx us like that.

🗣️語彙解説

remind /rɪˈmaɪnd/(動詞)
思い出させる → 人や出来事が過去の記憶を呼び起こすときに使います。
occurrence /əˈkʌrəns/(名詞)
出来事、発生 → 日常的に起こる事柄を説明するときによく使われます。
errand /ˈɛrənd/(名詞)
お使い、用足し → 誰かのためにちょっとした用事を済ませることを指します。
troublesome /ˈtrʌbəlsəm/(形容詞)
厄介な、面倒な → 扱いにくく手間のかかる状況や相手を指す語です。
jinx /dʒɪŋks/(動詞)
縁起の悪いことを言って運を悪くする → 「フラグを立てる」ような意味でネイティブがよく使います。

📘文法・構文・訳しにくい点の解説

It reminds me of my adventures with Himmel.
「reminds me of ~」は「~を思い出させる」という表現で、主語は「It」。
Helping people with ordinary tasks was a daily occurrence for us.
「Helping」は動名詞で文の主語。直訳すると「人助けをすることが日常だった」。
those errands evolved into troublesome hunts
「evolve into」は「〜に発展する」。errands(お使い)が厄介な事態に変わっていくという構造。
treasure or monsters
「for either A or B」の形で「AかBのどちらかを求めて」という目的を示す構文。
Please, don’t jinx us like that.
「jinx」は俗語的な否定的予言。実際に何か悪いことが起きそうなことを言ってしまうことを避ける言い回し。

📗スラッシュリーディング訳

It reminds me /
私には思い出される
of my adventures /
冒険の日々が
with Himmel. /
ヒンメルと共にした

You did things like this /
あなたたちはこんなこともしていたのですか
with the great Hero? /
あの偉大な勇者と?

Helping people /
人を助けることは
with ordinary tasks /
日常的な用事で
was a daily occurrence /
毎日のようにあった
for us. /
私たちにとっては

And most of the time, /
そしてたいていの場合
those errands evolved /
そのお使いが発展して
into troublesome hunts /
面倒な探索や戦いに変わり
for either treasure /
お宝探しや
or monsters. /
魔物退治になっていた

Oh! Please, /
おい!頼むから
don’t jinx us like that. /
そんな不吉なこと言うなよ

セリフ #10 – 忘れられない英雄を目指すなら

俺も鍛えればこれくらいいくかな戦士ゴリラ、俺は今日からそう名乗るなんでだよ忘れられない英雄を目指すなら、名前のインパクトは大事だろ

You think I could have muscles like that if I worked out hard enough?
I’ve got a new name. From now on, call me Gorilla Warrior!
Why would we do that?
Because if I want to become an unforgettable hero, then I need a more memorable name.

🗣️語彙解説

work out /wɜːrk aʊt/(句動詞)
鍛える、運動する → 筋トレやフィットネスの意味で日常的に使われます。
Gorilla Warrior /ɡəˈrɪlə ˈwɔːriər/(名詞句)
ゴリラ戦士 → 冗談めいたあだ名で、筋肉の象徴のように使われています。
unforgettable /ˌʌnfəˈɡɛtəbl/(形容詞)
忘れがたい、記憶に残る → 「forgettable(すぐ忘れられる)」の逆で強い印象を与える語。
memorable /ˈmɛmərəbl/(形容詞)
記憶に残る → 特別な経験・名前・出来事などに使われるポジティブな語。

📘文法・構文・訳しにくい点の解説

You think I could have muscles like that if I worked out hard enough?
仮定法過去の構文で「もし〜すれば〜できるだろうか?」という可能性を探る表現。
I’ve got a new name. From now on, call me Gorilla Warrior!
「I’ve got」は「I have」の口語形。「call me~」は使役表現で「〜と呼べ」。
Why would we do that?
「Why would〜?」は「なぜそんなことをする必要が?」という半分呆れたニュアンスの反語的疑問文。
Because if I want to become an unforgettable hero, then I need a more memorable name.
「if I want to〜, then I need〜」の構文で理由と必要条件をつなぐ。文末の「memorable name」がオチ。

📗スラッシュリーディング訳

You think /
思うか?
I could have muscles like that /
あんな筋肉を手に入れられるって
if I worked out hard enough? /
ちゃんと鍛えたら

I’ve got a new name. /
新しい名前を思いついた
From now on, /
今日から
call me Gorilla Warrior! /
俺を“戦士ゴリラ”と呼んでくれ!

Why would we do that? /
なんでそんなことしなきゃならないんだよ?

Because if I want to become /
だってもし俺がなりたいなら
an unforgettable hero, /
忘れられない英雄に
then I need /
必要だろ
a more memorable name. /
もっとインパクトのある名前がさ

まとめ:小さな頼まれごとが、大きな冒険の始まりに

Frieren’s group visits a quiet village, /
フリーレンたちは静かな村を訪れる、
where a man named “Gorilla Warrior” /
「ゴリラ戦士」と呼ばれる男が
once helped the villagers. /
かつて村人を助けていた場所だ。

The villagers recall his kindness, /
村人たちは彼の優しさを覚えていて、
and Frieren is reminded of her days with Himmel. /
フリーレンはヒンメルとの日々を思い出す。

Back then, small errands /
当時は、小さな依頼が
often turned into monster hunts. /
しばしば魔物退治へと発展した。

Stark, inspired by the story, /
その話に触発されたシュタルクは、
declares a bold new name for himself. /
自らの新たな名前を大胆に名乗る。

He dreams of becoming /
彼は夢見る、
a hero no one could ever forget. /
誰にも忘れられない英雄になることを。

🌟 Waku Waku Word Dive

village /ˈvɪlɪdʒ/(名詞):村
 → 小さな共同体の集落で、都市よりも規模が小さい。
recall /rɪˈkɔːl/(動詞):思い出す
 → 過去の出来事を心によみがえらせる動作。
errand /ˈɛrənd/(名詞):使い、用事
 → 誰かに頼まれて行う簡単な仕事やおつかいのこと。
declare /dɪˈkleər/(動詞):宣言する
 → 公に意思や事実をはっきりと言うこと。
unforgettable /ˌʌnfərˈɡɛtəbl/(形容詞):忘れられない
 → 心に強く残って離れないほど印象的な。
hero /ˈhɪərəʊ/(名詞):英雄
 → 勇敢で人々に称賛される存在。物語の主人公的な人物。

タイトルとURLをコピーしました