
- あらすじ:亡き仲間と向き合う勇気
- セリフ1:過去の後悔と死者への想い
- 30年前のあの日、お前はヒンメルを知っておけばと口にした。あの言葉、ヒンメルに直接伝えてやるべきものだ。大魔法使いフランメの手記には、死者と対話したという記録が残っているとされている。
- 30 years ago, at his funeral, you said that you wished you would have gotten to know him better.In my humble opinion, you should tell that to Himmel himself.According to legend, Flamme’s notes discuss her conversations with the dead and how she achieved those meetings.
- 正気ですかフリーレン様、太陽が昇る前に起きるんですよ。不可能でございます。徹夜するから大丈夫だよ。そこまでして日の出が見たいのですか?正直興味はないよ。だから見て確かめるんだ。
- Have you lost your mind? That’s so early. There’s no way you’ll be able to wake up in time.It would be impossible.Not if I simply don’t sleep.You’re that intent on seeing the sunrise?To be honest, I couldn’t care less. That’s the reason I’d like to see it.
- でもフェルンが嫌がるから早めに終わらせようか。なるべく効率的に探しましょう。変わったな。お前は人の時間を気にするような奴じゃなかった。だってフェルン、怒ると怖いんだよ。
- But Fern doesn’t like when I work leisurely, so I’ll try to be quick.Let’s search as efficiently as possible.You’ve changed.You never cared about other people’s time before.That’s all Fern. She’s scary when she’s mad.
- お前とヒンメルがかわいそうだと思ったんだ。30年前のあの日、お前はヒンメルを知っておけばと口にした。あの言葉、ヒンメルに直接伝えてやるべきものだ。大魔法使いフランメの手記には、死者と対話したという記録が残っているとされている。
- Not just you, I suppose. I felt sorry for Himmel, too.30 years ago, at his funeral, you said that you wished you would have gotten to know him better.In my humble opinion, you should tell that to Himmel himself.According to legend, Flamme’s notes discuss her conversations with the dead and how she achieved those meetings.
- こいつが成長すれば、千年だろうがこの場所を守り続ける。その頃には先生死んでるでしょ。だがお前は違う。お前はいつか大きな過ちを犯し、人を知りたいと考えるようになる。
- This little sapling’ll grow. In a thousand years, it’ll still be protecting this place.Probably so, but you’ll be dead by then.Well, sure, but you won’t be.Someday down the line, you’re going to make a horrid mistake, and you’ll wish you had gotten to know the people around you.
- 時間の無駄だからね。いろいろ教えてもすぐ死んじゃうでしょ。フリーレン、人との関係はそういうものじゃない。そういうものだよ。みんなとの冒険だって、私の人生の100分の1にも満たない。
- I fear it would be a waste of time.No matter how much I teach them, they’ll surely die.How cheery. That’s not how relationships work.That’s how they work for me.Just consider our adventure. It’s taken up less than one one-hundredth of my life.
- すまんな、長い旅路になる。俺たちは10年かかった。そうか、ヒンメル様たちが魔王城を目指した道のりと同じなんですね。そうだね。たった10年の冒険だよ。
- Forgive me. You have a long journey ahead.It took the four of us ten years.I see. So, we’ll be following the same route you took to the Demon King’s castle on your first journey.That we will. Another brief, ten-year adventure.
あらすじ:亡き仲間と向き合う勇気
Frieren and Fern /
フリーレンとフェルンは /
visit a remote village /
辺境の村を訪れた。 /
that once admired Himmel as a hero. /
そこはかつてヒンメルを英雄として称えた村だった。 /
There, they discover a statue of him /
そこで彼の像を見つけるが /
left in disrepair, /
それは荒れ果てたまま放置されており、 /
reflecting how time erodes even cherished memories. /
時がいかにして大切な記憶を風化させるかを示していた。 /
Touched by the sight, /
その光景に心を動かされ、 /
Frieren uses her magic /
フリーレンは魔法を使って /
to restore the statue, /
像を元通りにし、 /
quietly honoring the past. /
静かに過去を偲んだ。 /
At the same time, /
同時に /
Fern reflects on her growth /
フェルンは自分の成長を振り返り、 /
and her place in the journey. /
この旅の中での自分の役割を見つめ直す。 /
Through a quiet exchange, /
静かな会話を通じて /
the two share their thoughts /
二人は思いを交わし合い /
about memories, magic, and the meaning of moving forward. /
記憶、魔法、そして前へ進む意味について語り合う。 /
🔤 語彙解説
admire /ˈædˌmaɪɚ/(動詞):称賛する
→ 人や功績を心から「すごい」「尊敬する」と思うときに使います。
disrepair /ˌdɪsrɪˈpɛə/(名詞):荒廃、破損状態
→ 長年放置されて壊れている建物や像などに使います。
erode /ɪˈrəʊd/(動詞):徐々に失わせる、侵食する
→ 時間・風雨・感情などが「じわじわと削る」ニュアンスを持ちます。
restore /rɪˈstɔːr/(動詞):修復する、復元する
→ 元の状態に戻すときに使います。魔法や修理などの文脈でよく出ます。
reflect /rɪˈflɛkt/(動詞):映す、反映する
→ 鏡のように映すほか、「状況や感情を示す」という意味でも使われます。
cherished /ˈtʃɛrɪʃt/(形容詞):大切にされた
→ 心から大事にされている物や思い出を形容する際に用います。
セリフ1:過去の後悔と死者への想い

30年前のあの日、お前はヒンメルを知っておけばと口にした。あの言葉、ヒンメルに直接伝えてやるべきものだ。大魔法使いフランメの手記には、死者と対話したという記録が残っているとされている。
30 years ago, at his funeral, you said that you wished you would have gotten to know him better.In my humble opinion, you should tell that to Himmel himself.According to legend, Flamme’s notes discuss her conversations with the dead and how she achieved those meetings.
🔤 語彙解説
funeral /ˈfjuːnərəl/(名詞):葬儀
→ 人の死後に行う儀式。感情的な文脈でよく使われる。
in my humble opinion /ˈhʌmbəl əˈpɪnjən/(表現):控えめな言い方ですが
→ 自分の意見を遠慮がちに述べるときに使う定型表現。
conversations /ˌkɒnvəˈseɪʃənz/(名詞):会話、対話
→ 日常的なやり取りや深い話まで幅広く使われる語。
legend /ˈlɛdʒənd/(名詞):伝説、語り継がれる話
→ 本当かどうか曖昧でも、多くの人が信じている古い話。
achieve /əˈtʃiːv/(動詞):成し遂げる、達成する
→ 努力して何かを実現したときに使う動詞。
notes /nəʊts/(名詞):記録、メモ
→ 書き残された文章や知識の集積に関してよく使われる。
🧠 文法・構文解説
【1】you said that you wished you would have gotten… は仮定法過去完了の構文です。
→ 「過去の事実と反対のことを後悔している」という意味になります。
【2】In my humble opinion は、意見を丁寧に述べるときの決まり文句です。
→ 直訳すると「私の謙虚な意見では」ですが、婉曲な表現です。
【3】how she achieved those meetings は「how+主語+動詞」の間接疑問構文です。
→ 「どうやって〜したか」という情報を含んでいます。
📘 スラッシュリーディング訳
30 years ago, /
30年前、
at his funeral, /
彼の葬儀で
you said /
お前は言った
that you wished you would have gotten to know him better. /
彼をもっと知っておけばよかったと。
In my humble opinion, /
私の控えめな意見では、
you should tell that /
それは伝えるべきだ
to Himmel himself. /
ヒンメル本人に。
According to legend, /
伝説によると、
Flamme’s notes discuss /
フランメの手記には書かれている
her conversations with the dead /
彼女が死者と対話したことが
and how she achieved those meetings. /
そしてその方法について。
セリフ2:私は母親ではありません

フリーレン様って、もしかしてすごくだらしがない人なのでしょうか。毎朝フリーレン様のことを起こして、ご飯食べさせて、服着せて。これ私、完全にお母さんですよね。
I wonder if you might actually be a rather irresponsible sort of person.I wake you up at a reasonable hour every morning, then get you dressed and feed you.You do know, that I am not your mother, don’t you?
🔤 語彙解説
irresponsible /ˌɪrɪˈspɒnsəbəl/(形容詞):無責任な
→ 自分の行動や義務に責任を持たない人に対して使います。
sort of /sɔːrt əv/(表現):~のような人(もの)
→ 「タイプ」や「種類」を指す口語表現です。
wake up /weɪk ʌp/(句動詞):起こす、目を覚ます
→ 日常会話でも頻出の基本的な句動詞。
reasonable /ˈriːzənəbəl/(形容詞):適切な、ほどよい
→ 「常識的な範囲での」時間や判断に使われます。
feed /fiːd/(動詞):食事を与える
→ 人や動物にご飯を食べさせる行為を表す一般的な動詞。
mother /ˈmʌðər/(名詞):母親
→ 会話で「I’m not your mother」は、皮肉や冗談の定番表現です。
🧠 文法・構文解説
【1】I wonder if you might… は、控えめに推測や疑問を述べるときの丁寧な構文です。
→ 「もしかして〜ではないかと思うのですが」というニュアンス。
【2】sort of person は「〜のような人」という意味の会話表現です。
→ 「a kind of」よりも口語的で柔らかい印象です。
【3】You do know, … don’t you? は強調と確認を兼ねた表現です。
→ do を加えることで「ちゃんとわかってるよね?」と念を押しています。
📘 スラッシュリーディング訳
I wonder /
私は思う
if you might actually be /
もしかしてあなたが〜なのではないかと
a rather irresponsible sort of person. /
かなりだらしないタイプの人間じゃないかと。
I wake you up /
私はあなたを起こして
at a reasonable hour /
常識的な時間に
every morning, /
毎朝、
then get you dressed /
それから服を着せて
and feed you. /
食事までさせている。
You do know, /
わかってるよね、
that I am not your mother, /
私があなたの母親ではないってこと、
don’t you? /
そうでしょ?
セリフ3:夜明け前の決意

正気ですかフリーレン様、太陽が昇る前に起きるんですよ。不可能でございます。徹夜するから大丈夫だよ。そこまでして日の出が見たいのですか?正直興味はないよ。だから見て確かめるんだ。
Have you lost your mind? That’s so early. There’s no way you’ll be able to wake up in time.It would be impossible.Not if I simply don’t sleep.You’re that intent on seeing the sunrise?To be honest, I couldn’t care less. That’s the reason I’d like to see it.
🔤 語彙解説
lose your mind /luːz jɔːr maɪnd/(表現):気が狂う、正気を失う
→ 驚きやあきれたときに「正気か?」という意味で使われる。
wake up /weɪk ʌp/(句動詞):目を覚ます
→ 日常会話で非常によく使われる基本句動詞。
simply /ˈsɪmpli/(副詞):単に、ただ~するだけ
→ 強調や反対条件を述べるときにもよく使われる。
intent on /ɪnˈtɛnt ɒn/(表現):~に強く意欲的である
→ 「~したくてたまらない」という強い意思を表す。
sunrise /ˈsʌnˌraɪz/(名詞):日の出
→ 「the sunrise」で特定の“日の出の瞬間”を指すことが多い。
couldn’t care less /ˈkʊdnt keə lɛs/(表現):全く興味がない
→ 直訳「これ以上どうでもよくなれない」=「本当に興味がない」
🧠 文法・構文解説
【1】Have you lost your mind? は強い驚きや非難の意味をもつ疑問文です。
→ 「何を言ってるんですか?正気ですか?」のニュアンス。
【2】Not if I simply don’t sleep. は条件文の省略形です。
→ 「寝なければ」という前提があれば問題ない、という逆接の形。
【3】I couldn’t care less は否定を強調する慣用表現です。
→ 「本当に関心がない」ことを強調したフレーズ。
📘 スラッシュリーディング訳
Have you lost your mind? /
正気ですか?
That’s so early. /
そんなに早い時間なんて。
There’s no way /
絶対に無理です
you’ll be able to wake up in time. /
時間通りに起きるなんて。
It would be impossible. /
それは不可能です。
Not if I simply don’t sleep. /
寝なければ、大丈夫だよ。
You’re that intent /
そこまで意欲的なんですか
on seeing the sunrise? /
日の出を見ることに対して。
To be honest, /
正直に言えば、
I couldn’t care less. /
まったく興味はないよ。
That’s the reason /
それが理由なんだ
I’d like to see it. /
だからこそ見て確かめたいんだ。
セリフ4:変化の理由はフェルンの怖さ?

でもフェルンが嫌がるから早めに終わらせようか。なるべく効率的に探しましょう。変わったな。お前は人の時間を気にするような奴じゃなかった。だってフェルン、怒ると怖いんだよ。
But Fern doesn’t like when I work leisurely, so I’ll try to be quick.Let’s search as efficiently as possible.You’ve changed.You never cared about other people’s time before.That’s all Fern. She’s scary when she’s mad.
🔤 語彙解説
leisurely /ˈleʒərli/(副詞):のんびりと、ゆっくりと
→ 時間に追われず「気ままにする」行動を表す。
efficiently /ɪˈfɪʃəntli/(副詞):効率的に
→ 無駄を省いてスムーズに物事を行うこと。
change /tʃeɪndʒ/(動詞):変わる、変化する
→ 状態・考え・行動が変わったときに使う基本語。
care about /keə əˈbaʊt/(句動詞):~を気にする、重要に思う
→ 他人の感情や状況に対する思いやりの表現。
other people’s time /ˈʌðə ˈpiːpəlz taɪm/(名詞句):他人の時間
→ 自分以外の人の時間を配慮すること。
scary /ˈskeəri/(形容詞):怖い、恐ろしい
→ 怖がらせる対象に対して日常的に使われる単語。
🧠 文法・構文解説
【1】when I work leisurely は「私がのんびり作業するとき」という副詞節です。
→ 「嫌がる原因」として自然な関係が表現されている。
【2】You’ve changed. は短くても感情が伝わる現在完了形の表現。
→ 「昔と違う」という対比に使われる定番フレーズ。
【3】She’s scary when she’s mad. は when 節を使った性格描写。
→ 「〜のときは〜だ」と性格や行動を説明する際によく使われます。
📘 スラッシュリーディング訳
But Fern doesn’t like /
でもフェルンは嫌がるんだ
when I work leisurely, /
私がのんびり作業するのを
so I’ll try to be quick. /
だから早く終わらせようと思う。
Let’s search /
探しましょう
as efficiently as possible. /
できるだけ効率的に。
You’ve changed. /
変わったな。
You never cared /
お前は気にしなかった
about other people’s time /
他人の時間なんて。
before. /
以前は。
That’s all Fern. /
それは全部フェルンのせい。
She’s scary /
彼女って怖いんだ
when she’s mad. /
怒るときは。
セリフ5:ヒンメルに伝えるべき言葉

お前とヒンメルがかわいそうだと思ったんだ。30年前のあの日、お前はヒンメルを知っておけばと口にした。あの言葉、ヒンメルに直接伝えてやるべきものだ。大魔法使いフランメの手記には、死者と対話したという記録が残っているとされている。
Not just you, I suppose. I felt sorry for Himmel, too.30 years ago, at his funeral, you said that you wished you would have gotten to know him better.In my humble opinion, you should tell that to Himmel himself.According to legend, Flamme’s notes discuss her conversations with the dead and how she achieved those meetings.
🔤 語彙解説
feel sorry for /fiːl ˈsɒri fɔːr/(表現):~を気の毒に思う
→ 相手に同情や哀れみを感じるときに使われます。
funeral /ˈfjuːnərəl/(名詞):葬儀
→ 死者を弔う儀式。フォーマルかつ感情的な文脈で頻出。
in my humble opinion /ˈhʌmbəl əˈpɪnjən/(表現):あくまで私見ですが
→ 意見を遠慮がちに述べるときに使う丁寧な言い方。
legend /ˈlɛdʒənd/(名詞):伝説
→ 古くから語り継がれる物語や記録のこと。
conversations /ˌkɒnvəˈseɪʃənz/(名詞):会話、対話
→ 特に内容のある、意味深いやり取りに使われることが多い。
achieve /əˈtʃiːv/(動詞):達成する
→ 困難なことを成し遂げるときに用いる基本語。
🧠 文法・構文解説
【1】Not just you, I suppose. のような語順は「後置による強調」です。
→ 一見中断のように見えるが、語調にリズムをつける表現。
【2】仮定法過去完了(you wished you would have gotten)は「過去の後悔」を表します。
→ 英語らしい丁寧な間接表現。
【3】how she achieved those meetings は関係副詞how+間接疑問の複合文。
→ 「どのように実現したか」という疑問の中に文の主語・動詞が入っています。
📘 スラッシュリーディング訳
Not just you, I suppose. /
お前だけじゃない、ヒンメルもだと思う。
I felt sorry for Himmel, too. /
ヒンメルにも同情したよ。
30 years ago, /
30年前、
at his funeral, /
彼の葬儀で、
you said /
お前は言った
that you wished /
〜しておけばよかったと
you would have gotten to know him better. /
彼のことをもっと知っておけばよかったと。
In my humble opinion, /
あくまで私見だけど、
you should tell that /
その言葉は伝えるべきだ
to Himmel himself. /
ヒンメル本人に。
According to legend, /
伝説によれば、
Flamme’s notes discuss /
フランメの手記には書かれている
her conversations with the dead /
彼女が死者と対話したことが
and how she achieved those meetings. /
そして、その対話をどう実現したかも。
セリフ6:千年後にも届く後悔

こいつが成長すれば、千年だろうがこの場所を守り続ける。その頃には先生死んでるでしょ。だがお前は違う。お前はいつか大きな過ちを犯し、人を知りたいと考えるようになる。
This little sapling’ll grow. In a thousand years, it’ll still be protecting this place.Probably so, but you’ll be dead by then.Well, sure, but you won’t be.Someday down the line, you’re going to make a horrid mistake, and you’ll wish you had gotten to know the people around you.
🔤 語彙解説
sapling /ˈsæplɪŋ/(名詞):若木、苗木
→ 成長中の小さな木。比喩として「成長する存在」も表す。
protect /prəˈtɛkt/(動詞):守る、保護する
→ 危険や損傷から誰かや何かを守るときに使う動詞。
probably /ˈprɒbəbli/(副詞):たぶん、おそらく
→ 断言ではないが可能性が高いときの表現。
horrid /ˈhɒrɪd/(形容詞):ひどい、恐ろしい
→ 感情的に強い嫌悪を伴うネガティブな語。
wish you had gotten /wɪʃ juː həd ˈɡɒtn/(構文):~しておけばよかったと思う
→ 仮定法過去完了で、過去への後悔を表す。
people around you /ˈpiːpəl əˈraʊnd juː/(名詞句):周囲の人々
→ 「自分の身の回りにいる人たち」という柔らかい表現。
🧠 文法・構文解説
【1】sapling’ll は「sapling will」の省略形で、カジュアルな会話表現。
→ 会話のテンポを軽快にする口調。
【2】Someday down the line は「いつか将来」の意味の口語表現です。
→ 時の流れを感じさせるナチュラルな表現。
【3】you’ll wish you had gotten to know は仮定法過去完了の定型。
→ 「本当は〜しておくべきだった」という後悔のニュアンス。
📘 スラッシュリーディング訳
This little sapling’ll grow. /
この小さな苗木は成長して、
In a thousand years, /
千年経っても、
it’ll still be protecting this place. /
この場所を守り続けているはずだ。
Probably so, /
たぶんそうだろう、
but you’ll be dead by then. /
でもその頃には君は死んでいる。
Well, sure, /
まあ確かに、
but you won’t be. /
でも君は違うだろう。
Someday down the line, /
いつか将来、
you’re going to make a horrid mistake, /
ひどい過ちを犯すことになる。
and you’ll wish /
そして願うようになるだろう、
you had gotten to know the people around you. /
周囲の人々のことをもっと知っておけばよかったと。
セリフ7:死者との対話とフランメの先見

死者との対話についての記述はあるか?ご丁寧にそのページが開かれている。千年も前から私がここに来ることがわかっていたのか。相変わらず嫌味な奴だ。
Does it say anything about speaking with the dead?It was already open to that very page.So she knew a thousand years ago that I would come back here someday.What an unpleasant woman.
🔤 語彙解説
say /seɪ/(動詞):~と書いてある、述べる
→ 書物や文章に情報が「記されている」ことを表す。
very /ˈvɛri/(形容詞):まさにその
→ 強調を表す語で、「まさに〜そのもの」というニュアンス。
someday /ˈsʌmˌdeɪ/(副詞):いつか
→ 明確な時は未定だが将来に起こるであろうことを表す。
unpleasant /ʌnˈplɛzənt/(形容詞):嫌な、不快な
→ 性格や雰囲気が不快・意地悪であるときに使う。
page /peɪdʒ/(名詞):ページ
→ 書籍の1つの紙面を指す、基本的な語。
speaking with the dead /ˈspiːkɪŋ wɪð ðə dɛd/(表現):死者との対話
→ スピリチュアルやファンタジー文脈で使われる定番表現。
🧠 文法・構文解説
【1】Does it say anything about …? は「~について何か書いてある?」という形。
→ 書物や記録の内容を尋ねるときに便利な表現。
【2】It was already open to that very page. の that very page は「まさにそのページ」
→ 強調表現で「偶然ではないこと」を暗示する。
【3】she knew … that I would come back は「時制の一致」を使った過去文+未来の表現。
→「彼女は知っていた、私が戻ってくるということを」と自然に訳せる。
📘 スラッシュリーディング訳
Does it say /
何か書かれているかい
anything about speaking with the dead? /
死者と話すことについて。
It was already open /
すでに開かれていた
to that very page. /
まさにそのページに。
So she knew /
つまり彼女は知っていたんだ
a thousand years ago /
千年前に
that I would come back here someday. /
私がいつかここに戻ってくることを。
What an unpleasant woman. /
本当に嫌味な女だ。
セリフ8:旅の目的地と再会の約束

フリーレン、オレオールを探してヒンメルと話すんだ。俺を手伝ってくれるんだろ?悪知恵をつけたね、アイゼン。ハイターのおかげだな。わかったよ、どうせ当てのない旅だ。
Frieren… you must go to Aureole and speak with Himmel.You said you would help me, did you not?You’ve picked up a few tricks.Where? I think we both know the answer to that.I’ll do it then. We needed a destination.
🔤 語彙解説
must /mʌst/(助動詞):~しなければならない
→ 強い意志や命令、義務のニュアンスをもつ。
speak with /spiːk wɪð/(動詞句):~と話す
→ 「to」よりも対等で親密な印象のある言い回し。
pick up /pɪk ʌp/(句動詞):身につける、覚える
→ 技術・知識・癖などを自然に習得することを表す。
trick /trɪk/(名詞):小技、策略
→ 技やずる賢さを表す語。口語では「テクニック」的な使い方も。
destination /ˌdɛstɪˈneɪʃən/(名詞):目的地
→ 旅や行動の「最終的に向かう場所」を意味する語。
help /hɛlp/(動詞):助ける、手伝う
→ 会話でも頻出。助動詞的にも使われる柔らかい動詞。
🧠 文法・構文解説
【1】You said you would help me, did you not? は付加疑問文のフォーマルな形。
→ 「~だったよね?」を丁寧に聞き返す構文。
【2】Where? I think we both know the answer to that. は会話特有の言い回し。
→ 「どこか?いや、答えはお互いわかってる」という暗黙の了解を示す。
【3】We needed a destination. は過去形を使って目的の欠如を説明する文。
→ 「旅の目標が必要だった」という前提を補足している。
📘 スラッシュリーディング訳
Frieren… /
フリーレン、
you must go /
行かなきゃならない
to Aureole /
オレオールへ
and speak with Himmel. /
そしてヒンメルと話すんだ。
You said /
君は言ったよね
you would help me, /
手伝ってくれるって
did you not? /
そうだろ?
You’ve picked up a few tricks. /
悪知恵がついたな。
Where? /
どこからだと思う?
I think we both know the answer to that. /
答えはお互いわかってるよな。
I’ll do it then. /
じゃあやるよ。
We needed a destination. /
どうせ旅に目的地が必要だったし。
セリフ9:人生の百分の一

時間の無駄だからね。いろいろ教えてもすぐ死んじゃうでしょ。フリーレン、人との関係はそういうものじゃない。そういうものだよ。みんなとの冒険だって、私の人生の100分の1にも満たない。
I fear it would be a waste of time.No matter how much I teach them, they’ll surely die.How cheery. That’s not how relationships work.That’s how they work for me.Just consider our adventure. It’s taken up less than one one-hundredth of my life.
🔤 語彙解説
waste of time /weɪst əv taɪm/(表現):時間の無駄
→ 無意味な努力や行動を指す、よく使われる表現。
no matter how /nəʊ ˈmætə haʊ/(構文):どれだけ~しても
→ 条件を問わず結果が変わらないことを示す。
cheery /ˈtʃɪəri/(形容詞):陽気な(※皮肉としても使われる)
→ ここでは「明るいな」と皮肉交じりの意味。
relationship /rɪˈleɪʃənʃɪp/(名詞):人間関係
→ 対人関係全般に使える基本語。
one one-hundredth /wʌn wʌnˈhʌndrɛdθ/(数詞):百分の一
→ 比率や割合を表す表現。非常に小さい時間の比喩として使われている。
consider /kənˈsɪdər/(動詞):~と見なす、~を考慮する
→ 状況や事実をどう捉えるかを示すときに使う。
🧠 文法・構文解説
【1】I fear it would be … は「〜だと思う」「〜かもしれない」という控えめな断定。
→ 感情や懸念をやわらかく述べる文型。
【2】No matter how much … は譲歩構文で「どれだけ〜しても無駄」という形。
→ 否定的な結果を強調するときに使う定型句。
【3】It’s taken up less than one one-hundredth of my life. は現在完了形+比喩表現。
→ 「人生の中で占める割合がとても小さい」という表現。
📘 スラッシュリーディング訳
I fear /
私は思う
it would be a waste of time. /
それは時間の無駄だと。
No matter how much I teach them, /
どれだけ教えたとしても、
they’ll surely die. /
彼らはいずれ必ず死んでしまう。
How cheery. /
明るい考えだな(皮肉)。
That’s not how /
それは違うよ
relationships work. /
人との関係って、そういうものじゃない。
That’s how /
そういうものなんだ
they work for me. /
少なくとも私にとってはね。
Just consider our adventure. /
私たちの冒険を考えてみてよ。
It’s taken up /
それが占めたのは
less than one one-hundredth of my life. /
私の人生の百分の一にも満たないんだ。
セリフ10:たった10年の冒険

すまんな、長い旅路になる。俺たちは10年かかった。そうか、ヒンメル様たちが魔王城を目指した道のりと同じなんですね。そうだね。たった10年の冒険だよ。
Forgive me. You have a long journey ahead.It took the four of us ten years.I see. So, we’ll be following the same route you took to the Demon King’s castle on your first journey.That we will. Another brief, ten-year adventure.
🔤 語彙解説
forgive me /fərˈɡɪv mi/(表現):許してくれ
→ 軽く謝罪したいときに使われる定番のフレーズ。
journey /ˈdʒɜːni/(名詞):旅路、道のり
→ 長くて困難な旅に使われることが多い語。
route /ruːt/(名詞):経路、道筋
→ 特定の目的地に向かう道や方法を示す語。
brief /briːf/(形容詞):短い、簡潔な
→ 文脈によっては皮肉的に使われることもある(ここでは「10年を短いと表現」)。
ahead /əˈhɛd/(副詞):前方に、先に
→ 空間的・時間的に先のことを表す。
🧠 文法・構文解説
【1】You have a long journey ahead. は「ahead」が場所ではなく“未来”を指す。
→ 「これから先の長い旅がある」という未来志向の構文。
【2】It took the four of us ten years. は主語 it を使った時間表現。
→ 何かを達成するのに「~かかった」という形。
【3】That we will. は「そうするつもりだ」という強調表現(倒置)。
→ “We will do that.” の倒置形で、フォーマルかつ力強い印象。
📘 スラッシュリーディング訳
Forgive me. /
すまない。
You have a long journey ahead. /
君には長い旅が待っている。
It took /
かかったんだ
the four of us /
私たち4人には
ten years. /
10年も。
I see. /
そうですか。
So, we’ll be following /
つまり私たちはたどることになる
the same route you took /
あなたたちが通った道筋を
to the Demon King’s castle /
魔王城へ向かう
on your first journey. /
最初の冒険で。
That we will. /
そのとおり。
Another brief, /
もう一度の、短い
ten-year adventure. /
10年の冒険だよ。
✨まとめ:「過去との対話」が導く、心の成長
Frieren reads the ancient notes of Flamme, /
フリーレンはフランメの古文書を読み、
which mention conversations with the dead. /
そこには死者との対話が記されていた。
Eisen urges her /
アイゼンは彼女に促す
to speak to Himmel directly. /
ヒンメルに直接想いを伝えるようにと。
Though hesitant at first, /
最初はためらっていたが、
Frieren agrees /
フリーレンは決意する
to visit Aureole, /
オレオールを目指し
where souls are said to rest. /
魂が眠るとされる場所へ。
Meanwhile, /
一方で
Fern begins to notice changes in Frieren. /
フェルンはフリーレンの変化に気づき始める。
She sees how Frieren tries /
フリーレンが努力している姿を見る
to understand others more deeply. /
他者をもっと深く理解しようと。
Their bond grows stronger /
二人の絆は強くなっていき、
as they journey together. /
共に旅をするなかで。
With the past as her guide /
過去を道しるべに、
and regret in her heart, /
後悔を胸に抱きながら、
Frieren takes another step forward. /
フリーレンはまた一歩、前へと進む。
💡 まとめ語彙解説
ancient /ˈeɪnʃənt/(形容詞):古代の、昔の
→ 非常に古い文書や建物などを指すときに使います。
urge /ɜːrdʒ/(動詞):促す、強く勧める
→ 相手に強く何かをしてほしいときに使う動詞です。
hesitant /ˈhezɪtənt/(形容詞):ためらう、決断できない
→ 心の迷いや不安を含む態度を表します。
regret /rɪˈɡret/(名詞):後悔
→ 過去の出来事に対する悔やみや未練を意味します。
bond /bɑːnd/(名詞):絆、結びつき
→ 人と人との深い心のつながりを表現します。
guide /ɡaɪd/(名詞):導き、手引き
→ 方向や道を示す存在(人・考え・過去など)に使われます。