【葬送のフリーレン 1期 12話(2)】アニメのセリフで英語学習:「本物の勇者」の意味とは?

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※本記事で使用している画像はすべて、アニメ『葬送のフリーレン』(第12話)より引用しています。セリフの英語学習および解説を目的としており、著作権はすべて©アベツカサ・山田鐘人/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会に帰属します。
  1. セリフ #6 – 誕生日プレゼントの悩み
      1. あ、そうだ、今日はシュタルクの18歳の誕生日だからなんでそういうこと事前に教えてくれないんですか?私何も準備していませんよこの街で何か買えばいいじゃんシュタルク様の欲しいものが分かりません
  2. セリフ #7 – 戦士のプレゼント選びに悩むフェルン
      1. 服だけ溶かす薬男ってのはね、こういうの渡しておけば喜ぶんだよ、って先生が言ってたなに、フェルンも興味ある?この下品な薬、買った時に私、返品しろって言いましたよね?
  3. セリフ #8 – 村の誇りと冷たい比較
      1. 魔物相手に何たるざまだシュトルツを見習え怪我どころか返り血一つ、泥一つさえ跳ねていない汚れ一つない白いマントは、この村最強の戦士の証シュトルツはこの村の誇りだ
  4. セリフ #9 – 逃げた過去と今の覚悟
      1. 俺は故郷が魔族に襲われた時、そんな兄貴も見捨てて逃げちまった家族から祝ってもらえなくて当然かもな俺は逃げてばかりの失敗作だヒンメルだったらきっと逃げなかった
  5. セリフ #10 – ハンバーグに込めた思い
      1. そういえば、誰かの誕生日の度にバカみたいにでかいハンバーグを作っているけどこれ何なの?これは俺の地方の風習でな精一杯頑張った戦士をねぎらうための贈り物だ俺からの誕生日プレゼントみたいなもんだ
  6. 🟦 まとめ:絆と誕生日の贈り物

セリフ #6 – 誕生日プレゼントの悩み

あ、そうだ、今日はシュタルクの18歳の誕生日だからなんでそういうこと事前に教えてくれないんですか?私何も準備していませんよこの街で何か買えばいいじゃんシュタルク様の欲しいものが分かりません

Oh. That’s right. Today is Stark’s 18th birthday.
Hm. Don’t you think that’s something you could’ve mentioned to me a bit earlier?
I don’t have anything to give him as a birthday present.
Just buy something for him while you’re in town.
But I don’t know what kind of gift he would even want.

🗣️ 語彙解説

birthday present /ˈbɝːθ.deɪ ˈprez.ənt/(名詞):誕生日プレゼント
→ “present”は「贈り物」の意味で、“birthday”が前について「誕生日の贈り物」になる定番表現。
mention /ˈmen.ʃən/(動詞):言及する、話題にする
→ “you could’ve mentioned” のように過去形で「言っておいてくれればよかったのに」という意味になる。
gift /ɡɪft/(名詞):贈り物、プレゼント
→ “present”と同義。より一般的・フォーマルに感じられることもある。
want /wɑːnt/(動詞):〜が欲しい、求める
→ “what kind of gift he would want” のように、仮定の文で使われることが多い。
while you’re in town(表現):町にいる間に
→ “while”は「〜の間に」、時間的な余裕のあるうちに何かをする意味合いをもつ。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

Don’t you think that’s something you could’ve mentioned to me a bit earlier?
→ “Don’t you think ~?” で「~と思わない?」と問いかける表現。“could’ve mentioned”は“could have mentioned”の短縮で、「言ってくれていれば…」という仮定・非現実の表現。
I don’t have anything to give him as a birthday present.
→ “anything to give him” は不定詞の形容詞的用法。「彼にあげるべき何か」。“as a birthday present” で目的を明確にしている。
Just buy something for him while you’re in town.
→ 命令文+副詞句。“while you’re in town” は時間の条件を示し、「町にいる間に買えばいいじゃん」というカジュアルなアドバイス。
I don’t know what kind of gift he would even want.
→ “what kind of gift” が疑問詞+名詞句の塊で、“he would even want”がそれを説明。“even”を加えることで「まったく見当もつかない」感を強調している。

🔍 スラッシュリーディング

Oh. / That’s right. /
ああ、 / そうだ。 /
Today is Stark’s 18th birthday./
今日はシュタルクの18歳の誕生日だ。/

Don’t you think /
思わない? /
that’s something /
それって /
you could’ve mentioned to me /
教えてくれてもよかったんじゃない?
a bit earlier?
もう少し早く /

I don’t have anything /
私は何も持ってないよ /
to give him / as a birthday present.
彼にあげる / 誕生日プレゼントとして。

Just buy something / for him /
何か買えばいいよ / 彼のために /
while you’re in town.
街にいるうちに。

But I don’t know /
でもわからないよ /
what kind of gift /
どんなプレゼントを /
he would even want.
彼が欲しがるか。

セリフ #7 – 戦士のプレゼント選びに悩むフェルン

服だけ溶かす薬男ってのはね、こういうの渡しておけば喜ぶんだよ、って先生が言ってたなに、フェルンも興味ある?この下品な薬、買った時に私、返品しろって言いましたよね?

A potion that dissolves clothing.
According to my master, this is the type of gift men enjoy receiving. Stark will be overjoyed. Um, I…
What? Curious to know how it works?
I remember when you purchased this, because I told you to return the vulgar concoction immediately.

🗣️ 語彙解説

dissolve /dɪˈzɑːlv/(動詞):溶かす、溶解する
 → 化学反応で固体や液体を分解していく動作を表します。
concoction /kənˈkɑːkʃən/(名詞):混合物、でたらめな作り話や薬など
 → 会話で「怪しい飲み物」や「おかしな発明品」にも使われる言葉です。
vulgar /ˈvʌlɡər/(形容詞):下品な、卑猥な
 → 品のない表現や行動を表すときに使います。スラング表現に注意。
curious /ˈkjʊəriəs/(形容詞):興味がある、知りたがる
 → “curious to know” の形で「〜を知りたがる」という意味になります。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

A potion that dissolves clothing.
→ “that dissolves clothing” は関係代名詞で “a potion” を説明する形。“clothing” は衣類全般を意味します。
According to my master, this is the type of gift men enjoy receiving.
→ “According to 〜” は「〜によると」。“enjoy ~ing” は「〜するのを好む」という熟語表現です。
I remember when you purchased this, because I told you to return the vulgar concoction immediately.
→ “I remember when…” で過去の出来事を強調する表現。“because I told you 〜” と理由を示す複文構造になっています。

📗 スラッシュリーディング訳

A potion /
薬だよ、
that dissolves clothing. /
服だけを溶かす。

According to my master, /
先生によると、
this is the type of gift /
これはそういうプレゼントだ、
men enjoy receiving. /
男が喜ぶやつ。

I remember /
私はちゃんと覚えてるよ、
when you purchased this, /
あんたがこれを買ったとき、
because I told you /
私が言ったよね、
to return the vulgar concoction /
こんな下品な薬は返品しろって、
immediately. /
その場で。

セリフ #8 – 村の誇りと冷たい比較

魔物相手に何たるざまだシュトルツを見習え怪我どころか返り血一つ、泥一つさえ跳ねていない汚れ一つない白いマントは、この村最強の戦士の証シュトルツはこの村の誇りだ

You put on a pathetic display.
Can’t you be more like Stoltz?
Not only is he unharmed, he doesn’t have speck of dirt or a drop of blood on him.
That clean white cape is undeniable proof that he’s the strongest warrior among you fools.
You are the pride of our village, Stoltz.

🗣️ 語彙解説

pathetic /pəˈθetɪk/(形容詞):情けない、哀れな
 → 弱々しさやみじめさを表現するときに使う語。批判や侮蔑の意味を含むことが多い。
cape /keɪp/(名詞):マント、肩にかける外套
 → 英雄や戦士の衣装に多く登場する単語で、比喩的に「誇り」の象徴にも使われることがある。
speck /spek/(名詞):小さな染み、斑点
 → “a speck of dirt” は「小さな汚れの粒」。否定文で「全くない」ことを強調。
among /əˈmʌŋ/(前置詞):〜の中で、〜の間に
 → “among you fools” は「お前ら愚か者たちの中で」という侮蔑的な表現。
unharmed /ʌnˈhɑːrmd/(形容詞):無傷の、害を受けていない
 → 戦闘後でも「傷ひとつない」様子を描写するときに使う。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

You put on a pathetic display.
→ “put on a display” は「見せつける、演じる」の意味で、ここでは「情けない姿をさらした」という批判的表現。
Can’t you be more like Stoltz?
→ 比較級 “more like” を使って「〜のようになれないのか?」と相手に理想像を押し付ける疑問。
he doesn’t have speck of dirt or a drop of blood on him.
→ “a speck of dirt” と “a drop of blood” はどちらも最小単位の名詞。否定文で「まったく〜がない」を強調する構文。
That clean white cape is undeniable proof that he’s the strongest warrior among you fools.
→ “undeniable proof that〜” は「〜ということの疑いようのない証拠」。関係詞 “that” で “proof” を修飾している。
You are the pride of our village, Stoltz.
→ “the pride of 〜” は「〜の誇り」として定番の名詞句。ここでは強調表現で名指しして称賛している。

📗 スラッシュリーディング訳

You put on /
お前はさらした、
a pathetic display. /
情けない姿を。

Can’t you /
なれないのか、
be more like Stoltz? /
シュトルツみたいに?

Not only is he unharmed, /
彼は無傷なだけでなく、
he doesn’t have /
彼にはない、
speck of dirt /
ほこり一つも、
or a drop of blood /
血の一滴すら、
on him. /
その身には。

That clean white cape /
あの白くて汚れのないマントは、
is undeniable proof /
まぎれもない証拠だ、
that he’s the strongest warrior /
彼こそ最強の戦士であるという、
among you fools. /
お前たち愚か者の中で。

You are /
お前は、
the pride of our village, Stoltz. /
この村の誇りなんだよ、シュトルツ。

セリフ #9 – 逃げた過去と今の覚悟

俺は故郷が魔族に襲われた時、そんな兄貴も見捨てて逃げちまった家族から祝ってもらえなくて当然かもな俺は逃げてばかりの失敗作だヒンメルだったらきっと逃げなかった

When demons attacked my village, I abandoned him. Fled while he stayed and fought.
Maybe I shouldn’t be surprised my family never celebrated my birthday.
I was the failure. A coward.
I’m sure Himmel wouldn’t have run away that night.

🗣️ 語彙解説

abandon /əˈbændən/(動詞):見捨てる、放棄する
 → 危険や困難な状況で「置き去りにする」行為を強く表現する動詞。
flee /fliː/(動詞):逃げる、逃亡する
 → “fled” は過去形。戦いや危険から「急いで立ち去る」ニュアンス。
celebrate /ˈseləˌbreɪt/(動詞):祝う、記念する
 → “celebrate a birthday” は「誕生日を祝う」の定型表現。
failure /ˈfeɪljər/(名詞):失敗、落伍者
 → 自己評価や社会的評価として「何かを成し遂げられなかった人」を表す。
coward /ˈkaʊərd/(名詞):臆病者、腰抜け
 → 危険や困難を前に「勇気を持って行動できない人」を侮辱的に表現する。
wouldn’t have run away /wʊdənt hæv rʌn əˈweɪ/(助動詞構文):逃げなかっただろう
 → 仮定法過去完了の形。過去の事実とは異なる想像を述べる文法パターン。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

When demons attacked my village, I abandoned him.
→ 過去の出来事を描く過去形。従属節 + 主節の典型構文。
Fled while he stayed and fought.
→ 主語を省略した短縮文。“fled” と “fought” の対比が印象的。
Maybe I shouldn’t be surprised my family never celebrated my birthday.
→ “shouldn’t be surprised (that) ~” で「~でも驚かない」。因果関係の推察。
I was the failure. A coward.
→ “A coward” は直前の文の補足説明で、名詞のみの強調表現。
I’m sure Himmel wouldn’t have run away that night.
→ 仮定法過去完了で、過去に起きなかったことへの想像。“wouldn’t have + 過去分詞”の形。

📗 スラッシュリーディング訳

When demons attacked my village, /
村が魔族に襲われたとき、
I abandoned him. /
俺は兄貴を置き去りにして逃げた。

Fled /
逃げ出したんだ、
while he stayed and fought. /
兄貴が戦い続けていたその間に。

Maybe I shouldn’t be surprised /
驚くことじゃないかもな、
my family never celebrated my birthday. /
家族が誕生日を祝ってくれなかったのは。

I was the failure. /
俺は失敗作だった。
A coward. /
臆病者だ。

I’m sure Himmel /
きっとヒンメルなら
wouldn’t have run away /
逃げなかっただろうな
that night. /
あの夜に。

セリフ #10 – ハンバーグに込めた思い

そういえば、誰かの誕生日の度にバカみたいにでかいハンバーグを作っているけどこれ何なの?これは俺の地方の風習でな精一杯頑張った戦士をねぎらうための贈り物だ俺からの誕生日プレゼントみたいなもんだ

Come to think of it, you always make comically large hamburg steaks whenever it’s one of our birthdays, so there must be a meaning behind it.
It’s a long-held custom in my part of the world.
These oversized servings are a way to honor warriors who put in hard work.
You can think of this as a birthday present from me.

🗣️ 語彙解説

abandon /əˈbændən/(動詞):見捨てる、放棄する
 → 危険や困難な状況で「置き去りにする」行為を強く表現する動詞。
flee /fliː/(動詞):逃げる、逃亡する
 → “fled” は過去形。戦いや危険から「急いで立ち去る」ニュアンス。
celebrate /ˈseləˌbreɪt/(動詞):祝う、記念する
 → “celebrate a birthday” は「誕生日を祝う」の定型表現。
failure /ˈfeɪljər/(名詞):失敗、落伍者
 → 自己評価や社会的評価として「何かを成し遂げられなかった人」を表す。
coward /ˈkaʊərd/(名詞):臆病者、腰抜け
 → 危険や困難を前に「勇気を持って行動できない人」を侮辱的に表現する。
wouldn’t have run away /wʊdənt hæv rʌn əˈweɪ/(助動詞構文):逃げなかっただろう
 → 仮定法過去完了の形。過去の事実とは異なる想像を述べる文法パターン。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

When demons attacked my village, I abandoned him.
→ 過去の出来事を描く過去形。従属節 + 主節の典型構文。
Fled while he stayed and fought.
→ 主語を省略した短縮文。“fled” と “fought” の対比が印象的。
Maybe I shouldn’t be surprised my family never celebrated my birthday.
→ “shouldn’t be surprised (that) ~” で「~でも驚かない」。因果関係の推察。
I was the failure. A coward.
→ “A coward” は直前の文の補足説明で、名詞のみの強調表現。
I’m sure Himmel wouldn’t have run away that night.
→ 仮定法過去完了で、過去に起きなかったことへの想像。“wouldn’t have + 過去分詞”の形。

📗 スラッシュリーディング訳

Come to think of it, /
そういえば、
you always make comically large hamburg steaks /
あんたっていつもバカみたいにでかいハンバーグを作ってるよね、
whenever it’s one of our birthdays, /
誰かの誕生日のたびにさ。

so there must be a meaning behind it. /
だから、何か意味があるんでしょ?
It’s a long-held custom /
それは昔からある風習なんだ、
in my part of the world. /
俺の生まれた地方では。

These oversized servings /
この特大ハンバーグはね、
are a way to honor warriors /
戦士たちをねぎらうための贈り物なんだ、
who put in hard work. /
一生懸命頑張った人たちをさ。

You can think of this /
これは、つまり、
as a birthday present from me. /
俺からの誕生日プレゼントってことにしといてくれ。

🟦 まとめ:絆と誕生日の贈り物

Stark had never received a birthday present before, /
シュタルクは今まで一度も誕生日プレゼントをもらったことがなく、
because he was raised in a harsh warrior village.
厳しい戦士の村で育てられたからだ。

Despite feeling unloved /
愛されていないと感じながらも
and like a failure, /
落伍者だと感じながらも
he found friendship /
彼は友情を見つけた
and recognition /
そして認められることを見つけた
in his new companions.
新しい仲間たちの中に。

Fern wanted to get him a proper gift, /
フェルンは彼にちゃんとした贈り物を渡したいと思い、
but struggled /
しかし悩んだ
to figure out /
見極めるのに
what he really wanted.
彼が本当に欲しいものを。

Eventually, /
やがて、
they spent time together, /
彼らは一緒に時間を過ごし、
and she learned /
そして彼女は知った
about his difficult past.
彼のつらい過去を。

The group later celebrated /
その後、一行は祝った
with a giant hamburg steak, /
巨大なハンバーグステーキで
a tradition /
それは伝統だった
passed down by Eisen.
アイゼンに受け継がれてきた。

It symbolized /
それは象徴していた
recognition for effort and growth.
努力と成長をたたえることを。

Though words were few, /
言葉は少なかったけれど、
the gesture showed /
その行動が示していた
that Stark had a family now.
シュタルクにはもう家族がいることを。

He smiled, /
彼は微笑み、
and perhaps /
そしておそらく
for the first time, /
人生で初めて、
felt truly celebrated.
本当に祝われたと感じていた。

🗣️ 語彙解説

gesture /ˈdʒestʃər/(名詞):しぐさ、行動
 → 言葉でなく行動で気持ちを伝えること。感謝や思いやりを表すときに使われる。
recognition /ˌrekəɡˈnɪʃən/(名詞):承認、認識
 → 誰かの努力や存在を「ちゃんと見ている」ことを意味する名詞。
symbolize /ˈsɪmbəlaɪz/(動詞):象徴する
 → ある物や行動が別の意味や価値を代表すること。比喩的にも使われる。
companion /kəmˈpænjən/(名詞):仲間、同行者
 → 一緒に旅や経験を共にする人。友情や信頼を伴うことが多い。
effort /ˈefərt/(名詞):努力、尽力
 → 一生懸命やること。成果が出るかに関係なく、行動自体に価値を置く語。

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