【葬送のフリーレン 1期 24話(1)】アニメのセリフで英語学習:運命と向き合う試練とは?

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※本記事で使用している画像はすべて、アニメ『葬送のフリーレン』(第24話)より引用しています。セリフの英語学習および解説を目的としており、著作権はすべて©アベツカサ・山田鐘人/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会に帰属します。
  1. 🟦 あらすじ:完全な分身と対峙する試験、心の強さが鍵となる
  2. セリフ #1 – 試験に課された自己理解と協力
      1. なぜゼンゼさんはこのダンジョンを試験会場に?複製体は自分と互角の相手だ犠牲を出さずに倒すには、冷静な自己分析とチームワークが必要になる実に平和主義者の彼女らしい試験内容だ
  3. セリフ #2 – コピーはどこまで本物なのか?
      1. メガネ君、分身魔法の専門家としての意見が聞きたいんだけど、いいかな?僕の名前はラントだって言っているだろう、まあ別にいいけどさあの複製体はどの程度まで完璧な私のコピーだと思う?
  4. セリフ #3 – 分身が知るのは自分の思考
      1. 最初の襲撃の時、あれは僕の懐から脱出用ゴーレムの瓶を抜き取ったなるほどね、確かに私ならそうするこちらに対する知識もある僕たちを追い詰めたのに追撃してこないのは君のソルガニールを警戒しているからだ
  5. セリフ #4 – 運に任せる戦いは嫌い
      1. 実力が互角なら勝ち負けはほぼ運だね私は昔から運が悪いから、運で決まる勝負は嫌いだだから私は私と戦いたいとは思わないまったく、この死にたがりはしょうがないなやっぱり運が悪い、だから嫌なんだ
  6. セリフ #5 – 隠された魔道書の気配
      1. この雰囲気、ひょっとすると珍しい魔道書が眠っている可能性もでも、入り口らしきものはどこにもありませんでしたし確かにねでも構造的に、部屋は間違いなくあるはずだから

🟦 あらすじ:完全な分身と対峙する試験、心の強さが鍵となる

The trial continues /
試験は続いていく
in the depths of the King’s Tomb, /
王の墓の深部で。
where mages face off /
そこで魔法使いたちは対峙する、
against perfect replicas of themselves. /
自分自身の完全な複製体と。

These duplicates possess /
この分身たちは持っている、
not only their strength /
力だけでなく
and skills, /
技術も、
but even their memories. /
さらには記憶すらも。

To defeat such enemies, /
そんな敵を倒すには、
self-awareness /
自己認識と
and teamwork /
仲間との協力、
are more vital than ever. /
それがこれまで以上に重要となる。

Meanwhile, /
一方で、
Ubel and Land /
ウベルとラントは
find themselves cornered /
追い詰められた状態にある。
by a cunning copy. /
狡猾な分身によって。

Their only hope /
彼らの唯一の希望は
lies in analyzing its behavior /
その行動を見極め、
and finding a weakness. /
弱点を見つけること。

But as the battle unfolds, /
しかし戦いが進むにつれ、
it becomes clear /
明らかになる、
that understanding oneself /
自分自身を理解することが
is just as crucial /
それが同じくらい重要だと。
as defeating the enemy. /
敵を倒すことと同様に。

As new alliances form /
新たな協力が生まれ、
and secrets are revealed, /
秘密が明かされる中、
the dungeon itself /
このダンジョンそのものが
puts their resolve to the test. /
彼らの覚悟を試してくる。

🗣️ 語彙解説

replica /ˈrɛplɪkə/(名詞):複製、再現品
 → 本物に酷似した再現。作中では魔法で作られた「自分の分身」を指す。
self-awareness /ˌsɛlf əˈwɛrnəs/(名詞):自己認識、自覚
 → 自分の行動や感情を客観的に理解する力。
teamwork /ˈtiːmwɜːrk/(名詞):チームワーク、協力
 → 複数人で協力し合う姿勢や行動のこと。試験突破の鍵。
cunning /ˈkʌnɪŋ/(形容詞):ずる賢い、巧妙な
 → 知略や計算で相手を出し抜くような性質。
unfold /ʌnˈfoʊld/(動詞):展開する、明らかになる
 → 物語や出来事が進行し、明らかになっていく様子。
resolve /rɪˈzɑːlv/(名詞):決意、覚悟
 → 困難に立ち向かう意志や強さを表す名詞。

セリフ #1 – 試験に課された自己理解と協力

なぜゼンゼさんはこのダンジョンを試験会場に?複製体は自分と互角の相手だ犠牲を出さずに倒すには、冷静な自己分析とチームワークが必要になる実に平和主義者の彼女らしい試験内容だ

Quite the spot for an exam. Do you know why Sense selected it?
Each mage is a perfectly even match to their double.
Defeating it would require a level head. Teamwork and deep self-analysis are the keys to victory.
This test is just the sort of thing a pacifist like her would put together.

🗣️ 語彙解説

spot /spɑːt/(名詞):場所、現場
 → “Quite the spot” は「なかなかの場所だね」という驚きや皮肉を含む表現。
double /ˈdʌbəl/(名詞):そっくりな者、分身
 → 自分と同じ姿・能力を持つ者。ここでは「複製体」を指す。
level head /ˈlɛvəl hɛd/(名詞):冷静な判断力
 → 感情に流されずに落ち着いて考える力。
self-analysis /ˌsɛlf əˈnæləsɪs/(名詞):自己分析
 → 自分の性格・行動・強み弱みなどを客観的に理解する行為。
pacifist /ˈpæsəfɪst/(名詞):平和主義者
 → 暴力や戦争に反対し、平和的解決を重んじる人。
put together /pʊt təˈɡɛðər/(句動詞):企画・準備する
 → 物事を組み立てて計画すること。試験内容の作成にも使われる。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

Quite the spot for an exam.
“Quite the ~” は「まさに〜だ」「なかなか〜だ」のニュアンスを持つ口語表現。
Each mage is a perfectly even match to their double.
“even match” は「互角の相手」、”their double” はそれぞれの複製体を意味する。
Teamwork and deep self-analysis are the keys to victory.
“the keys to ~” は「~の鍵となるもの」。複数主語に注意。
This test is just the sort of thing a pacifist like her would put together.
“the sort of thing ~ would ~” で「〜がしそうなこと」。”put together” は試験を準備する意味。

📗 スラッシュリーディング訳

Quite the spot for an exam. /
この場所を試験会場に選ぶとは、なかなかだね。
Do you know why Sense selected it? /
ゼンゼさんがこれを選んだ理由、わかるかい?

Each mage is /
それぞれの魔法使いは、
a perfectly even match /
まったく互角の相手だよ、
to their double. /
自分の分身とね。

Defeating it would require /
それを倒すには必要なんだ、
a level head. /
冷静な判断力が。
Teamwork and deep self-analysis /
それに協力と深い自己分析も、
are the keys to victory. /
勝利の鍵になる。

This test is just the sort of thing /
こういう試験こそまさに、
a pacifist like her would put together. /
彼女のような平和主義者が考えそうな内容だよ。

セリフ #2 – コピーはどこまで本物なのか?

メガネ君、分身魔法の専門家としての意見が聞きたいんだけど、いいかな?僕の名前はラントだって言っているだろう、まあ別にいいけどさあの複製体はどの程度まで完璧な私のコピーだと思う?

Hey, four-eyes. I have a life-saving question that only a cloning magic specialist could answer.
Do you know one? I clearly have two eyes and I’ve repeatedly told you my name is Land. Fine. What is it you want to know?
Madame copy-cat over there. How exact of a replica do you think something like her could be?

🗣️ 語彙解説

four-eyes /ˈfɔːr aɪz/(名詞・俗語):メガネ君
 → メガネをかけた人をからかう言い方。軽口。
life-saving /ˈlaɪfˌseɪvɪŋ/(形容詞):命を救うような
 → 非常に重要で切実な問いや行動に使う。
replica /ˈrɛplɪkə/(名詞):複製、レプリカ
 → 外見・能力などを再現した完全なコピー。
copy-cat /ˈkɑːpiˌkæt/(名詞):真似っこ、模倣者
 → 他人の行動を真似る存在。今回は皮肉を込めて使用。
exact /ɪɡˈzækt/(形容詞):正確な、完全な
 → 少しのズレもない精密さを表す。
cloning magic /ˈkloʊnɪŋ ˈmædʒɪk/(名詞句):分身魔法
 → 魔法で複製体を作る技術や分野を指す。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

I have a life-saving question that only a cloning magic specialist could answer.
“that ~ could answer” は関係代名詞節で「〜が答えられるような質問」。
I clearly have two eyes and I’ve repeatedly told you…
“repeatedly” は「何度も」。”I’ve told you” は現在完了で過去からの継続。
How exact of a replica do you think ~?
“How + 形容詞 + of a 名詞” は強調表現で、「どれほど正確な〜か」。

📗 スラッシュリーディング訳

Hey, four-eyes. /
ねえ、メガネ君。
I have a life-saving question /
命に関わる大事な質問があるんだ、
that only a cloning magic specialist could answer. /
分身魔法の専門家にしか答えられないようなやつさ。

Do you know one? /
そんな人、知ってる?
I clearly have two eyes /
僕は明らかに目が二つしかないし、
and I’ve repeatedly told you /
何度も名前は言ってるのに。
my name is Land. /
ラントってね。
Fine. /
まあいいや。
What is it you want to know? /
それで、何が聞きたいんだい?

Madame copy-cat over there. /
あそこにいる「マダム・真似っこ」についてさ。
How exact of a replica /
どれくらい正確なコピーなのかって
do you think something like her could be? /
あんなやつがどこまで再現できてると思う?

セリフ #3 – 分身が知るのは自分の思考

最初の襲撃の時、あれは僕の懐から脱出用ゴーレムの瓶を抜き取ったなるほどね、確かに私ならそうするこちらに対する知識もある僕たちを追い詰めたのに追撃してこないのは君のソルガニールを警戒しているからだ

During the initial attack, it was less concerned with dealing a fatal blow and more interested in swiping my escape golem.
Which is what I’d do. Copycat’s a woman after my own heart.
We can infer it knows about our powers, as well.
It was quick to corner us but is evidently hesitant to attack.
I’d wager it’s wary of being trapped by your Sorganeil.

🗣️ 語彙解説

initial /ɪˈnɪʃəl/(形容詞):初めの、最初の
 → “initial attack” で「初動の攻撃」を表す表現。
fatal blow /ˈfeɪtəl bloʊ/(名詞句):致命的な一撃
 → 決定的なダメージ・命取りになる攻撃を意味する。
swipe /swaɪp/(動詞):かすめ取る、盗む
 → 素早く奪い取る動作を指し、軽快さも含まれる。
after one’s own heart /ˈæftər wʌnz oʊn hɑːrt/(表現):(自分と)気が合う
 → 「気に入った」「私の好みに合う」といった意味。
hesitant /ˈhɛzɪtənt/(形容詞):ためらっている
 → 躊躇して行動に移らない様子を指す。
wary /ˈwɛəri/(形容詞):用心深い、警戒している
 → 危険や罠に対して注意深くなるニュアンス。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

it was less concerned with ~ and more interested in ~
「AよりもBに関心があった」という対比構文。”less… and more…” の形に注意。
Copycat’s a woman after my own heart.
“after my own heart” は「気が合う/気に入った相手」を表すイディオム。
is evidently hesitant to attack
“evidently” は「明らかに」、”hesitant to ~” で「〜するのをためらっている」。
I’d wager ~
“wager” は「賭ける、予想する」という意味で、”I’d wager” は「〜だと思う」。

📗 スラッシュリーディング訳

During the initial attack, /
最初の襲撃の時に、
it was less concerned with dealing a fatal blow /
あれは致命的な一撃を狙うよりも
and more interested in swiping my escape golem. /
脱出用ゴーレムの瓶を奪う方に関心があった。

Which is what I’d do. /
私なら確かにそうするよ。
Copycat’s a woman after my own heart. /
あれは本当に私好みの模倣者だね。

We can infer /
私たちは推測できる、
it knows about our powers, as well. /
あれは私たちの能力についても知っていると。

It was quick to corner us /
素早く私たちを追い詰めたけれど、
but is evidently hesitant to attack. /
どうやら攻撃はためらっているようだ。

I’d wager /
私の推測では、
it’s wary of being trapped by your Sorganeil. /
君のソルガニールを警戒しているんだろう。

セリフ #4 – 運に任せる戦いは嫌い

実力が互角なら勝ち負けはほぼ運だね私は昔から運が悪いから、運で決まる勝負は嫌いだだから私は私と戦いたいとは思わないまったく、この死にたがりはしょうがないなやっぱり運が悪い、だから嫌なんだ

If we’re evenly matched, victory will be decided by luck.
Lady luck has never been my fan. I largely avoid contests like this.
Meaning I have no desire whatsoever to fight myself.
Poor darling. You want me to put you out of your misery, huh?
My luck is always terrible. That’s why I didn’t want to do this.

🗣️ 語彙解説

evenly matched /ˈiːvənli mæʧt/(形容詞句):互角の、五分五分の
 → 実力に差がなく、決着がつきにくい状態。
lady luck /ˈleɪdi lʌk/(名詞句):運命の女神、幸運
 → 幸運の擬人化。 “never been my fan” で「私には好意的でない」。
whatsoever /ˌwʌtsəʊˈɛvər/(副詞):全く、少しも(強調)
 → 否定文で「まったく〜ない」の意味を強調する。
put someone out of one’s misery /pʊt aʊt əv ˈmɪzəri/(表現):楽にしてあげる
 → 苦しんでいる人を解放する比喩的表現。
terrible /ˈterəbl/(形容詞):ひどい、最悪の
 → 状況や運の悪さなどを強く否定的に表現する語。
avoid /əˈvɔɪd/(動詞):避ける、回避する
 → 面倒・嫌な状況を意図的に回避する行為を表す。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

If we’re evenly matched, victory will be decided by luck.
“be decided by ~” は「〜によって決まる」。条件節と主節の基本構文。
Lady luck has never been my fan.
“Lady luck” を比喩的に使ったカジュアルな文。擬人法表現。
I have no desire whatsoever to fight myself.
“whatsoever” は否定を強調する副詞で、”no desire” を強めている。
put you out of your misery
直訳は「君を苦しみから解放する」=「いっそ楽にしてあげようか?」という皮肉。
That’s why I didn’t want to do this.
“That’s why” は「だから〜だったのだ」という理由を説明する接続句。

📗 スラッシュリーディング訳

If we’re evenly matched, /
実力が互角なら、
victory will be decided by luck. /
勝敗はほとんど運で決まるんだ。

Lady luck has never been my fan. /
私は昔から運に見放されているから、
I largely avoid contests like this. /
こういう運任せの勝負は避けてるんだよ。

Meaning /
つまり、
I have no desire whatsoever /
私はまったく戦いたくないってこと。
to fight myself. /
自分自身とね。

Poor darling. /
まったく、哀れだね。
You want me to put you out of your misery, huh? /
いっそ楽にしてあげようか?

My luck is always terrible. /
本当に運が悪いんだ、
That’s why I didn’t want to do this. /
だからこれをやりたくなかったんだよ。

セリフ #5 – 隠された魔道書の気配

この雰囲気、ひょっとすると珍しい魔道書が眠っている可能性もでも、入り口らしきものはどこにもありませんでしたし確かにねでも構造的に、部屋は間違いなくあるはずだから

I can feel it in my stomach. There’s a rare grimoire in there biding its time until a new owner stumbles across it.
I don’t know. We didn’t see anything that resembled an entrance, hidden or otherwise.
Fair observation.
But get a look at this structure. I’m positive there’s a space here that’s being hidden away.

🗣️ 語彙解説

grimoire /ˈɡrɪmwɑːr/(名詞):魔道書
 → 魔法や呪文が記された古書のこと。
bide one’s time /baɪd wʌnz taɪm/(表現):時を待つ、機をうかがう
 → チャンスが来るのをじっと待つという意味。
stumble across /ˈstʌmbəl əˈkrɔːs/(句動詞):偶然見つける
 → 思いがけず発見すること。
resemble /rɪˈzɛmbəl/(動詞):〜に似ている
 → 外見や構造が似ているという意味で使う。
observation /ˌɑːbzərˈveɪʃən/(名詞):観察、意見
 → 見て得られた気づきや指摘。
structure /ˈstrʌktʃər/(名詞):構造、建築物
 → 建物や空間の配置・設計などを指す語。

📘 文法・構文・訳しにくい点の解説

There’s a rare grimoire in there biding its time
“biding its time” は擬人法的表現で、魔道書が主の訪れを待っているようなニュアンス。
stumbles across it
“stumble across” は「偶然出会う・発見する」意味の句動詞。
that resembled an entrance, hidden or otherwise
“hidden or otherwise” は「隠されているか否かに関わらず」という意味の決まり表現。
I’m positive there’s a space ~
“positive” は「確信している」、”space” は物理的な空間を指す。

📗 スラッシュリーディング訳

I can feel it in my stomach. /
なんとなく感じるんだ、
There’s a rare grimoire in there /
あそこには珍しい魔道書があって、
biding its time /
じっと眠りながら
until a new owner stumbles across it. /
新たな所有者が現れるのを待っているんだよ。

I don’t know. /
でも、
We didn’t see anything /
それらしいものは見えなかった。
that resembled an entrance, /
入り口らしき構造も、
hidden or otherwise. /
隠されたものもそうでないものもね。

Fair observation. /
それは確かに正しい指摘だ。

But get a look at this structure. /
でもこの構造を見てくれ。
I’m positive there’s a space here /
ここには確かに空間があるはずだ。
that’s being hidden away. /
何かで隠されているだけでね。

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