
🟦 あらすじ:別れと記憶が心を結ぶ、一夜の静けさの中で
Sein learns that his old friend Gorilla /
ザインはかつての親友ゴリラが
is now in Tur, a city far to the east— /
今は東方の都市テューアにいると知り
far from the party’s destination.
一行の目的地とは正反対の方角だった。
As a severe cold wave hits the region, /
寒波がこの地域を襲い、
the party takes shelter in a cabin /
一行は小屋に避難し
and Fern comes down with a fever.
フェルンは熱を出して倒れてしまう。
While Frieren and Stark go to find herbs for her medicine, /
フリーレンとシュタルクは薬のために薬草を探しに出かけ、
they reflect on Fern’s growth /
フェルンの成長に思いを馳せ
and their emotional bonds.
それぞれの絆を改めて感じる。
Moved by their kindness and memories of the journey, /
仲間のやさしさと旅の思い出に心を動かされ、
Sein decides to part ways with the group /
ザインは一行と別れることを決め、
and head off alone to find Gorilla.
一人でゴリラを探す旅に出る。
The rest of the party continues on toward Auberst, /
残る一行は魔法都市オイサーストを目指し、
the magic capital, /
魔法の都であるその地へ
carrying warmth and quiet farewells in their hearts.
温もりと静かな別れの想いを胸に旅を続ける。
🗣️ 語彙解説
learn /lɜːrn/(動詞):知る、気づく、学ぶ
→ ここでは「知る」「知ってしまう」といった事実の把握に使われています。
destination /ˌdɛstɪˈneɪʃən/(名詞):目的地
→ 「目指す場所」「行き先」という意味で、旅や計画のゴールに使います。
shelter /ˈʃɛltər/(動詞):避難する、身を寄せる
→ 危険や寒さから逃れるために建物などに入るときに使います。
fever /ˈfiːvər/(名詞):熱、発熱
→ 風邪や感染症などで体温が上がった状態を指します。
reflect /rɪˈflɛkt/(動詞):思い返す、内省する
→ 自分の気持ちや過去について「じっくり考える」場面で使われます。
farewell /ˌfɛrˈwɛl/(名詞):別れ、別れの挨拶
→ しばらく会えなくなる人との「さようなら」を表す丁寧な言葉です。
セリフ #1 – ゴリラ探しの旅、分岐の時

フリーレン、俺はゴリラを追いかけるために旅に出た知ってるよとりあえず日も暮れそうですし、結論は明日でもいいんじゃないですか?集落の小屋貸してもらったぜ、自由に使っていいってよ
Frieren. I came with you on this journey for a chance to find him.
I know that.
The sun is going to set any minute now. Can’t this decision wait until the morning?
I asked the villagers about a cabin. They have one free, and it’s all ours.
🗣️ 語彙解説
journey /ˈdʒɜːni/(名詞):旅、旅路
→ 遠くへの移動を含む長めの旅に使います。物理的な旅や人生の比喩としても使えます。
chance /tʃæns/(名詞):機会、チャンス
→ 何かをするための「きっかけ」や「可能性」を表します。
set /sɛt/(動詞):沈む、落ちる
→ 太陽や月などが「沈む」ことを指す場合に使います。
any minute /ˈɛni ˈmɪnɪt/(副詞句):今にも、まさにすぐに
→ すぐに何かが起こりそうなタイミングを示します。
cabin /ˈkæbɪn/(名詞):小屋、山小屋
→ 簡易な作りの小さな建物、特に山や森にある木造の小屋を指します。
all ours /ɔːl ˈaʊərz/(句):完全に私たちのもの
→ 「誰にも邪魔されずに自分たちだけで使える」ことを強調する言い回しです。
📘 文法・構文・訳しにくい点の解説
I came with you on this journey for a chance to find him.
「for a chance to find him」は「彼を見つける機会を得るために」で、動機や目的を表します。
Can’t this decision wait until the morning?
「Can’t this decision wait」は仮主語の構文ではなく、倒置された疑問文で丁寧な提案を示しています。
They have one free, and it’s all ours.
「it’s all ours」は「完全に私たちのもの」という意味で、親しみを込めた所有の表現です。
📗 スラッシュリーディング訳
Frieren.
フリーレン
I came with you
君と一緒に来たんだ
on this journey
この旅に
for a chance
ある機会のために
to find him.
彼を見つけるための
I know that.
知ってるよ
The sun is going to set
太陽が沈みそうだ
any minute now.
今にも
Can’t this decision wait
この決断は先延ばしにできないか
until the morning?
朝まで
I asked the villagers
村人に聞いてみた
about a cabin.
小屋について
They have one free,
空いてるのがひとつあった
and it’s all ours.
それは全部俺たちのものだってさ
セリフ #2 – 冬の足音と小さな決断

雪ですね、また冬越えが必要になるのでしょうか?今回は険しい山脈を超えるわけじゃないからね猛吹雪にでもならない限り、大丈夫だよなりましたね
It’s snowing. Will we need to wait for winter to pass this time around?
Well, this time there aren’t any steep mountains for us to cross.
Unless a serious blizzard blows our way, we should be all right.
Looks serious.
🗣️ 語彙解説
steep /stiːp/(形容詞):険しい、急な
→ 山道や坂などが「急勾配で登るのが大変」な状態を表します。
mountain /ˈmaʊntən/(名詞):山
→ 一般的な「山」。ここでは旅の障害として使われています。
blizzard /ˈblɪzərd/(名詞):吹雪
→ 視界を奪うほどの「猛吹雪」で、旅の妨げになる自然現象です。
serious /ˈsɪəriəs/(形容詞):深刻な、重大な
→ ここでは「ただの雪」ではなく「危険な状態」の強調に使われています
📘 文法・構文・訳しにくい点の解説
Will we need to wait for winter to pass this time around?
「this time around」は「今回は」や「今度は」の意味。会話ではよく使われる表現。
there aren’t any steep mountains for us to cross.
「for us to cross」は「私たちが越えるための」という不定詞の形容詞的用法。
Unless a serious blizzard blows our way, we should be all right.
「unless」は「〜しない限り」の意味で、条件を否定的に表す副詞節。
📗 スラッシュリーディング訳
It’s snowing.
雪ですね
Will we need to wait
待つ必要があるのかな
for winter to pass
冬が過ぎるのを
this time around?
今回は?
Well,
そうだね
this time
今回は
there aren’t any steep mountains
険しい山はないよ
for us to cross.
私たちが越えるべき
Unless a serious blizzard blows our way,
猛烈な吹雪でも来ない限り
we should be all right.
大丈夫だよ
Looks serious.
なりましたね
セリフ #3 – 世界を変える魔法!?

伝説級の魔法?今までにどんな魔法があったんだ?カビを消滅させる魔法や、しつこい油汚れを取る魔法だよすごい確かにあれは世界が一変するほど便利でした
Legendary-level magic?
Have you already run into some spells like that?
Mm-hmm. We found one great spell to get rid of mold, and another to eradicate those tough oil stains.
Incredible.
Find more. Those little spells have been nothing short of life changing.
🗣️ 語彙解説
legendary /ˈlɛdʒəndɛri/(形容詞):伝説的な
→ 古くから語り継がれるほどすごい、非常に有名なものを指します。
run into /rʌn ˈɪntuː/(句動詞):出くわす、偶然見つける
→ 「偶然見かける」「遭遇する」といった意味の口語表現です。
eradicate /ɪˈrædɪkeɪt/(動詞):根絶する、完全に取り除く
→ 有害なものを徹底的に取り除く強い語です。
oil stain /ɔɪl steɪn/(名詞):油汚れ
→ キッチンや服についた「落ちにくい油の汚れ」のこと。
life changing /ˈlaɪf ˌtʃeɪndʒɪŋ/(形容詞):人生を変えるほどの
→ 「便利すぎて価値観が変わる」ような出来事やものに使います。
📘 文法・構文・訳しにくい点の解説
Have you already run into some spells like that?
現在完了形+run intoで「そういう魔法にもう出会ったの?」という意味。
to get rid of mold, and another to eradicate those tough oil stains.
「to+動詞」の不定詞が目的や機能を説明している部分構文。
nothing short of life changing.
「nothing short of」は「まさに〜そのもの」「極めて〜」の強調構文。
📗 スラッシュリーディング訳
Legendary-level magic?
伝説級の魔法?
Have you already run into /
今までに出会ったことある?
some spells like that?
そんな魔法に?
Mm-hmm.
うん
We found one great spell /
ひとつすごい魔法を見つけたよ
to get rid of mold, /
カビを取り除く魔法と
and another /
もうひとつは
to eradicate those tough oil stains.
しつこい油汚れを消す魔法だった
Incredible.
すごい
Find more. /
もっと見つけてよ
Those little spells /
ああいうちっちゃな魔法って
have been nothing short of life changing.
人生が変わるほど便利なんだから
セリフ #4 – 仲直りできない二人

ひどい状況だなおい一体何があった?シュタルク様が悪いんですはい、俺が全部悪いんです話にならないな
What a sorry state of affairs.
Hey. So, who did what to whom?
It was all Mister Stark’s fault.
Yup. Always has been, always will be.
We won’t get anywhere like this.
🗣️ 語彙解説
sorry /ˈsɒri/(形容詞):ひどい、情けない
→ 状況や状態がみじめで残念な様子を表します。
state of affairs /steɪt əv əˈfeərz/(名詞):状況、事態
→ 特に問題や混乱があるときの「ありさま」「現状」に使います。
who did what to whom /huː dɪd wɒt tu huːm/(疑問構文):誰が誰に何をしたのか
→ 原因や責任を問うカジュアルな言い回しです。
fault /fɔːlt/(名詞):過失、責任
→ 「誰のせいか」「誰が悪いか」を表す語。
get anywhere /ɡɛt ˈɛniweə/(句動詞):話が進む、成果が出る
→ 否定形で「進展しない」「解決しない」という意味になります。
📘 文法・構文・訳しにくい点の解説
What a sorry state of affairs.
感嘆文の形で「なんてひどい状況だ」と驚きや皮肉をこめた表現。
who did what to whom?
「疑問詞+助動詞+主語+動詞」の順に複雑な関係を尋ねる構文。
Always has been, always will be.
主語・動詞が省略された口語の省略構文で「昔からそう、これからもそう」。
We won’t get anywhere like this.
「このままでは話が進まない」という否定形の句動詞。
📗 スラッシュリーディング訳
What a sorry state of affairs.
ひどい状況だな
Hey. /
おい
So, who did what to whom?
それで、誰が誰に何をしたんだ?
It was all Mister Stark’s fault.
シュタルク様が全部悪いんです
Yup. /
はい
Always has been, /
昔からそうです
always will be.
これからもずっとそうです
We won’t get anywhere like this.
こんなんじゃ話にならないよ
セリフ #5 – 心の距離を埋めるために

シュタルクも反省してるあいつガキなんだ、悪気があったわけじゃない分かってます、私が意地になってしまったので謝りたいです元はといえば私のせいですし、触られたことは気にしてはいませんただ、肩を押さえた腕の力が強くて、ちょっとだけ怖いと思ってしまったんです
Stark feels bad about what he did.
He’s just a dumb kid. And he didn’t mean you any harm.
I’m sure you’re right. I think that I’m ready to apologize. I was stubborn.
I’m the one who started it all in the first place. I don’t even mind the fact that he touched me.
It’s just, the arm he used to restrain my shoulder was so strong. I guess I was startled and a little scared.
🗣️ 語彙解説
feel bad /fiːl bæd/(句動詞):後悔する、気まずく思う
→ 「悪いと思っている」「申し訳なく感じている」気持ちを表す表現です。
stubborn /ˈstʌbərn/(形容詞):頑固な
→ 気持ちを曲げず意地を張っている様子に使います。
restrain /rɪˈstreɪn/(動詞):抑える、制止する
→ 物理的・感情的に「動きを止める」「制限する」意味で使われます。
startled /ˈstɑːrtld/(形容詞):びっくりした
→ 急な出来事で「はっとする」「ドキッと驚く」感情を表します。
mean (someone) harm /miːn hɑːrm/(表現):害意を持つ
→ 相手に「傷つける意図がある」ことを指しますが、否定で「悪気はない」となります。
in the first place /ɪn ðə fɜːrst pleɪs/(副詞句):そもそも、最初に
→ 原因や経緯を語るときに「もともとは」という意味で使われます。
📘 文法・構文・訳しにくい点の解説
Stark feels bad about what he did.
「feel bad about+名詞」で「~について悪いと感じる」という構文。
He didn’t mean you any harm.
「mean 人 any harm」は「人に害意を持つ」→否定で「悪気はない」。
I’m the one who started it all in the first place.
強調構文「I’m the one who…」で「始めたのは私です」と責任を取る表現。
the arm he used to restrain my shoulder
関係代名詞+不定詞のまとまりで「肩を押さえた腕」という長い名詞句を形成。
I was startled and a little scared.
形容詞2つをandでつなぎ、「びっくりしてちょっと怖かった」という心理描写。
📗 スラッシュリーディング訳
Stark feels bad /
シュタルクも後悔してる
about what he did.
自分のしたことを
He’s just a dumb kid. /
あいつはただの子どもで、
And he didn’t mean you any harm.
君を傷つけるつもりなんてなかったんだ
I’m sure you’re right. /
きっとその通りです
I think that I’m ready to apologize. /
私もそろそろ謝りたいと思ってます
I was stubborn.
私が意地を張ってしまったんです
I’m the one who started it all /
最初に始めたのは私ですし
in the first place.
そもそも私が原因です
I don’t even mind /
触れられたことは
the fact that he touched me.
私は別に気にしていません
It’s just, /
ただ、
the arm he used to restrain my shoulder /
肩を押さえたときのあの腕の力が
was so strong.
すごく強くて
I guess I was startled /
びっくりしてしまって
and a little scared.
ちょっとだけ怖くなったんです
セリフ #6 – 自分自身と向き合うための理由

なあ、ずっと気になっていたんだが旅に誘ってくれた時もそうだが、なんで俺なんかにこんなに構ってくれるんだやっぱり同族嫌悪かな冒険に出ようとしないザインが、魔王討伐に旅立つ前の私とよく似ていて、頭に来た
Hey, I’ve been thinking about something.
Why do you trouble yourself with the likes of me? I still don’t know why you invited me to travel with you.
Must be my aversion to my own kind.
The way you refused to go on an adventure? It reminded me of myself before I left to defeat the Demon King. That angered me.
🗣️ 語彙解説
trouble /ˈtrʌbəl/(動詞):手間をかける、困らせる
→ 「わざわざ面倒を見る」「世話を焼く」といったニュアンスがあります。
the likes of /ðə laɪks əv/(句):〜のような者
→ 軽んじた言い方で「〜ごとき」「〜なんか」と自分を卑下して言う時に使われます。
aversion /əˈvɜːʃən/(名詞):嫌悪、反感
→ 強い嫌悪感を表すフォーマルな単語で、「生理的に無理」といった場面にも使えます。
remind /rɪˈmaɪnd/(動詞):思い出させる、似ていると感じさせる
→ 「〜を思い出すきっかけになる」「〜に似ていると感じる」ときに使います。
refuse /rɪˈfjuːz/(動詞):拒む、拒否する
→ 提案や誘いなどをきっぱり「断る」時の言い方で、やや強めの表現です。
defeat /dɪˈfiːt/(動詞):打ち負かす、敗北させる
→ 敵や相手を「倒す」「やっつける」といった意味でよく使われます。
📘 文法・構文・訳しにくい点の解説
Why do you trouble yourself with the likes of me?
「the likes of me」は「俺なんか」という卑下的な言い方で、「なぜ構うのか?」という疑問。
Must be my aversion to my own kind.
「must be ~」は話し手の推測。「同族嫌悪」だという皮肉めいた自己分析。
The way you refused to go on an adventure?
「the way+文」で「〜する様子・態度」を表し、「あなたの態度が〜に似ていた」という意味へ続く。
It reminded me of myself before I left to defeat the Demon King.
「remind A of B」で「AにBを思い出させる」、自分の過去と重ねている構文。
That angered me.
シンプルな過去形で「それが私を怒らせた」、動機をストレートに述べる短文。
📗 スラッシュリーディング訳
Hey, /
なあ
I’ve been thinking about something.
ずっと気になっていたことがあるんだ
Why do you trouble yourself /
どうしてそんなに手間をかけてくれるんだ
with the likes of me? /
俺なんかにさ
I still don’t know /
未だに分からない
why you invited me /
なぜ旅に誘ってくれたのか
to travel with you.
一緒に旅しようって
Must be /
たぶん
my aversion /
嫌悪感なんだろうな
to my own kind.
自分と似たタイプに対する
The way you refused /
お前が旅に出ようとしなかったその様子が
to go on an adventure?
まるで昔の私みたいでさ
It reminded me of myself /
私は自分を思い出したんだ
before I left /
出発する前の
to defeat the Demon King.
魔王を倒しに行くその時の
That angered me.
それが腹立たしかったんだ
セリフ #7 – 聖典の力は鍋敷きにもなる?

魔法で病気の判別をすれば対応する薬草がわかるでも病気の判別って女神様の魔法だろ?確か聖典の所持者しか使えないって話じゃ私だって聖典くらい持っているよえ?
Magic will help identify her ailment, and this book will help find the cure.
I thought identifying sicknesses was the magic of the Goddess.
Before, you said only someone with a holy scripture could cast it.
That’s exactly why I keep a scripture on hand.
What?
🗣️ 語彙解説
ailment /ˈeɪlmənt/(名詞):病気、疾患
→ 日常的・軽度の病気に使われる表現で、「体調不良」とも訳されます。
identify /aɪˈdɛntɪˌfaɪ/(動詞):特定する、見分ける
→ 病気や人物などを「突き止める」時に使う語。
scripture /ˈskrɪptʃər/(名詞):聖典、宗教的経典
→ 宗教上の重要文書で、ここでは女神の魔法に必要なアイテムとして登場。
on hand /ɒn hænd/(句):手元にある、常備している
→ すぐ使えるように「手元に置いておく」ことを意味します。
cast /kæst/(動詞):(呪文などを)唱える、発動する
→ 魔法などを「使う」「かける」ときに使う語。
📘 文法・構文・訳しにくい点の解説
Magic will help identify her ailment, and this book will help find the cure.
2つの助動詞 “will help” の並列構文。「魔法が判別を助け、本が治療法を導く」構成。
identifying sicknesses was the magic of the Goddess.
「the magic of the Goddess」で「女神の魔法」。ここでの “identifying” は動名詞扱い。
only someone with a holy scripture could cast it.
仮定法に近い “could cast”。「聖典を持つ者だけが使えるはず」という制限表現。
That’s exactly why I keep a scripture on hand.
“That’s exactly why” は強調構文。「だからこそ〜している」の意味で論理が通る。
What?
一言のみの驚き。前のセリフの衝撃を受けた反応として使われている。
📗 スラッシュリーディング訳
Magic will help /
魔法を使えば
identify her ailment, /
彼女の病気を判別できる
and this book will help /
そしてこの本が助けてくれる
find the cure.
薬草を見つけるのに
I thought /
思ってたんだけど
identifying sicknesses /
病気の判別って
was the magic /
魔法だよね
of the Goddess.
女神様の
Before, /
前に
you said /
君が言ってたよね
only someone /
〜だけしか
with a holy scripture /
聖典を持っている人じゃないと
could cast it.
その魔法は使えないって
That’s exactly why /
だからこそ
I keep /
私は持ち歩いてる
a scripture on hand.
聖典を手元にね
What?
えっ?
セリフ #8 – フェルンの手を握る理由

ここに来たからずっと手を握っているな辛そうだからね、フェルンは風邪をひいた時、手を握ってあげると安心するんだよ小さい頃からそうなんだ
You haven’t let go of her hand once since we got here.
Because she seems to be in pain. When Fern is under the weather, nothing makes her feel better than holding her hand.
She’s been that way since she was little.
🗣️ 語彙解説
let go /lɛt ɡoʊ/(句動詞):手を離す、手放す
→ 「誰かの手を握っていたのを放す」時などに使われます。
under the weather /ˈʌndər ðə ˈwɛðər/(イディオム):体調が悪い
→ 軽い病気や風邪気味の状態を指す表現で、日常会話でよく使われます。
seem /siːm/(動詞):〜のように見える、思える
→ 主観的な印象や見た目を表すときに用います。
feel better /fiːl ˈbɛtər/(句):気分が良くなる、体調が良くなる
→ 体や心が回復している状態を指すフレーズです。
since /sɪns/(接続詞):〜以来、〜からずっと
→ 時の起点を示す語で、「過去から現在まで」を表す文に使われます。
📘 文法・構文・訳しにくい点の解説
You haven’t let go of her hand once since we got here.
現在完了形+”since” で「ここに来てからずっと〜していない」ことを示す構文。
Because she seems to be in pain.
“seems to be” は「〜のように見える」という婉曲表現。状態を柔らかく表現する。
When Fern is under the weather, nothing makes her feel better than holding her hand.
比較構文 “nothing … than …” で「〜ほど○○なものはない」の意味。
She’s been that way since she was little.
“She’s been” は現在完了形。”that way” が前文の内容(手を握って安心)を指す。
📗 スラッシュリーディング訳
You haven’t let go /
君は手を離していない
of her hand /
彼女の手を
once /
一度も
since we got here.
ここに来てからずっと
Because she seems /
だって彼女は〜のようだから
to be in pain. /
辛そうに見えるからね
When Fern is /
フェルンが〜の時は
under the weather, /
体調が悪い時は
nothing makes her feel better /
一番安心できるのは
than holding her hand.
手を握ることなんだ
She’s been that way /
彼女はずっとそうなんだ
since she was little.
小さい頃から
セリフ #9 – 支え方がわからない私

フェルンがつらそうだったから手を握っただけ私はあれしか苦痛を和らげてあげる方法を知らないから私はどうすればよかったんだろうねだったらもう、やりたいようにやるしかないんじゃないか少なくとも師匠はそうしていたぜ
I simply held her hand because it looked like she was hurting.
All these years, and that’s only way I know to relieve her pain.
What do you suppose I should’ve done to help instead?
I think you have to go with your gut when it comes to things like that.
At least, that’s what my master always did.
🗣️ 語彙解説
simply /ˈsɪmpli/(副詞):ただ〜しただけで
→ 「単純に」「特別な理由はなく」といった意味で使われます。
relieve /rɪˈliːv/(動詞):和らげる、軽減する
→ 痛みやストレスなどを「軽くする」ことを表します。
suppose /səˈpoʊz/(動詞):〜だと思う、〜すべきだと思う
→ 推量や提案をやわらかく表すときに使われる語です。
go with your gut /ɡoʊ wɪð jʊər ɡʌt/(イディオム):直感に従う
→ 「gut(内臓)」は比喩的に「直感」を意味し、「迷ったときは自分の感覚に頼る」ことを示します。
master /ˈmæstər/(名詞):師匠、熟練者
→ 特に技術や戦闘を教える「師匠」的存在を表します。
📘 文法・構文・訳しにくい点の解説
I simply held her hand because it looked like she was hurting.
“looked like she was hurting” は「〜のように見えた」という婉曲表現。感情や状態を客観的に述べる構文。
All these years, and that’s only way I know to relieve her pain.
“And that’s only way I know” の “only way” は「唯一の方法」。現在完了とセットで「今でもそれしか知らない」のニュアンス。
What do you suppose I should’ve done to help instead?
“should’ve done” は “should have done” の短縮形で「〜すべきだった」という後悔・反省の表現。
go with your gut
イディオムで、「迷ったら直感で行け」という意味。会話でよく使われる表現。
At least, that’s what my master always did.
“That’s what 〜 did” は「〜がしたことだ」=「そうしていた」と強調する構文。”at least” は「少なくとも」と譲歩的な表現。
📗 スラッシュリーディング訳
I simply held her hand /
私はただ彼女の手を握っただけ
because it looked like /
なぜなら〜のように見えたから
she was hurting.
彼女がつらそうにしている
All these years, /
長い年月がたっても
and that’s only way /
それでも唯一の方法なんだ
I know to relieve her pain.
彼女の痛みを和らげるための
What do you suppose /
どう思う?
I should’ve done /
私は何をすべきだった?
to help instead?
代わりに彼女を助けるために
I think you have to go with your gut /
自分の直感に従うしかないと思うよ
when it comes to things like that.
そういうことに関してはね
At least, /
少なくとも
that’s what my master always did.
師匠はいつもそうしていた
セリフ #10 – 甘えは見せたくない

多分フェルンが恥ずかしがっていたのは、俺がいたからだ甘えている姿なんて人に見られたくなんかないよなありがとうね、シュタルクやりたいようにやってみるよ
Fern was only embarrassed because I was there. So don’t feel bad.
Of course she didn’t want me to see. It could risk her whole tough girl facade.
Thanks for your insight, Stark.
I’ll “go with my gut,” as you say.
🗣️ 語彙解説
embarrassed /ɪmˈbærəst/(形容詞):恥ずかしい、気まずい
→ 恥や気まずさを感じて「いたたまれない」ような気持ちを表します。
tough girl /tʌf ɡɜːrl/(名詞句):気丈な女の子、強がる女子
→ 弱みを見せない「しっかり者の女の子」というイメージを含みます。
facade /fəˈsɑːd/(名詞):見せかけ、外見
→ 内心を隠した「外側の印象」や「仮面」を表します。
insight /ˈɪnˌsaɪt/(名詞):洞察、理解
→ 相手の気持ちや状況への深い理解力を示す語です。
go with one’s gut /ɡoʊ wɪð wʌnz ɡʌt/(イディオム):直感で行動する
→ 「gut=内臓」は直感を意味し、理屈より感覚を信じて行動すること。
📘 文法・構文・訳しにくい点の解説
Fern was only embarrassed because I was there.
“only because I was there” は「自分がいたせいで」という理由を強調する構文。
It could risk her whole tough girl facade.
“risk her facade” は「その外面を台無しにする恐れがある」という意味。”tough girl” はイメージ的な表現。
Thanks for your insight, Stark.
“insight” は「気づき、理解」という意味で、シュタルクの観察に対する丁寧な感謝表現。
I’ll ‘go with my gut,’ as you say.
“as you say” は「あなたの言った通りに」という意味で、先ほどの助言を受け入れていることを示す。
📗 スラッシュリーディング訳
Fern was only embarrassed /
フェルンが恥ずかしがっていたのは
because I was there. /
俺がそこにいたからだ
So don’t feel bad. /
だから気にするな
Of course she didn’t want me to see. /
そりゃ俺には見られたくないさ
It could risk /
壊しかねない
her whole tough girl facade. /
彼女の強がる「しっかり者の仮面」を
Thanks for your insight, Stark. /
ありがとう、シュタルク。君の洞察はありがたいよ
I’ll “go with my gut,” /
俺も「直感でいく」よ
as you say.
君の言うように
まとめ:迷いと共に歩む、冬の足跡
Sein is torn between loyalty to his journey /
ザインは旅の目的と仲間の間で揺れていた、
and the bond he shares with Frieren and the others. /
フリーレンたちとの絆が、彼を引き止める。
As a fierce snowstorm halts their travels, /
激しい寒波が旅路を遮り、
the group shelters in a quiet village cabin. /
一行は小さな集落の小屋で足止めされる。
Old memories resurface, /
かつての思い出がよみがえり、
while new tensions arise between Fern and Stark. /
フェルンとシュタルクの間には新たなすれ違いも。
Through awkward apologies and quiet support, /
ぎこちない謝罪と静かな支えを通して、
they each discover how to care in their own way. /
それぞれが「支える」形を見つけていく。
Sein, reminded of the joy of companionship, /
仲間と過ごす楽しさを思い出したザインは、
chooses to follow his heart and part ways. /
心に従い、一行を離れる決断をする。
His friends, though sad, /
仲間たちは寂しさを感じながらも、
honor his choice and press forward toward Auberst. /
彼の選択を尊重し、魔法都市オイサーストを目指して進み出す。
🌟 Waku Waku Word Dive
blizzard /ˈblɪzərd/(名詞):猛吹雪
→ 強風を伴う激しい雪嵐。北方地域の過酷な自然現象を表す。
loyalty /ˈlɔɪəlti/(名詞):忠誠、誠実さ
→ 誰かや何かに対して誠実であり続ける姿勢。仲間や使命への献身を指す。
companion /kəmˈpænjən/(名詞):仲間、同行者
→ 共に旅する相手。友情や絆を示す言葉。
facade /fəˈsɑːd/(名詞):外見、見せかけ
→ 実際とは異なる印象を与える外側の姿。「強がり」などにも使われる。
herb /hɝːb/(名詞):薬草、ハーブ
→ 治療や料理に用いられる植物。魔法や自然療法の文脈で登場。
remedy /ˈrɛmədi/(名詞):治療法、回復手段
→ 病気や不調を癒すための方法や薬。自然療法や魔法の場面で使われることも多い。