【葬送のフリーレン 1期 第8話】英語セリフで学ぶ:「言葉より強い魔法」の真意とは?

セリフで学ぶ英語
この記事は約30分で読めます。
※本記事で使用している画像はすべて、アニメ『葬送のフリーレン』(第8話)より引用しています。セリフの英語学習および解説を目的としており、著作権はすべて©アベツカサ・山田鐘人/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会に帰属します。
  1. ▶ あらすじ:魔族を討つ力と、継がれる覚悟
  2. 💬 セリフ #1 – 魔族の魔法は人類には通じない?
      1. 冷静だな、並みの魔法使いなら、訳も分からないまま首が落ちている。だがこの糸の強度は魔族の魔法の中でも随一。人類の魔法ではどうにもなるまい。お前の魔力ごとその首を断ち切ってやろう。
  3. 💬 セリフ #2 – 飯がうまい街は平和な街
      1. これ、おいしいですね師匠が言ってたぜ、飯がうまい街は平和でいい街なんだとよここもきっとそうなんだろうさ
  4. 💬 セリフ #3 – お前の仲間はどこにいる?
      1. あの魔法使いが手練れであることくらい、わしにもわかるそれが衛兵にあっさりと囚われたんだ彼女は衛兵殺しの罪の重さを理解しているリュグナー殿、もう一度だけ聞くお連れの方はどこに?
  5. 💬 セリフ #4 – 強い敵なら逃げてもいいの?
      1. この街を見捨てるつもりですかフェルンたちで倒せばいいじゃんそんな簡単なことみたいに俺たちが敵うような相手じゃねえって相手が強かったら戦わないの?
  6. 💬 セリフ #5 – 強敵との戦いは、さっさと終わらせよう
      1. こちらの様子をうかがっているな7宝剣、断頭台のアウラ私だって強い相手との戦いは大嫌いだ嫌なことは早めに終わらせないとね
  7. 💬 セリフ #6 – 天才の魔法は積み重ねを超えるのか
      1. 魔族の侵入を防ぎ、この街を守ってきた大魔法使いフランメの防護結界千年前の天才が作り上げた魔法が現在の魔法を凌駕することもある天才は嫌いだ積み重ねたものの美しさがない
  8. 💬 セリフ #7 – 息子かと思ったら…冒険者のガキか
      1. なんだ昼間の冒険者のガキか息子がお迎えに来たのかと思ったぜひでぇ有様だな、ここまでするのかよ今助けてやる
  9. 💬 セリフ #8 – 単身じゃない。見えていないだけだ
      1. 急所は避けたか、反応もなかなかだとはいえ人も魔族も若い奴は短慮だな、無策で無謀だだが単身で私に挑んだその武勇は評価しよう単身?そうかやっぱりお前たちには見えていないんだな
  10. 💬 セリフ #9 – ゾルトラークを見て動揺する魔族
      1. これがゾルトラークだと?馬鹿なことを言うな我ら魔族はゾルトラークなど半世紀以上前に克服しているこの魔法を誰から習った時間稼ぎのつもりですね、早くとどめを
  11. 💬 セリフ #10 – 葬送のフリーレン、その正体と思い出
      1. そうか、思い出した。フリーレンだ人類のゾルトラークの研究解析に大きく貢献し歴史上で最も多くの魔族を葬り去った魔法使い葬送のフリーレン私の嫌いな天才だ
  12. 📝 まとめ:強さとは何かを問う戦いの記憶

▶ あらすじ:魔族を討つ力と、継がれる覚悟

A powerful demon infiltrates the city, /
街に潜入した強力な魔族が、
and Frieren is forced to defend herself using lethal magic. /
フリーレンに致死の魔法で応戦させる。

Despite escaping, /
フリーレンは脱獄に成功したものの、
she becomes a suspect in the death of a guard. /
衛兵殺しの容疑をかけられてしまう。

To prevent greater tragedy, /
さらなる悲劇を防ぐために、
Fern and Stark resolve to act. /
フェルンとシュタルクは決意を固める。

Though terrified, /
恐怖に震えながらも、
Stark confronts the enemy alone /
シュタルクは単身で敵に挑み、
to create an opening for Fern. /
フェルンの一撃のために隙を作る。

What appears to be a simple spell /
一見普通の攻撃魔法だったが、
turns out to be a refined technique /
それは磨かれた技だった。
honed to kill demons, /
魔族を討つために研ぎ澄まされた魔法。
a legacy passed down from Frieren herself. /
それはフリーレンから受け継がれた力だった。

▶ 語彙解説

infiltrate /ˈɪnfɪltreɪt/(動詞):潜入する
→ 敵地や組織などにひそかに入り込むことを意味します。
lethal /ˈliːθəl/(形容詞):致命的な、命にかかわる
→ 非常に強力で、死に至らせるほどの効果を持つこと。
resolve /rɪˈzɑːlv/(動詞):決意する、覚悟を決める
→ 重大な状況で強く心を決めるときに使います。
opening /ˈoʊpənɪŋ/(名詞):隙、チャンス
→ 攻撃や行動を成功させるための一瞬の機会。
refined /rɪˈfaɪnd/(形容詞):洗練された、研ぎ澄まされた
→ 長年の経験や努力により完成されたニュアンスです。
legacy /ˈlɛɡəsi/(名詞):遺産、受け継がれたもの
→ 人から人へと引き継がれる知識・技術・想いなど。

💬 セリフ #1 – 魔族の魔法は人類には通じない?

冷静だな、並みの魔法使いなら、訳も分からないまま首が落ちている。だがこの糸の強度は魔族の魔法の中でも随一。人類の魔法ではどうにもなるまい。お前の魔力ごとその首を断ち切ってやろう。

You’re levelheaded… which allowed you to keep your head, when an ordinary mage would have lost theirs.
Try what you will, but this wire is among demon kind’s strongest spells.
Humanity’s feeble magic doesn’t stand a chance!
I shall saw through your mana and the soft, pink flesh underneath.

🔤語彙解説

levelheaded /ˌlevəlˈhedɪd/(形容詞):冷静な
→ 感情に流されず理性的に判断できる性格を表します。
feeble /ˈfiːbəl/(形容詞):弱々しい、非力な
→ 身体的・能力的に「か弱い」「頼りない」状態を示します。
wire /ˈwaɪər/(名詞):金属線、ワイヤー
→ 金属製の細長い糸や線を指し、比喩的に「罠」「魔法の糸」などにも使われます。
stand a chance /stænd ə ʧæns/(表現):見込みがある、勝ち目がある
→ 「勝てる可能性がある」という意味の決まり文句。否定形で「まったく勝ち目がない」ことを示す。
saw through /sɔː θruː/(動詞句):〜を切り裂く、〜を切断する
→ 「のこぎりで切る」という意味だが、ここでは比喩的に強力な攻撃の意。
underneath /ˌʌndərˈniːθ/(前置詞):〜の下に、下部に
→ 物理的に下にあるものや、隠れた本質に焦点を当てる表現。

🧠文法・構文・訳しにくい点の解説

You’re levelheaded… which allowed you to keep your head
→ 関係代名詞「which」が前文全体を受け、「そのおかげで首が無事だった」と結果を示す。
when an ordinary mage would have lost theirs
→ 仮定法過去完了で「もし〜だったら…しただろう」という反実仮想の表現。
this wire is among demon kind’s strongest spells
→ 「among+複数名詞」で「〜の中でも」。ここでは「最強クラスの魔法」であることを示す。
Humanity’s feeble magic doesn’t stand a chance
→ 「stand a chance」は慣用表現で、「勝ち目がない」という否定文での使用が多い。
I shall saw through your mana and the soft, pink flesh underneath
→ 「saw through」は激しい比喩表現で、「魔力ごと切り裂く」という脅迫的な言い回し。

📘スラッシュリーディング訳

You’re levelheaded… /
冷静だな…
which allowed you to keep your head, /
そのおかげで首が無事だった
when an ordinary mage /
普通の魔法使いなら
would have lost theirs.
首を落としていただろう

Try what you will, /
何をしようと無駄だ
but this wire is among demon kind’s strongest spells. /
この糸は魔族の魔法の中でも最強クラスだからな

Humanity’s feeble magic /
人類のひ弱な魔法など
doesn’t stand a chance!
通用するはずもない!

I shall saw through your mana /
お前の魔力ごと切り裂いてやる
and the soft, pink flesh underneath.
その柔らかくて赤い首の肉もろともな

💬 セリフ #2 – 飯がうまい街は平和な街

これ、おいしいですね師匠が言ってたぜ、飯がうまい街は平和でいい街なんだとよここもきっとそうなんだろうさ

Hm? This food is delicious.
Mm. My master always said… you can tell if a town is peaceful by how good the eats are.
Guess that goes for this place, too.

🔤語彙解説

peaceful /ˈpiːsfəl/(形容詞):平和な
→ 戦争や争いがなく落ち着いている状態を表します。
eats /iːts/(名詞・複数形扱い):食べ物、料理
→ インフォーマルな表現で「食事」「料理」を意味します。会話でよく使われます。
go for /ɡoʊ fɔːr/(句動詞):当てはまる、該当する
→ 「このことにも言える」「〜にも当てはまる」という意味で使われます。

🧠文法・構文・訳しにくい点の解説

you can tell if a town is peaceful by how good the eats are
→ 「if節」は条件、「by以下」は手がかりの副詞句で、全体で「料理のおいしさでその街が平和かどうかがわかる」という構造。
Guess that goes for this place, too.
→ 「go for」は「〜にも当てはまる」。この文は主語”I”が省略されたカジュアルな文で「ここもそうなんだろうね」の意味。

📘スラッシュリーディング訳

Hm? / This food is delicious. /
ん?/ これ、おいしいですね。

Mm. / My master always said… /
うん。/ 師匠が言ってたんだ…
you can tell /
わかるんだ
if a town is peaceful /
その街が平和かどうか
by how good the eats are. /
料理のうまさでな。

Guess that goes for this place, too. /
ここもきっとそうなんだろうさ。

💬 セリフ #3 – お前の仲間はどこにいる?

あの魔法使いが手練れであることくらい、わしにもわかるそれが衛兵にあっさりと囚われたんだ彼女は衛兵殺しの罪の重さを理解しているリュグナー殿、もう一度だけ聞くお連れの方はどこに?

My untrained eye can tell that mage is of great skill.
Yet she allowed my men to detain her without a fight.
She understands the gravity of killing a guard.
Lord Lugner, I’ll ask you one last time.
Where is your other companion?

🔤語彙解説

untrained /ʌnˈtreɪnd/(形容詞):訓練を受けていない
→ 専門的な知識や経験がない状態を指します。「素人の目」などによく使われます。
detain /dɪˈteɪn/(動詞):拘束する、引き止める
→ 特に警察や軍などが人を拘束・監禁するときに使われます。
gravity /ˈɡrævəti/(名詞):重大さ、重み
→ 比喩的に「状況の深刻さ」や「事の重大性」を指します。
companion /kəmˈpænjən/(名詞):同行者、仲間
→ 一緒に旅する人や付き添いの人を表す語で、堅めの表現です。

🧠文法・構文・訳しにくい点の解説

My untrained eye can tell that mage is of great skill.
→ 「can tell that ~」で「〜だとわかる」。主語の「untrained eye」は比喩表現で「素人の目でも〜とわかる」の意味。
Yet she allowed my men to detain her without a fight.
→ allow A to B 構文で「AがBするのを許す」。「without a fight」は副詞句で「抵抗せずに」の意味。
She understands the gravity of killing a guard.
→ 「the gravity of ~」で「〜の重大さ」。killingは動名詞でofの目的語になっている。
I’ll ask you one last time.
→ 「one last time」は「これが最後だぞ」という警告的表現で、現在形ではなく未来形「I’ll」が使われている点に注意。
Where is your other companion?
→ 疑問詞+be動詞の倒置構文。「もう一人の同行者はどこに?」という尋問口調の疑問文。

📘スラッシュリーディング訳

My untrained eye /
素人の目でも
can tell /
わかるんだ
that mage is of great skill. /
あの魔法使いが相当な使い手だってことは。

Yet she allowed my men /
なのに彼女はうちの兵士に
to detain her /
自分を拘束させた
without a fight. /
抵抗もせずに。

She understands /
彼女は理解している
the gravity /
その重大さを
of killing a guard. /
衛兵を殺すことの。

Lord Lugner, /
リュグナー殿、
I’ll ask you /
あなたに聞く
one last time. /
これが最後だ。

Where is /
どこにいる?
your other companion? /
あなたのもう一人の同行者は。

💬 セリフ #4 – 強い敵なら逃げてもいいの?

この街を見捨てるつもりですかフェルンたちで倒せばいいじゃんそんな簡単なことみたいに俺たちが敵うような相手じゃねえって相手が強かったら戦わないの?

Would you really abandon these people?
Why don’t you two defeat them for me?
You make it sound like an everyday chore.
We don’t stand a chance in a fight against monsters like them.
You’re not going to fight them just because they’re strong?

🔤語彙解説

abandon /əˈbændən/(動詞):見捨てる、放棄する
→ 誰かや何かを責任を持たずに置き去りにする時に使います。
defeat /dɪˈfiːt/(動詞):打ち負かす、倒す
→ 敵や相手を戦いなどで勝利することを意味します。
chore /tʃɔːr/(名詞):面倒な作業、雑用
→ 毎日やるような退屈でつまらない作業を表します。
stand a chance /stænd ə tʃæns/(表現):勝ち目がある、可能性がある
→ 「成功する可能性があるかどうか」を言う時によく使われるフレーズです。
monster /ˈmɒnstər/(名詞):化け物、怪物
→ 怖くて異常な力を持った存在、比喩的にも使われます。

🧠文法・構文・訳しにくい点の解説

Would you really abandon these people?
→ 仮定法過去の丁寧な疑問文。「本当にこの人たちを見捨てるつもり?」という非難を含んだ聞き方。
Why don’t you two defeat them for me?
→ 「Why don’t you ~?」で「~してみたら?」という提案。「for me」は皮肉として訳す。
You make it sound like an everyday chore.
→ 「make it sound like ~」は「〜のように聞こえるようにする」。”everyday chore”は「日常の雑用」という比喩表現。
We don’t stand a chance in a fight against monsters like them.
→ 「stand a chance」は定番表現で「勝ち目がある」。否定形で「全く歯が立たない」という意味。
You’re not going to fight them just because they’re strong?
→ 「just because」は理由の強調。「強いからって戦わないのか?」という反語的な問いかけ。

📘スラッシュリーディング訳

Would you really /
本当にあなたは
abandon these people? /
この街の人々を見捨てるつもりですか?

Why don’t you two /
君たち二人で
defeat them for me? /
代わりに倒してきたら?

You make it sound /
君はまるで
like an everyday chore. /
それを日常の雑用みたいに言うけど。

We don’t stand a chance /
俺たちに勝ち目なんかない
in a fight /
戦いでは
against monsters like them. /
あんな化け物相手じゃ。

You’re not going to fight them /
戦わないつもりなのか?
just because they’re strong? /
相手が強いからって。

💬 セリフ #5 – 強敵との戦いは、さっさと終わらせよう

こちらの様子をうかがっているな7宝剣、断頭台のアウラ私だって強い相手との戦いは大嫌いだ嫌なことは早めに終わらせないとね

Someone is observing us.
Aura the Guillotine, one of the Seven Sages of Destruction.
It isn’t as if I enjoy facing powerful enemies, either.
All the more reason to take care of this one swiftly.

🔤語彙解説

observe /əbˈzɜːrv/(動詞):観察する、注視する
→ 慎重に相手の動きや様子を見るときに使う表現です。
guillotine /ˈɡɪlətiːn/(名詞):ギロチン、断頭台
→ フランス革命で有名な処刑装置の名前で、比喩的にも使われます。
sage /seɪdʒ/(名詞):賢者、賢人
→ 知恵や経験のある人物に対する敬称的な呼び方です。
It isn’t as if…(構文):〜というわけではない
→ 一見そう見えても、実は違うというニュアンスを伝える表現。
take care of /teɪk kɛər əv/(句動詞):処理する、片づける
→ 面倒事・問題・相手などを片づけるという実用的な表現。
swiftly /ˈswɪftli/(副詞):迅速に、素早く
→ 遅れずに素早く物事を済ませる様子を表します。

🧠文法・構文・訳しにくい点の解説

Someone is observing us.
→ 現在進行形で「今まさに見ている」状態を表す。主語が不明で不気味さを強調している。
Aura the Guillotine, one of the Seven Sages of Destruction.
→ 同格の名詞句で、「断頭台のアウラ=七崩賢のひとり」であることを説明。文の主語が省略され、詩的な余韻を持つ。
It isn’t as if I enjoy facing powerful enemies, either.
→ 「It isn’t as if ~」で「~というわけではない」の構文。逆説的に「でもやらなきゃ」とつなぐ含みがある。
All the more reason to take care of this one swiftly.
→ 「All the more reason to ~」で「だからこそ~すべき理由がある」。この一文で決意と行動の正当性を強調している。

📘スラッシュリーディング訳

Someone is observing us. /
こちらの様子をうかがっているな

Aura the Guillotine, /
断頭台のアウラ、
one of the Seven Sages of Destruction. /
七崩賢のひとりか

It isn’t as if /
私だって
I enjoy facing powerful enemies, either. /
強敵と戦うのが好きなわけじゃない

All the more reason /
だからこそ
to take care of this one swiftly. /
さっさと片付けないとね

💬 セリフ #6 – 天才の魔法は積み重ねを超えるのか

魔族の侵入を防ぎ、この街を守ってきた大魔法使いフランメの防護結界千年前の天才が作り上げた魔法が現在の魔法を凌駕することもある天才は嫌いだ積み重ねたものの美しさがない

This town’s defensive barrier, created by Flamme the Legendary Mage, has successfully kept demons out.
A spell cast by a genius a thousand years ago can sometimes outmatch the research of the present.
I despise geniuses.
The beauty of accumulated effort is lost on them.

🔤語彙解説

defensive /dɪˈfɛnsɪv/(形容詞):防御の、防衛の
→ 攻撃を防ぐための姿勢やシステム、バリアなどに使われます。
barrier /ˈbæriər/(名詞):障壁、防壁
→ 敵の侵入を防ぐための物理的または魔法的な「しきい・壁」を表します。
genius /ˈdʒiːniəs/(名詞):天才
→ 生まれつき優れた才能や発想力を持つ人に対して使います。
outmatch /ˌaʊtˈmætʃ/(動詞):〜より優れている、上回る
→ 戦いや能力で相手をしのぐ場合に使われます。
accumulate /əˈkjuːmjəleɪt/(動詞):積み重ねる、蓄積する
→ 努力や経験などを少しずつ増やしていくことを指します。
effort /ˈɛfərt/(名詞):努力
→ 目標達成のために意識的にかけるエネルギーや行動を表します。

🧠文法・構文・訳しにくい点の解説

This town’s defensive barrier, created by Flamme the Legendary Mage
→ 「created by~」は過去分詞の後置修飾で「フランメによって作られた」。主語に関する追加情報です。
has successfully kept demons out
→ 現在完了形で「これまでずっと魔族の侵入を防ぎ続けている」ことを表す。副詞「successfully」がkeepを修飾。
A spell cast by a genius a thousand years ago
→ 「cast by〜」は「〜によってかけられた呪文」で、名詞「spell」の後置修飾。
can sometimes outmatch the research of the present
→ 「outmatch」は「〜を上回る」。ここでは「現在の研究よりも優れている」と訳す対比構文。
The beauty of accumulated effort is lost on them
→ 「be lost on ~」は「~には理解されない」という表現。「彼らには積み重ねた努力の美しさがわからない」という意味。

📘スラッシュリーディング訳

This town’s defensive barrier, /
この街の防護結界は、
created by Flamme the Legendary Mage, /
伝説の魔法使いフランメによって作られた、
has successfully kept demons out.
魔族の侵入を防ぎ続けてきた

A spell cast by a genius a thousand years ago /
千年前の天才がかけた魔法が
can sometimes outmatch /
時として上回ることがある
the research of the present.
現代の魔法研究を

I despise geniuses. /
私は天才が嫌いだ

The beauty of accumulated effort /
積み重ねた努力の美しさは
is lost on them.
彼らには理解されない

💬 セリフ #7 – 息子かと思ったら…冒険者のガキか

なんだ昼間の冒険者のガキか息子がお迎えに来たのかと思ったぜひでぇ有様だな、ここまでするのかよ今助けてやる

It’s you. That snot-nosed adventurer kid.
I thought my son had come to take me away.
You look awful. Those demons are no joke.
Let me help you out.

🔤語彙解説

snot-nosed /ˈsnɑːtˌnoʊzd/(形容詞):小生意気な、ガキっぽい
→ 鼻たれ小僧のような未熟さや生意気さを表す口語表現です。
adventurer /ədˈvɛntʃərər/(名詞):冒険者
→ 危険を冒して旅をする人、特にファンタジーではモンスター討伐などをする人を指します。
take someone away /teɪk ˈsʌmwʌn əˈweɪ/(句動詞):誰かを連れて行く
→ 保護や救出の意味合いで「迎えに来る」「連れて帰る」と訳されることがあります。
no joke /noʊ dʒoʊk/(熟語):冗談じゃない、本気でやばい
→ 危険さや深刻さを強調するカジュアルな表現。
help someone out /hɛlp ˈsʌmwʌn aʊt/(句動詞):〜を助ける、手を貸す
→ 困っている相手をサポートする際に使うフレーズです。

🧠文法・構文・訳しにくい点の解説

That snot-nosed adventurer kid
→ 名詞が3語続くことで強調表現に。形容詞的に「snot-nosed」が「kid」を修飾し、「adventurer」は職業名。
I thought my son had come to take me away
→ 仮定された過去の出来事を述べる「過去完了形」で「来たのかと思った」と訳す。
Those demons are no joke
→ 「no joke」は比喩表現で「冗談じゃない、手強い」。倒置や否定構文ではなく、カジュアルな言い回し。
Let me help you out
→ 「help 人 out」は「〜を助ける」という句動詞構文で、「Let me〜」により申し出のニュアンスになる。

📘スラッシュリーディング訳

t’s you. /
お前か。
That snot-nosed adventurer kid. /
昼間のガキっぽい冒険者だな

I thought my son /
息子が
had come to take me away. /
迎えに来たのかと思った

You look awful. /
ひでぇ有様だな
Those demons are no joke. /
あの魔族たちは冗談じゃすまない連中だ

Let me help you out.
今助けてやる

💬 セリフ #8 – 単身じゃない。見えていないだけだ

急所は避けたか、反応もなかなかだとはいえ人も魔族も若い奴は短慮だな、無策で無謀だだが単身で私に挑んだその武勇は評価しよう単身?そうかやっぱりお前たちには見えていないんだな

You protected your vitals, and your reflexes aren’t bad.
That said, the young are rash, whether they’re human or demon. Reckless with no strategy.
Though, I have to admit, I do commend your valor for challenging me on your own.
On my own?
Perfect. If you can’t feel her, I guess her strategy was a good one.

🔤語彙解説

vital /ˈvaɪtəl/(名詞):急所、命に関わる重要な部分
→ 「protect your vitals」で「急所を守る」という意味になります。
rash /ræʃ/(形容詞):軽率な、向こう見ずな
→ 結果を考えずに突っ走る若者の行動に対してよく使われます。
reckless /ˈrekləs/(形容詞):無謀な、後先を考えない
→ 危険を省みず突進するニュアンスを含みます。
commend /kəˈmɛnd/(動詞):称賛する、認める
→ ある行動や姿勢に対して敬意や好意を表す表現です。
valor /ˈvælər/(名詞):勇気、勇敢さ
→ 戦いにおける勇敢さや献身的な行動に対して使います。
strategy /ˈstrætədʒi/(名詞):戦略、計略
→ 長期的・知的な計画や仕掛けのことを指します。

🧠文法・構文・訳しにくい点の解説

You protected your vitals
→ 「vitals」は名詞で「急所」。目的語「your vitals」に対して動詞「protected」がSVOの構造。
the young are rash, whether they’re human or demon
→ 「whether A or B」の構文で「人間であれ魔族であれ」と並列。
I do commend your valor
→ 「do + 動詞」で強調。「commend your valor」は「勇気を認める」。
On my own?
→ 短い疑問文で「単身で?」「一人だったのか?」と確認する表現。
If you can’t feel her, I guess her strategy was a good one
→ 条件節「If〜」に続く主節が現在形。「her strategy was」が過去形なのは過去に立てた作戦を評価しているため。

📘スラッシュリーディング訳

You protected your vitals, /
急所は避けたか、
and your reflexes aren’t bad. /
反応もなかなかだ

That said, /
とはいえ、
the young are rash, /
若い奴は短慮で、
whether they’re human or demon. /
人間でも魔族でも同じことだ
Reckless with no strategy. /
無策で無謀なだけだ

Though, /
とはいえ、
I have to admit, /
認めざるを得ない
I do commend your valor /
お前の武勇は称賛しよう
for challenging me on your own.
単身で私に挑んだその勇気はな

On my own? /
単身?

Perfect. /
そうか
If you can’t feel her, /
やっぱりお前たちには感じ取れていないんだな
I guess her strategy was a good one.
彼女の作戦は見事だったってことだな

💬 セリフ #9 – ゾルトラークを見て動揺する魔族

これがゾルトラークだと?馬鹿なことを言うな我ら魔族はゾルトラークなど半世紀以上前に克服しているこの魔法を誰から習った時間稼ぎのつもりですね、早くとどめを

You expect me to believe that was Zoltraak?
Don’t be absurd, child.
Demon kind overcame that spell half a century ago, long before you walked this world.
From whom did you learn this magic?
You’re trying to buy yourself time. I’ll end this.

🔤語彙解説

absurd /əbˈsɝːd/(形容詞):ばかげた、理屈に合わない
→ 論理的に筋が通らないことや、ありえない話に対して使います。
overcome /ˌoʊvɚˈkʌm/(動詞):克服する、打ち勝つ
→ 困難や敵に打ち勝つ意味で、「感情に圧倒される」という意味でも使われます。
spell /spɛl/(名詞):魔法、呪文
→ 魔法の呪文全般を指す語で、fantasy作品では頻出です。
long before /lɔːŋ bɪˈfɔːr/(句):〜よりもはるか以前に
→ 時間的な差を強調するフレーズです。
buy time /baɪ taɪm/(句動詞):時間を稼ぐ
→ 相手の行動を遅らせて猶予を得ること。比喩的にもよく使われます。
put an end to /pʊt ən ɛnd tu/(句):終わらせる、とどめを刺す
→ 戦いや議論などを「終わらせる」決定的な行動に使います。

🧠文法・構文・訳しにくい点の解説

You expect me to believe that was Zoltraak?
→ 「expect A to B」の構文で「AがBすると期待する」、ここでは皮肉と反語の疑問文になっている。
Demon kind overcame that spell half a century ago
→ 「overcame」は過去形、「half a century ago」は時点を示す副詞句で、出来事が過去に完了していることを示す。
long before you walked this world
→ 「long before + 過去形」で「〜するはるか以前に」。時系列の強調。
From whom did you learn this magic?
→ 文語的構文で、前置詞+関係詞が文頭に出た疑問文。「誰から〜を習ったのか」。
You’re trying to buy yourself time.
→ 「buy oneself time」は「時間を稼ぐ」の意味で、現在進行形により戦術の進行中を示している。

📘スラッシュリーディング訳

You expect me to believe /
これがゾルトラークだとでも?
that was Zoltraak?
馬鹿なことを言うな

Don’t be absurd, child. /
馬鹿を言うな、若造

Demon kind overcame that spell /
魔族はそんな魔法など克服している
half a century ago, /
半世紀以上も前に、
long before you walked this world.
お前がこの世に現れるずっと前にな

From whom did you learn this magic? /
この魔法を誰から教わった?

You’re trying to buy yourself time. /
時間稼ぎのつもりか

I’ll end this.
早くとどめを刺してやる

💬 セリフ #10 – 葬送のフリーレン、その正体と思い出

そうか、思い出した。フリーレンだ人類のゾルトラークの研究解析に大きく貢献し歴史上で最も多くの魔族を葬り去った魔法使い葬送のフリーレン私の嫌いな天才だ

Of course. I remember now. It was Frieren.
The mage who made great contributions to humanity’s analysis of Zoltraak and
sent more demons to the grave than anyone else in history.
Frieren the Slayer.
One of the geniuses I despise.

🔤語彙解説

contribution /ˌkɑːntrɪˈbjuːʃən/(名詞):貢献
→ 社会・研究・活動などへの前向きな「寄与」を表す語です。
analysis /əˈnæləsɪs/(名詞):分析
→ 問題・現象を分解して理解する「解析」や「検討」の意味。
slayer /ˈsleɪɚ/(名詞):殺し屋、退治者
→ 特に怪物や敵を倒す人を指します。fantasyジャンルでよく使われます。
despise /dɪˈspaɪz/(動詞):軽蔑する、ひどく嫌う
→ 「look down on」より強い軽蔑や嫌悪を表す語です。
grave /ɡreɪv/(名詞):墓、死
→ 名詞としては「墓」、比喩的に「死」そのものも意味します。
genius /ˈdʒiːniəs/(名詞):天才
→ 生まれつきの並外れた知性・才能を持つ人を指します。

🧠文法・構文・訳しにくい点の解説

It was Frieren.
→ 「It was + 名詞」は強調の倒置構文でもあり、思い出した対象をはっきり示す。
The mage who made great contributions to humanity’s analysis of Zoltraak
→ 関係代名詞「who」で先行詞「mage」を説明。「make contributions to ~」は熟語。
sent more demons to the grave than anyone else in history
→ 比較構文「more A than B」、目的語「more demons」を「sent to the grave」で修飾。
Frieren the Slayer.
→ 名詞+定冠詞付き称号のスタイルで、「~という異名の人物」の典型的表現。
One of the geniuses I despise.
→ 関係代名詞「I despise」が後ろから「geniuses」を修飾し、話者の感情を強調している。

📘スラッシュリーディング訳

Of course. /
そうか
I remember now. /
思い出した
It was Frieren. /
フリーレンだ

The mage /
その魔法使いで
who made great contributions /
大きく貢献した
to humanity’s analysis of Zoltraak /
人類によるゾルトラークの研究解析に
and sent more demons to the grave /
そしてより多くの魔族を葬った
than anyone else in history.
歴史上の誰よりも

Frieren the Slayer. /
葬送のフリーレン
One of the geniuses I despise.
私が嫌う天才のひとりだ

📝 まとめ:強さとは何かを問う戦いの記憶

Frieren confronted /
フリーレンは対峙した、
a deadly assassin /
死をもたらす刺客と
sent by Aura the Guillotine, /
断頭台のアウラが差し向けた
revealing her skill and resolve. /
自らの実力と覚悟を示しながら。

The battle shook the town’s safety, /
その戦いは町の安全を揺るがし、
forcing her companions /
仲間たちに迫らせた、
to face fear and take action. /
恐怖に向き合い行動を起こすことを。

Meanwhile, /
一方で、
the demons’ plan to deceive the humans /
魔族の人間を欺く策略は、
was already in motion. /
すでに動き始めていた。

As Stark bravely saves Granat, /
シュタルクが勇気を出してグラナトを救う中、
Fern and Frieren strike back /
フェルンとフリーレンは反撃に転じる。
with overwhelming magic /
圧倒的な魔法の力で
refined through years of experience. /
長年の経験によって研ぎ澄まされた。

Frieren’s legacy as “the Slayer” /
「葬送のフリーレン」としての遺産は、
is rediscovered /
再び知られることになり、
instilling dread /
恐怖を植え付けながら
in those who once mocked human power. /
かつて人間の力を嘲った者たちに。

🗣️ 語彙解説

assassin /əˈsæsɪn/(名詞):暗殺者
→ 密かに敵を倒すために送り込まれる者。
resolve /rɪˈzɑːlv/(名詞):決意、覚悟
→ 強く決めた心、揺るがない意志を指します。
deceive /dɪˈsiːv/(動詞):欺く、だます
→ 相手を騙して誤った判断をさせること。
in motion /ɪn ˈmoʊʃən/(表現):動き出している、進行中の
→ 物事がすでに始まっていることを表す言い回し。
legacy /ˈlɛɡəsi/(名詞):遺産、受け継がれるもの
→ 人が残した功績や影響、象徴的な存在。
mock /mɑːk/(動詞):嘲笑する、バカにする
→ 他人を見下してからかう、または軽んじる。

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