【葬送のフリーレン 1期 9話(1)】アニメのセリフで英語学習:「最後まで立ち続ける強さ」の意味とは?

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※本記事で使用している画像はすべて、アニメ『葬送のフリーレン』(第9話)より引用しています。セリフの英語学習および解説を目的としており、著作権はすべて©アベツカサ・山田鐘人/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会に帰属します。
  1. 🟦 あらすじ:立ち上がる勇気が、仲間を救う
  2. セリフ #1 – 英雄たちへの恩義
      1. まさか勇者一行にいたエルフの魔法使いかだとしたら、無礼なことをしてしまったなグラナト家は 勇者一行に恩があるわしの爺さんの代に、この街が 魔族の軍勢に襲われた時撃退してもらったんだ
  3. セリフ #2 – 魔力で支配するアウラの魔法
      1. アウラは天秤に自身と対象の魂を乗せ、魔力の大きさを測りにかける魔力がより大きかった方が、相手を服従させ操り人形にできるその体が朽ちてなくなるまで、永遠にだリスクは魔法を強大なものにする
  4. セリフ #3 – 意志の力で抗う者たち
      1. 意志の強い者は、一時的ではあるが抵抗ができた鋼の意志は、鍛え抜かれた英傑ほど持ち合わせているそれでも一時的かだが致命的な欠陥だ奴はその意志が邪魔だったんだろうさ
  5. セリフ4 – ヒンメルはもういないのに
      1. どうしてこんな回りくどいことをするの?前に戦った時は派手に吹き飛ばしていたじゃないあとでヒンメルに怒られたんだよならますますこんなことをする必要ないでしょ?どうして?ヒンメルはもういないじゃない
  6. セリフ #5 – 油断した魔族に反撃の一手を
      1. 下手に動いたせいで急所を外してしまった苦しめるつもりはなかったのだがな何を驚いている?致命傷を負ったはずの私がここに立っていることか?それとも我々の接近を探知できなかったことか?

🟦 あらすじ:立ち上がる勇気が、仲間を救う

Frieren returns to the battlefield /
フリーレンは再び戦場に戻り、
to confront Aura, /
アウラと対峙するために
one of the Seven Sages of Destruction. /
七崩賢のひとりである

While Fern engages in a fierce duel /
一方でフェルンは激しい戦いを繰り広げ、
against a formidable mage /
手強い魔族と戦う
who underestimates her, /
彼女を見下している

Stark struggles to face Linie, /
シュタルクはリーニエに立ち向かうのに苦戦し、
who mimics the moves /
動きを模倣する相手と戦う
of his own master, Eisen. /
自分の師・アイゼンの

Even though he is wounded and scared, /
負傷し恐怖を感じていても、
Stark remembers the lesson /
シュタルクは教えを思い出す
his master taught him. /
師匠が授けてくれた

The true strength of a warrior /
戦士の本当の強さとは
is the will /
意志にある
to stand up again and again. /
何度でも立ち上がるという

The fight pushes them all /
その戦いは皆を追い詰める
to the limits /
限界まで
of their resolve and power. /
覚悟と力の

But in the end, /
だが最終的に、
it’s not magical might alone /
魔法の力だけがすべてではなく
but determination and loyalty /
覚悟と忠義が
that shape the tide of battle. /
戦いの流れを決めるのだ

🧩 あらすじ語彙解説

slayer /ˈsleɪər/(名詞):殺し屋、討伐者
→ 「Frieren the Slayer」で「葬送のフリーレン」という異名を表します。多くの魔族を倒した存在です。
discourtesy /dɪsˈkɜːrtəsi/(名詞):失礼、無礼
→ 「grave discourtesy」で「深刻な無礼」という丁寧な謝罪の言葉として使われます。
advantage /ədˈvæntɪdʒ/(名詞):有利、優位
→ 「I carry an advantage」で「勝てる根拠を持っている」といった強い自信を示す表現です。
obedience /əˈbiːdiəns/(名詞):服従、従順
→ 「The Scales of Obedience」は「服従の天秤」というアウラの魔法の名前です。
temporarily /ˌtɛmpəˈrɛrəli/(副詞):一時的に
→ 「temporarily resist」などで「一時的に抵抗する」と使われます。
soul /soʊl/(名詞):魂
→ アウラの魔法では「魂を天秤にかける」として文字通り・比喩的な意味の両方で重要な単語です。

セリフ #1 – 英雄たちへの恩義

まさか勇者一行にいたエルフの魔法使いかだとしたら、無礼なことをしてしまったなグラナト家は 勇者一行に恩があるわしの爺さんの代に、この街が 魔族の軍勢に襲われた時撃退してもらったんだ

Which almost certainly makes her the elven mage who adventured with the Hero.
I’ve committed a grave discourtesy against her.
My family owes a debt to that great band of heroes.
During my grandfather’s rule, this town was attacked by demons. Frieren and her comrades drove them off and saved our people.

🔤 語彙解説

discourtesy / dɪsˈkɜːrtəsi /(名詞):失礼、無礼
→ 「grave discourtesy」で「深刻な無礼」という丁寧な謝罪の表現。
owe / oʊ /(動詞):借りがある、恩がある
→ 「owe a debt to」で「恩義がある」「借りがある」という表現になる。
band / bænd /(名詞):一団、仲間
→ 「band of heroes」で「勇者の一行」「勇敢な仲間たち」を表す定番表現。
rule / ruːl /(名詞):統治、治世
→ 「during my grandfather’s rule」で「祖父の統治時代に」という意味。
drive off / draɪv ɔːf /(句動詞):追い払う、撃退する
→ 「demons drove off」で「魔族を撃退した」という場面描写で使われる。
elven / ˈɛlvən /(形容詞):エルフの
→ ファンタジー用語で「エルフの〜」を意味する古風な形容詞。

🧠 文法・構文・訳しにくい点の解説

Which almost certainly makes her the elven mage who adventured with the Hero.
→ 「which」が前文全体を受け、「彼女が勇者と冒険した魔法使いだとほぼ確定させる」構文。
I’ve committed a grave discourtesy against her.
→ 「have committed」は現在完了。「grave discourtesy」は丁寧な謝罪表現。
My family owes a debt to that great band of heroes.
→ 「owe a debt to」は「恩がある」という決まり文句的構文。
During my grandfather’s rule, this town was attacked by demons.
→ 「During + 所有格 + rule」は「誰かの治世の間に」という古風で格式ある表現。
Frieren and her comrades drove them off and saved our people.
→ 「drive off」は「追い払う」、その後の「and」で2つの動作が並列されている。

📘 スラッシュリーディング訳

Which almost certainly makes her /
まさか彼女が
the elven mage /
エルフの魔法使いだとは
who adventured with the Hero.
勇者と共に旅をした

I’ve committed a grave discourtesy /
私は大変な無礼を働いてしまった
against her.
彼女に対して

My family owes a debt /
私の一族は恩がある
to that great band of heroes.
あの偉大な勇者一行に

During my grandfather’s rule, /
祖父の統治の時代に、
this town was attacked by demons.
この街は魔族の襲撃を受けた

Frieren and her comrades /
フリーレンと仲間たちが
drove them off /
彼らを撃退して
and saved our people.
我々の人々を救ってくれた

セリフ #2 – 魔力で支配するアウラの魔法

アウラは天秤に自身と対象の魂を乗せ、魔力の大きさを測りにかける魔力がより大きかった方が、相手を服従させ操り人形にできるその体が朽ちてなくなるまで、永遠にだリスクは魔法を強大なものにする

We believe Aura places her soul and the soul of her target on the scales, then weighs them against each other.
Whoever has greater mana gains control of the other, turning them into a puppet for all eternity,
until their body withers away and only armor remains.
The risk involved makes the spell powerful.

🔤 語彙解説

place / pleɪs /(動詞):置く、配置する
→ 「place A on B」で「AをBの上に置く」。魔法や儀式的文脈でよく用いられる。
weigh / weɪ /(動詞):比較する、量る
→ 「weigh A against B」で「AとBを比較する・天秤にかける」という意味。
puppet / ˈpʌpɪt /(名詞):操り人形
→ 人に支配・操作される存在を表す。比喩的に「意志を持たない者」の意味にも。
eternity / ɪˈtɜːrnəti /(名詞):永遠、無限の時間
→ 「for all eternity」で「永遠に」「永久に」という強調表現になる。
wither / ˈwɪðər /(動詞):しおれる、衰える
→ 植物や身体などが老化や時間の経過で弱っていく様子を表す。
risk / rɪsk /(名詞):危険、リスク
→ 「The risk makes it powerful」で「危険を伴うからこそ強大になる」という意味。

🧠 文法・構文・訳しにくい点の解説

places her soul and the soul of her target on the scales
→ 「place A and B on C」で「AとBをCに置く」の並列表現。
weighs them against each other
→ 「weigh A against B」で「AとBを比較する」。天秤を使う比喩表現。
Whoever has greater mana gains control of the other
→ 「whoever」は譲歩節内の主語として使われ、「より魔力量が多い方が〜する」という主語構文。
turning them into a puppet for all eternity
→ 分詞構文で「そして〜に変える」、永続的な従属を表す。
until their body withers away and only armor remains
→ 「until」は時間の限界点。「朽ちて鎧だけになるまで」の時間的継続を示す。

📘 スラッシュリーディング訳

We believe Aura /
我々の見立てではアウラは
places her soul /
自身の魂を乗せ
and the soul of her target /
対象の魂も乗せて
on the scales, /
天秤にかける
then weighs them against each other.
そして互いを比較する

Whoever has greater mana /
より大きな魔力を持つ方が
gains control of the other, /
相手を支配し
turning them into a puppet /
操り人形に変える
for all eternity,
永遠に

until their body withers away /
その肉体が朽ち果てるまで
and only armor remains.
そして鎧だけが残るまで

The risk involved /
伴うリスクが
makes the spell powerful.
この魔法を強大なものにする

セリフ #3 – 意志の力で抗う者たち

意志の強い者は、一時的ではあるが抵抗ができた鋼の意志は、鍛え抜かれた英傑ほど持ち合わせているそれでも一時的かだが致命的な欠陥だ奴はその意志が邪魔だったんだろうさ

Those with fierce determination were able to temporarily resist Aura’s spell.
The warriors who had wills forged of iron. The greatest among us.
But even then, it was temporary?
Which made them her primary targets.
They stood in her way, threatened her victory.

🔤 語彙解説

fierce / fɪərs /(形容詞):激しい、強烈な
→ 感情や性格における「強さ」「激しさ」を表す。ここでは「fierce determination」で「強い意志」。
determination / dɪˌtɜːrmɪˈneɪʃən /(名詞):決意、覚悟
→ 「意思の力」や「やり遂げる強さ」を意味し、resistと共に用いられることが多い。
temporarily / ˌtɛmpəˈrɛrəli /(副詞):一時的に
→ 長く続かない・短時間だけ持続する状態を表す。文頭・文中どちらでも用いられる。
forged / fɔːrdʒd /(形容詞・過去分詞):鍛え上げられた
→ 「forge one’s will」で「意志を鍛え上げる」、鋼や信念に使われる比喩表現。
primary / ˈpraɪˌmɛri /(形容詞):主要な、第一の
→ 「primary target」で「最優先の標的」など、優先順位の高さを示す。
threaten / ˈθrɛtən /(動詞):脅かす、危険にさらす
→ 「threaten someone’s victory」で「勝利を脅かす」など抽象的な危険にも使う。

🧠 文法・構文・訳しにくい点の解説

were able to temporarily resist Aura’s spell
→ 「be able to + 動詞」で「〜することができた」、temporarilyが副詞として「一時的に」を修飾。
wills forged of iron
→ 「will(意志)」+過去分詞「forged」は「鍛え上げられた意志」、形容詞的にwillsを修飾。
The greatest among us
→ 「among us」で「我々の中で」、最上級と共に使われ「最も偉大な者たち」を示す。
Which made them her primary targets
→ 「which」が先行文全体(temporary resistance)を受けて理由を説明、「それが彼女の標的にした理由」。
They stood in her way, threatened her victory
→ 「stand in one’s way」は「邪魔をする」、threatenとの並列構文で2つの結果を並べている

📘 スラッシュリーディング訳

Those with fierce determination /
強い意志を持つ者たちは
were able to temporarily resist Aura’s spell.
一時的にアウラの魔法に抵抗することができた

The warriors /
その戦士たちは
who had wills forged of iron. /
鍛え上げられた鋼の意志を持っていた
The greatest among us.
我々の中でも最も偉大な者たちだ

But even then, /
だがそれでも
it was temporary?
それは一時的なものだったのか?

Which made them her primary targets.
だからこそ彼らはアウラの標的となった

They stood in her way, /
彼らは彼女の邪魔となり
threatened her victory.
その勝利を脅かしたのだ

セリフ4 – ヒンメルはもういないのに

どうしてこんな回りくどいことをするの?前に戦った時は派手に吹き飛ばしていたじゃないあとでヒンメルに怒られたんだよならますますこんなことをする必要ないでしょ?どうして?ヒンメルはもういないじゃない

Why would you use such a roundabout method?
The last time you faced me, you were casting flashy spells left and right.
Himmel scolded me after that battle.
You’re holding back for him? I don’t see why his words should matter to you.
Why wouldn’t they?
Because Himmel is rotting in the ground.

🔤 語彙解説

roundabout /ˈraʊndəˌbaʊt/(形容詞):回りくどい、遠回しの
→ 「roundabout method」は直接的でないやり方を指す表現。
face /feɪs/(動詞):対峙する、立ち向かう
→ 敵や困難な状況に直面すること。「face me」は「私と対決する」の意。
flashy /ˈflæʃi/(形容詞):派手な、目立つ
→ 光や動きが強く目立つ様子。魔法などに使うと「ド派手な」印象を与える。
scold /skoʊld/(動詞):叱る、叱責する
→ 親や上司などが、悪い行動に対して強く注意する場面でよく使われる。
hold back /hoʊld bæk/(句動詞):手加減する、抑える
→ 感情や力を意図的に抑制すること。戦闘や感情表現の場面で使われる。
rot /rɑːt/(動詞):腐る、朽ちる
→ 「is rotting in the ground」で「地中で朽ち果てている」=死後の描写として強い表現。

🧠 文法・構文・訳しにくい点の解説

Why would you use such a roundabout method?
→ 仮定法現在の疑問文で、「どうしてそんな回りくどいやり方をするの?」と批判的な語調。
The last time you faced me, you were casting flashy spells left and right.
→ 「left and right」は「左右に」という直訳から「あちこちに」「次々と」となる口語表現。
You’re holding back for him?
→ 「for him」で「彼のために抑えてるのか?」と問いかけている。「hold back」の意味に注意。
Why wouldn’t they?
→ 「Why would they not?」の短縮形で、反論の形として使われる口語表現。
Because Himmel is rotting in the ground.
→ 「is rotting」は現在進行形で、死者に対する強烈な侮辱の含意を持つ描写。

📘 スラッシュリーディング訳

Why would you use /
どうしてそんな
such a roundabout method?
回りくどいやり方をするの?

The last time you faced me, /
前に私と戦った時は
you were casting flashy spells /
ド派手な魔法を撃ちまくってたじゃない
left and right.
あっちこっちに

Himmel scolded me /
そのあとヒンメルに叱られたんだ
after that battle.
あの戦いのあとでね

You’re holding back for him? /
彼のために手加減してるっての?
I don’t see why his words /
彼の言葉が
should matter to you.
お前にとって意味あるとは思えない

Why wouldn’t they?
なぜいけない?

Because Himmel is /
だってヒンメルは
rotting in the ground.
墓の下で腐ってるんだぞ

セリフ #5 – 油断した魔族に反撃の一手を

下手に動いたせいで急所を外してしまった苦しめるつもりはなかったのだがな何を驚いている?致命傷を負ったはずの私がここに立っていることか?それとも我々の接近を探知できなかったことか?

I meant to hit your vitals, but you’re faster than I expected.
It truly wasn’t my intention to make you suffer.
Why do you look so shocked?
Did you think your attack had killed me? That I was mortally wounded?
No. You’re surprised you didn’t sense us as we approached.

🔤 語彙解説

vital /ˈvaɪtəl/(名詞・形容詞):急所/極めて重要な
→ 「hit your vitals」で「急所を突く」。戦闘文脈では「命に関わる部位」。
intention /ɪnˈtɛnʃən/(名詞):意図、目的
→ 「It wasn’t my intention」で「そのつもりではなかった」という謝罪や説明に使われる。
suffer /ˈsʌfər/(動詞):苦しむ、痛みを受ける
→ 肉体的・精神的な痛みの両方に使われる一般的動詞。
mortally /ˈmɔːrtəli/(副詞):致命的に
→ 「mortally wounded」で「致命傷を負った」という定番のフレーズ。
sense /sɛns/(動詞):感知する、察知する
→ 「didn’t sense us」で「我々の接近に気づけなかった」。直感・感覚的知覚に使う。
approach /əˈproʊtʃ/(動詞):近づく、接近する
→ 人や物が物理的に近づいてくる動作。「as we approached」で時間的進行を示す。

🧠 文法・構文・訳しにくい点の解説

I meant to hit your vitals
→ 「mean to + 動詞原形」で「〜するつもりだった」という意図表現。過去形で使われている。
It truly wasn’t my intention to make you suffer.
→ 「It wasn’t my intention to〜」で「〜する気はなかった」の丁寧な否定表現。
Why do you look so shocked?
→ 「do you look」で状態を尋ねており、「so shocked」が強調の副詞句として機能。
Did you think your attack had killed me?
→ 仮定を含む過去完了構文で、「攻撃が致命傷になったと信じていたか?」の意。
You’re surprised you didn’t sense us as we approached.
→ 「you didn’t sense us」は名詞節として「You’re surprised」の理由を説明している。

📘 スラッシュリーディング訳

I meant to hit your vitals, /
急所を狙ったつもりだった
but you’re faster than I expected. /
だが想像より速かった

It truly wasn’t my intention /
本当にそのつもりはなかった
to make you suffer.
お前を苦しめることは

Why do you look so shocked?
なぜそんなに驚いている?

Did you think /
お前は思ったのか
your attack had killed me? /
自分の攻撃で私が死んだと
That I was mortally wounded?
致命傷を負ったと思ったのか?

No. /You’re surprised /
違う/ 驚いているのは
you didn’t sense us /
我々の接近に気づけなかったこと
as we approached.
我々が近づいてきた時に

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